第十五話。フラメンコダンサー。山本順子誕生。
第十五話フラメンコダンサー・山本順子。誕生
※二月二十八日。何時もの様に。教室へ行った。食事して。タクシーでナベプロに行った。
「お早うお邪魔します。山本順子と申します。」中尾ミエが出てきた。
「いらっしゃい。昨夜はどうも、御馳走様でした。・・・どうぞ。こちらへ。社長が居た。
「おー。いらっしゃい。・・・来てくれましたね。どう。・・・ホール。広いでしょう。仕切って、使い分ける。振付呼ぶから。」社長が、嬉しそうだ。
「はい。初めまして。山田と申します。」取りあえず、コーヒーを飲んで休んだ。テレビの振り付けでも、有名らしい。
「皆。紹介するよ。・・・山本順子。て。今度。「銀座の女帝。」て。ニュージャパンの社長が、付けた。んだよ。・・・銀座の、クラブ「JUN」の、ママです。・・・でも。かくし芸が凄いです。・・・フラメンコ。踊れる。」
「えー。それは、それは。皆、真似は、出来るけれど。本格的には出来ないですよ。習ったこと無いから。・・・みたいですね。」振付師も、嬉しそうだ。
「皆さん、まだ習い始めたばかりで。社長が言う。程じゃ無いですよ。」
「ま。・・・良いじゃ。ん。ママ。皆に、知って頂ければ。・・・曲。用意して有るから。家の振付師は。有名、なんだよ。」順子は、着替えて、来た。曲が掛った。
タップから、始まった。派手な衣装を、用意したようだ。スタジオ係の人達。20名が見ている中。順子は、本気を出した。午前中、先生に言われたことを、思い出しながら、踊った。二十分位。終わった。パチパチパチパチ。拍手が、・・・スタッフたちは、凄い、凄い。
と。称えていた。
「あー。疲れた。・・・衣装、持って来て、良かったね。・・・衣裳着ると、ちょっと、本気が出るのよ。」中尾ミエが来た。
「素晴らしい。・・・衣装が違うと。又。違いますね。―。」
「有難う。ついでに、もう一曲。」順子は、音楽を選んだ。
「この曲が、良いです。習っている曲だから。」ミエが、かけた。少し、テンポが、早い曲だ。動きも早く、迫力がある。体操の床運動のような感じだ。ぶらつきが無いから。旨く見える。十五分。終わった。
パチパチパチパチ。皆喜んでいる。振付師が来た。
「ママ。・・・舞台で。ショーの中休みで。踊れますよ。・・・社長。・・・」社長も来た。
「そうか。・・・そうだな。歌手の。間に入れば、良いかもね。・・・曲も何局ある。て。」
「あ。はい。六曲あります。踊り方も、違います。」
「おーそれは凄い。・・・ショウに成りますね。・・・山田。企画作って、見たら。」
「はい。作ります。順子さん。此れで十分ですよ。」
「はい。でもね。・・・教室の先生から。お墨付きを、頂かないと。他には出演できないの。所謂。免許皆伝。」
「あ。そうか。―・・・公には、ね。うんー・・・でも直ぐ出るでしょう。其れ迄。待って居ます。他社にはいかないでね。ママ。」
「それは、大丈夫だよ。・・・俺が抑えているから。」社長は。本気だ。
「そうですよね。社長。・・・何時も、気楽に、お店に来て頂いて。御贔屓にして、下さるので助かります。・・・ハナ肇。さん達は。」
「あー奴らは地方公演ですよ。あの人たちは、頑張り屋で。俺も助かるよ。」
「会いたかったね。」
「そのうち店に行くよ。・・・ママ。外へでましょう。四人で。」社長とミエと山田と順子は。外へでた。レストランで軽食を食べて居た。四時過ぎていた。順子はタクシーで帰った。ソファーで休んだ。・・・もう三月か。強は、四年か。妹達も大きく成って。元気で過ごしているようだから。放って置いても。大丈夫だ。春休みに合おうか。電話が無いから連絡は、取れない。そうか寮に、伝えて置けば。電話帳を見た。此れだ。
