3/11
3
学校に行く前にコンビニに寄り、ポストに朝書いた手紙を入れる。ついでに飲み物も買い、重い足どりで学校に。
今は六月で皆もだんだん学校に慣れ、グループもできてるんだろうなと彼女は考えていた。
別に人と群れることは好きじゃない。寧ろ苦手な方だ。だけど土地のことも学校のことも何一つわからない中でポツンと一人なのは正直辛いところ。
こんな半端な時期に転校なんて最高だよ…まったく。
皮肉を心の中で呟きながら、正門をくぐると、周りにいる生徒達が何故かざわつき始めた。
「え?あれ誰?あんな可愛い子いた??」
「確かに、何年生だろ??転校生かな?」
注目されるのが苦手な彼女は下を向き、必死に顔を隠しながら下駄箱まで歩く。
少し前までちょっとの間だけ通っていた前の高校の悪夢再びである。
どれだけ騒がれただろうか。思い出したくもない。
人目を避けるようにして職員室に急いだ。
職員室に来るのは二度目、一度目は母親と引っ越してきてすぐに来た。
「おー、きたかー。」