「もしもし。山本強の姉ですけれど。電話するように伝えて置いてほしいですが。」
「はい。ちょっとお待ちください。今部屋を見てきます。・・・・モシモシ。お姉さん強だけれど。今部屋に居た。んだよ。皆で雑談して。・・・何。」
「あ。そう良かった。・・・今度何処かで。会えない。陽子と三人で。・・・三月七日。日曜日。十時頃。」
「あー。分かった。決まったら電話する。何時ごろ。」
「うん。朝八時から九時の間。電話ちょうだい。」
「分かった。」良かった連絡着いた。順子は店に行った。六時半だ。まだ誰も来て居ない。
「お早う。・・・」ゾロゾロ入って来た。女の子達だ。
「お早う、ご苦労さん・・・」
「お早う。・・・」五島と堤社長
「あら。社長達。・・・お二人ですか。・・・」三番テーブルにセットした。
「この間はお世話に成りました。・・・皆喜んでいましたよ。」
「あー。ご苦労さんだったね。・・・でもママ。・・・良かったな。・・・」
「此れからはフラメンコだね。銀座は。」
「ラテンコーター。行った、んだって、・・・」
「直ぐ聞こえますよ。ママ。皆。注目している。んだから。親父と何時会ったの。」
「はい。前の日に。ここに来て、招待受けたの。」
「あーそうか。・・・ま。程々に付き合って居れば。大丈夫でしょう。」
「はい。大分前に。根津に、頼まれていた。て。言って居ました。」
「そうだろう。じゃ。大丈夫ですよ。・・・ママ。あ。其れから。三月の、土曜会。三月六日かな。今日は二月二十七日。水曜日だから。後、十日ですよ。」
「そうか。早いですね。・・・あの、あみだクジが。良いね。」
「でもさ、前の人と会わない方が。」
「そうか。・・・じゃ・・・一個。移動すれば、順番に。」
「図で、表さないと、分からないね。例えば。前は、一と一。二と二。其れを下をずらして。一と七。二と一。三と二。に成れば。前の人とは会わない事に成ります。・・・帰ったらこの図面見直してください。」
「はい。・・・分からない。」
「もう良い。・・・下の数字が、左に、移動しただけ。」
「あ。・・・わかった。・・・ごめんなさい。」社長達は、分かったようだ。
「楽しいですね。社長達は。女の子達。喜んでいるのよ。毎月。第一土曜日。後。十日ですよ。・・・心の準備。お願いしますよ。」二人は帰った。順子は。弘子を呼んだ。
「はい。ママ。」
「あの。ほら。ニュージャパンの。土曜日の件。」
「えー。分かって居ますよ。皆。・・・」
「そうですか。・・・四時ね。」皆分かって居た。
順子は帰って直ぐ寝た。そして次日も。次の日もフラメンコに費やした。
※三月五日。金曜日。八時だ。リリリ電話だ
「もしもし。あ。強。・・・二人で来る。有楽町駅。数寄屋橋口で。待って居るね。」
順子は教室へ行った。そして。フラメンコ教室が終わって。横井社長に電話した。
「もしもし。順子です。・・・社長。明日の準備。大丈夫でしょう。」
「おー銀座の女帝様。・・・大丈夫ですよ。ふぐのフルコースを。用意しましたので。楽しみにしていて。」
「ホントですか。・・・凄い。楽しみに、しています。お世話に成ります。」順子は確認した。良かった。お昼だ。暫くぶりで寿司屋へ行った。
「お早う。・・・」
「はい。いらっしゃい・・・ママ。」
「暫く。でした。・・・ワインと、アナゴの白焼き。塩で。とり貝。赤貝。アワビ蒸。下さい。握りは後で。」
「はい。・・・とり貝。赤貝。・・・いっちょう。・・・痩せたじゃ、ない。」
「うん。・・・フラメンコ。頑張って居るから。・・・毎日、九時から十二時まで。続けて。」
「へー・・・疲れません。」
「うん。疲れるけれど。・・・疲れながら遣らないと。覚えられないの。子供の時から。やって居るから。分かるの。疲れても遣るのが、練習なの。・・・あ。其れから、二百円上がって。千二百万円に成ったよ。」
「本当。・・・それって。私のへそくりなの。」女将が喜んでいる。
「えー・・・マスター。本当ですか。」
「本当。なんですよ。・・・俺も。買っておけば、良かったよ。・・・ママ。」
「えー・・・今日の、ママの会計。私が奢ります。マスター。」
「家の女将さんは。単純だね。・・・分かりました。じゃ。どんどん食べて下さい。ママ。」
「そんなに食べられませんよ。・・・良いですよ。お気持ちだけで。」
「ほんとうヨ。・・・奢ります。」女将さんは本気だ。
「じゃ甘えまして。頂きます。・・・あー疲れが取れました。」
「凄いですね。ママ。大社長達に、認められている。から。でも、何時まで、続くか。先日も、銀座の親父さんが見えてね。協力するから。頑張れ。て。言われたの。」
「あの、親父さんでしょう。・・・えー。其れは、それは。有名ですよ。築地もお世話になって居る。んですよ。・・・県外から、いろんな人が来るので。」
「普通の社長さんですね。スーツが似合う。俳優みたいな人です。」
「そうでしょう。鶴田浩二とか高倉健とか。菅原文太とか。長嶋選手とか。甲理由があるみたいですよ。」
「へー・・・そうですか。」
「そう。歌手達の。地方巡業の。ボディガードにも、就いて行くみたいですよ。」
「ナベプロも。繋がり有りますかね。」
「それは有るでしょう。あそこは。キャバレーが多いから。特に。有るでしょう。良いね。ママは。いろんな人たちと、繋がって居て。俺は、市場と、此処に食てくれる、お客さんだけですよ。だから、世間を知って居る、ママたちが来ないと。何も分からない。孤立しますよ。」
「そうか。・・・でもね。美味しいから、お客さんが、来てくれますよ。」
「今のところは。何とか。やって居ます。」
「きょうも、終りね。」順子は。女将に御馳走になって帰った。直ぐ寝た。
※三月五日。土曜日。フラメンコ教室を終わって、表参道を散歩していた。イタリア料理の店に入った。ちょっと違う。造りだ。イタリア風だ。家具も。バスタとワインを頼んだ。食事を終えて。タクシーで店に行った。三時過ぎていた。八階で。ソファーで休んだ。
「お早う。・・・・」女の子達だ。潤子は起きた。
「お早う。ご苦労さん。・・・早いですね。今日は。」美輪が、来て、明日の事を聞いて居た。
「四時よ。・・・弘子さん達と話して、いてね。」美輪は分かった。ドアが開いた。
「いらっしゃいませ。・・・あら。どうぞこちらへ。」三番テーブルにセットした。鈴木社長と沢井社長だ。空也の最中をお土産に持って来た。
「何時も有難う。・・・どうですか。最近見て居ないの。・・・」
「あ。株。千円超えて。千二百円に成ったよ。」
「えー・・・本当。当然忙しいでしょう。」
「そうなんです。様々な部品も頼まれて。てんてこ舞です。」
「キャビネットも、大きさが変わるから。大変です。社員も百人を超えました。」
「えー時代に乗りましたね。丁度。良いタイミングで。・・・金融も動いて居ますので。」
「本当。感謝します。順子社長には。何と言っても。新日本銀行です。からね。強いですよ。」
「私達も、ジョン社長が、遣ってくれて、いるから、安心ですよ。部品の開発も、褒められていますし。・・・アメリカでも、忙しいらしいです。来日は。はっきり言えない。て。言って居ました。」
「皆で、良く成れば、楽しいし。最近、国会議員の田中先生と、近くなりましたので。何か有ったら。使ってあげて。」
「えーあの田中。総理大臣候補の。」
「そうです。中々面白い人で、普通の叔父さんです。」
「え。順子社長。・・・益々、躍進しますね。何と言っても。銀行控えているから。」
「そうね。・・・それが私の武器ですね。」
「やっぱり、銀座だな。これからも宜しくお願いします。」
「いいえ。こちらこそ。・・・頑張りましょう。」二人は。四万円。払って帰った。順子も帰って直ぐ寝た。明日の為に。
※三月六日。土曜日。教室へ行った。今日の為に、練習。頑張った。順子はタクシーで家に帰った。シャワーを浴びて化粧して。横に成った。お昼は抜きにする。目覚ましを三時に合わせた。ベルが鳴った。起きてシャワーを浴びて化粧して。衣装を選んだ。派手な方が良いね。靴も、旅行用のケースに入れた。タクシーで、ホテル・ニュージャパンに着いた。ホールに顔を出した。ボーイが来て案内してくれた。弘子達が来ていた。
「お早う・・・皆さん。ご苦労さん。・・・皆、良い服着てきましたね。」
「はい。・・・ママ。今日の為に頑張って、買っちゃ。た。」
「えー。高そう。・・・似合うわよ。」
「おー。行きましょうか。」横井社長が来て、エレベーターで会場に行った。紳士たちは来ていた。
「おー。今日は、一段と、煌びやかですね。」全員揃った。席は、順子が言ったように。前の順番を、一人、づつ、ずれて座った。決めた。
「皆さん、この前の子達と、変わって居るでしょう。・・・毎月も良いでしょう。」
「あー。違うね。・・・変わった。んだ。パートナーが。うんー。」皆納得したようだ。
料理は。一セット二人分で、フグのフルコースだ。刺身皿に綺麗に並べた、ふぐ刺し。
「わー。なにこれ。」横井社長が。
「皆さん今日はフグのフルコースを。食べて下さい。・・・特大のフグの刺身ですので。美味しいです。・・・しめは、ご飯を入れて。おじやに、成ります。」そして、順子が。
「皆さん・・・早いですね、一か月。お姉さんたちは、今日は、一段と。煌びやかに見えます。・・・賑やかな、ひと時を。刻みましょう。・・・乾杯の音頭は。田中様に。お願いします。
「え。今日も会えましたね。・・・元気よく・・・乾杯。」声をそろえた。パチパチパチパチ。
「良いね。・・・又、若い人達と、会えて。・・・楽しいね。・・・気持ちも、若く成ります。どぅぞ飲んでください。」
「あ。今日も。五百年前の。ワインですよ。・・・年号が記して有るでしょう。」
「本当。美味しい。・・・又。酔っぱらいそう。・・・」女の子達は、フグを一枚づつ、橋で掴んで、食べて居た。すると小佐野が。
「皆さん、フグの食べ方、講習を遣ります。・・・箸で五六枚、挟んで、食べる。こうして。頬張って。」遣って見せた。
「あー口いっぱいに成る。美味しい・・・でも直ぐ無くなる。」
「それで良いんですよ。一枚づつ、じゃ。ケチっぽく、見えるから。」
「そうか。そういう意味だ。・・・豪快にね。」皆、納得した。
「唐揚げも美味しい。私達。皆初めてですよ。ふぐ料理なんて。」順子も、私は。二回目。五年前に食べただけ。麗さんと。
「えー五年前。・・・俺達は。週一かな。牛しゃぶ、とかも。」
「レベルが違いすぎますよ。私達とは。・・・美味しい。」
「皆さん一時間が経ちましたので。かくし芸を。一人づつ。私、稽古中なの。」順子は。舞台に音響機器が有ったので。レコードを持って来た。ボーイに頼んでセットした。衝立の裏で着替えて出た。音楽が鳴った。
「おー・・・順子ちゃん。・・・素敵―。女の子達もびっくりして居る。
タップから入った。たたたたた。たたた。たた。たたた。た。手を伸ばして伸びる仕草は。なんとも言えない。大きな胸が、飛び出るような。背中を後ろにそらせる。大分メリハリを利かせている。プロみたいに。自然と動いて居る。十五分。・・・次に速い曲で。タップと踊りで、バタバタ音がして。早い。衣装が舞い飛ぶように。広げて。・・・・オーレー。終わった。パチパチパチパチ。拍手喝采。すごい。ママ。素敵。ママ。皆で大喜びだ。
「凄いなー・・・流石。山本順子。」田中も興奮している。
「どうも。有難う。疲れました。・・・此処一か月。毎日。三時間。練習しているの。青山に。素晴らしい先生が、居て。今年いっぱいやれば。ライセンス。頂けるかも。
「それにしても素晴らしい。我々の宝だ。順子ママは。」社長たちは。此の迫力には。びっくりだ。
「これからは、会社の宴の時呼ぼう。・・・皆喜ぶよ。」大満足だ。
はい。次。・・・」誰も手を上げない。
「じゃ。小佐野社長と二人で。愛染かつら。を。デュエットします。」小佐野も渋々出てきた。でも歌は上手だ。
「はーなーも、嵐もー、ふーみ、こーえー、てー。ゆーく、がーおおとーこのー、生きーいる。ーみーちー。なーいてくれーるーか、ほろほろーどりよー。なーぜにー寂しい。こもーーり、うたーー。」二人で意気投合した。パチパチパチ。
「小佐野社長は、上手なの。びったしね。」田中さん。
「じゃ、俺は。佐渡おけさを値ます。」
「はあーーーさどーえーーー、さどーえートーく―さーきーもーなーびーくーよ。」宴会は続いた。調子に乗ると、止まらなく成るようだ。やはり、宜しい様だ。若い子達とこんなに付き合えるとは。思ってもみなかったでしょう。
「順子ママ。真か。若い女性の方たちと。賑やかに、過ごしたのは。初めてだ。有難う。貴方は素晴らしい。俺達の為に、親身になってくれる。有難う。」
社長達。皆に、褒められた。
「宴会も、盛り上がって居ますが。七時に成りますので。ここらで、お開きにしましょう。名残惜しいけれど。・・・自由解散です。お疲れさまでした。」皆、一階へ降りた。一人一人帰ったようだ。順子は、化粧室で。支度を整えていた。タクシーでお店に行った。
「お早う。ごめんね、遅れて。」店は開けたばかりだ。御客は来ていない。順子は封筒を開けた。二十万円入って居た。皆良い人達だ。分かってくれている。お互い。それぞれの立場があることを、察して居てくれる。有難い。ドアが開いた。
「いらっしゃいませ。・・・社長。どうぞ。・・・」三番テーブルにセットした。
「お一人ですか。・・・」ナベプロの社長だ。
「ミエと二人だよ。・・・」
「あらーミエさん。ご苦労様でした。」
「いいえ。ママこそ。大変だったらしいね。」
「はい。でもね。・・・」
「ママ。その道その道。何かに。ぶち当たるのが。人生だ。旨く付き合っていけば。良いじゃないか。我々は、全国歩くから。大変ですよ。・・・銀座の親父が。全部対応してくれている。・・・俺達は、助かって居る。警察は、遣ってくれないから。西と東は、違うので、大変らしい。家ではボディガードを頼んである。んですよ。・・・美空ひばり。みたいに、塩酸かけられたら、大変ですから。」
「そうでしたね。・・・」
「そうだママ。フラメンコ。ステージに、立ってよ。」
「えー・・・今年いっぱいは無理ですよ。・・・免許皆伝。なるまでは。出られませんよ。」
「そうよ社長。何でも自分の、いいなりにする癖が、有るから。それぞれ都合が有るのよ。ね。ママ。」
「おいおい。そっちの、味方かよ。」
「ステージは、遊びじゃ、出来ないですからね。恥かくのは自分だから。」
「先生が。身体が利くから。直ぐに覚えられる。て。其れまで。ね。ナベちゃん。」
「そうだな。待って居よう。・・・他に行かないでよ。」
「はい。大丈夫です。ミエさんが。承認です。」
「ほら。社長。私だって。役に立つ時がある。でしょう。」
「又。ミエに負けた。・・・あ。そうだ。今度音楽だけの。テープが販売されるから。それに合わせて歌う。カラオケ。て。やつ。置いた方が、良いじゃない。七階だけでも。」
「え。・・・そう。良いかもね。」
「ママ。七階だけでも。置いたら。・・・でも。煩いの。・・・他人が歌うと。」
「そうかもしれない。・・・七階だけでも、カラオケ、置きましょうか。」
「テープを入れて。番号で選曲、できて。・・・その機材を買わないと。いろいろ装置が就いて居るらしい。マイクは、家にいっぱい有りますから。上げるよ。」
「今日。ニュージャパンで、宴会が有って。行ってきたの。生オケだから。調子が出ませんね。
「えー歌も歌うの。・・・」
「ちょっとね。・・・誇りまみれの巷の夕日。ビルに隠れりゃ灯がともる。昨日―――。見た夢に。縋って泣いちゃ。生きては行けない。銀座―だよ。――。弱音はいちゃ、駄目。さあ、にっこりと。夜の蝶々は。ああああーーーー。飛ぶんーだーよーーー。」
「えー凄いママ。声が素晴らしい。情緒が、表れて。感じが良い。社長。どうする。」
「うんー成る程。スターだ。感情が大事だから。芸は。泣きながら笑う。」
「大変ね。ミエさんみたいに。歌でお金が貰える。・・・私には無理です。」
「うん。考えようか。・・・」
「ママ。社長は、発掘屋だから。掘り出されたら大変よ。」
「止めて。時間が無いのよ。これから。大きな仕事が。待って居る。から。」
「社長時間よ。十一時だから。・・・私が払うから。・・・三万円置いた。良いのよ。おつりは。二人分で。」
「えー・・・有難う。今日は楽しかった。社長。」
「こちらこそ。歌手料金。払わなくちゃ。・・・良かった。又ね。」二人は帰った。順子も帰った。直ぐ寝た。疲れたようだ。自分でも、分かる。
※三月七日。日曜日。起きてシャワーを浴びて化粧して。ソファーで休んだ。ボーとしていた。十時に有楽町へ行った。数寄屋橋で待って居た。
「お姉さんー・・・。」
「はい。」順子は手を上げた。
「強。ちょっと合わないうちに。大人に成ったね。・・・二人共。はい。お小遣い上げる。」
「有難う。」二人は開けた。五万円。づつ入って居た。
「え。お姉さん。・・・有難う。こんなに。沢山。」二人はびっくりして居た。
「良いのよ。姉ちゃんね。いつぱい、稼いでいるから。大丈夫よ。さ。どこへ行こうか。三越に入ろうか。」三人は歩いた。人がいっぱいだ。洋服売り場へ行った。陽子に服買って、上げる。婦人服売り場へ行った。陽子は自分で探した。迷った。
「良いの有る。・・・」
「あるけれど、迷うの。・・・」これか。どれか。試着。試着。
「お姉ちゃん。どうー。」
「陽子は。痩せているから。何でも合うのよ。」店員も。
「そうですね。大きいですね。全部。合いますよ。マネキンみたいですね。」
「じゃこれで良い。・・・え。・・・お姉ちゃん。此れ。」値札を見せた。五千円だ。
「良いのよ。陽子。奮発しちゃうから。」買った。今度は強だ。何が良い。聞いた。靴が無いと言う。靴売り場へ行った。おーー。いっぱい。ある。探した。
これが、良いと言う。カジュアル靴だ。又値札を見た。えー。三千円だ。
「良いのよ。」買った。最上階のレストラン街へ、行った。何を食べようか。探して、歩いた。イタリア料理に入った。順子が。ビザとパスタナポリタン。二個、づつ。頼んだ。
「強。四年生に、成ったね。どういう仕事をしようと、考えて居る。理系だから。」
「大学院に。残りたい。・・・教授に誘われている。んだよ。コンピューター内蔵、部品の研究室。を持っている教授で。来ても良いよ。て。その儘。」
「えー。凄い。入れば。姉ちゃんも応援するよ。強。アメリカのコンピューターを作って販売している会社の、社長と、友達なの。時々日本に来るのよ。日本語。話せるし。其れにしなさいよ。」
「あー俺も、そのつもりで、居たから。丁度良かった。相談しようかと。思っていたから。」
料理が運ばれてきた。順子は。ピザを食べて居た。二人はパスタ。
「このピザ、食べて良いのよ。・・・美味しい。・・・陽子はまだ二年か。仕事何をするの。」
「私は。文系だから。分からない。まだ。」
「そうか。文系。・・・陽子。天気予報士の資格を取って、キャスターに成ったら。日本テレビとTBSテレビの人。知って居るの。部長よ。偉い人。縁故関係で入れるかも。大学でて、専門学校に。二三年。通って。資格を取れば。テレビに出れる。」
「えー本当。・・・良いな。其れって。」
「お給料も高いし。ただ。倍率が高い。十人に二人。だ、そうです。」
「えー。でも挑戦する。・・・」
「おー陽子凄い。何事も、頑張れば。なれるよ。・・・姉ちゃんもそうなの。今。銀行の社長なのよ。・・・はい。名刺上げる。・・・見せびらかして駄目よ。東京って。一般の人には、教えちゃ駄目よ。狙われるから。ね。」
「分かった。凄いね。お姉ちゃん。・・・」
「今度の夏休み。お母さん呼んで。軽井沢の別荘に行きましょう。会社の。自由に使えるの。社長だから。」
「えー行きたい。・・・聞いた事有る。高級別荘地。て。」
「そうよ。林の中で涼しいの。夏でも。二人で計画立てて。良いよ。合わせるから。二人共頑張ってくれて。姉ちゃん。嬉しいなー。何でも相談してね。・・・迷ったら。」
「うん。そうするよ。」
「じゃ帰ろう。此処出たら、直ぐに地下鉄あるから。」三人は出た。二人は、地下鉄で、帰った。順子は。タクシーで家に変えった。三時だ。ベッドで寝た。起き次第、築地の寿司屋へ行く。順子は。虎屋の羊羹。大、一本入り。を。二十本。買ってある。何故ならば、日日が、長持ちするから。
「お早う・・・この前は御馳走さま。女将さん。此れどうぞ。」羊羹を上げた。
「有難う。ご丁寧に。・・・頂きます。・・・ママね。友達に株の事、自慢したの。そしたら今度。良い話に。誘ってください。て。言われたの。」
「あ。そうですか。分かりました。」・・・
「何時ものね。今日は日曜で、休みです。」
「良いですねママ。良い話が次から次へと。入って来て。」
「そう。なんですよ。やっぱり銀座ですね。良いお客さんに恵まれているの。昨日も。歌手の、ナベプロの社長と中尾ミエさんが、見えて、いろいろ話して帰ったわ。三万円置いて。た。の。」
「へー・・・今全盛だから。地方巡業で。芸能界は。」
「でも大変、なんだ。て。地方の。親分が出て来て。だから、銀座の親父さんに頼んで。仲裁を、任せてある。て。」
「そう言う事に、成りますね。・・・家の島だとか。・・・」
「だから入場券を、百枚、上げた。り。・・・苦労している。んですよ。て。」
「その点。私は恵まれていますね。何の揉め事も無いし。」
「それはママの、人徳ですよ。生まれながら、持っている。器量と言うか。」
「だから、調子に乗らないように、気を付けているの。」
「そうね、初心に帰る。ことが、大切ね」女将も。良い人だ。順子は精算して帰った。日曜でゆっくりした。此の儘休むことにした。
何時もの、フラダンス教室とお店の行き帰りだ。
※六月三十日。銀行の本社に行った。暫くだった。
「お早う。ご苦労さん。」専務と常務が来た。
「社長暫くです。最近業績が、上がって居ます。三%。程。」
「そうでか。右肩上がりですものね。・・・何時まで続くか。」
順子社長と常務たちは。今後の、金融など。話していた。
「皆。たまには、お店に、顔を出して、ください、ね。」
「はい。近々。お邪魔します。」順子は帰った。
時は。
※八月十日。順子は。フラメンコ教室に行く、準備をしていた。
リリリリリリ。電話だ。
「もしもし。はい。・・・そうですか。待って居ます。」五島、堤、根津の三人だ。十一日。店に。七時に来る。と言う。順子は教室に行った。十二時まで汗を流した。家に帰って、シャワーを浴びて化粧して、ソファーで、コーヒーを飲みながら。休んだ。リリリリリリ電話だ。
「もしもし。強。・・・あ。そう。じゃ。おかあさんにも、電話した。・・・行く。て。そうですか。電話する。・・・そしたらお母さんが、十二日。上野に、四時に着くから。強も二人で来て。私の家に泊って。次の日。ハイヤーで行くから。上野中央改札口で。四時ね。」
「分かった。」軽井沢に行く。と言う。十三。十四。十五日。
順子は母に電話した。
「もしもし、順子です。・・・強と話したでしょう。・・・じゃ。上野に、十二日の午後四時に着く、電車が有るでしょう。其れに乗ってきて。家からバスに乗れるでしょう。じゃ中央改札口で。」順子はハイヤーを、予約した、リンカーン。十三日。朝八時に。自宅前。順子は店に行った。六時だ。弘子が来ていた。
「あれ、随分早いですね。・・・」
「うん。・・・佐々木さんとホテル。一緒だったの。今別れたの。」
「へー・・・旨く行って居る。んだ。」
「私は嫌。なんだけれど、しつこいのよ。何度も電話来て。」
「ま。ね。・・・男は。公務員は。のめり込んじゃう。真面目過ぎるのよ。あの人。」
「そう。社長達の方が、サッパリしてね。・・・お金も有るし。」
「え。十万円。と。二万円。・・・」
「弘子。・・・大丈夫ですか。・・・ま。若いから。・・・イッソ、二号さんに成ったら。」
「その方が良いかもね。家も建ててくれる。て。言って居るし。ニュージャパンも。一周したら。断りましょう。・・・あの、社長達。二号さんを、探して居るのよ。・・・チャンスよ。だから。あんた達を誘ったの。・・・人生は、一度よ。東京で、家を建てた。り。マンションを買った。り。一人じゃ。何も出来ない、でしょう。・・・美江ママと麗さんを見て見なさい。マンション一棟。自分の名義よ。」
「え。そうですか。・・・考えちゃうなー。」
「弘子。考えている暇は、無いわよ。・・・さ。開店ですね。」ドアを開けた。
「おーす。・・・」
「あら。親父さん。・・・御一人ですか。・・・どうぞ。」三番テーブルにセットした。
「あー今、二人来るよ。・・・この前はどうもね。・・・袋、要らなかったのに。」
「お早うございます。・・・」
「はいどうぞ。・・・」
「親父さん来ている。」
「おー待っていたよ。こっちだ。」
「どうも初めまして。大月みやこです。・・・西川峰子です。・・・」
「順子です。宜しく。・・・えーテレビで、見て居ます。・・・テレビはレンズのいたずらですね。皆さん。全然違います。感じも違うし。」
「それはそうだよ、ママ。テレビに、気持ちは映らないから。良い人達でしょう。」
「はい。有難うございます。御贔屓頂いて。おります。」
「この前の。ラテンコーターは。凄かったよ。フラメンコで。」
「え。誰が。・・・」
「順子ママ。だよ。・・・」
「え。踊れるの。・・・フラメンコ。」西川は、驚いた。
「えー・・・今、修行中です。青山にある。んです。・・・スイス旅行に行ったとき。本場の先生と会って、青山にお弟子さんが居ると言うので。紹介されて。まだ。七ヶ月だから。そんなに。」
「へー。でも、大きいから。映える。んじゃ。ないですか。」
「そう。なんだよ。俺も色々見ているけれど。迫力あるよ。一番だよ。」
「じゃ。今度。家の社長に言って。共演しましょうか。」
「え。西川社長ですか。・・・さっき、西川峰子。と。行ったから。・・・あれ。と。思ったの。・・同じ名字だから。」
「来ているの。社長。・・・早いですね。」西川峰子は驚いた。
「あの男は。面食い、だから。何処でも歩いて。・・・ネズミと同じだから、何処でも潜り込む。ちょっとの隙間が有れば。」親父さんが言ったら。二人の歌手は、笑っていた。
「六種類ある。んだって。踊り。」
「はい、そう。なんです。・・・早いテンポ。が有ります。疲れるけれど。迫力有りますね。踊り手は。タップも早いし。汗だくです。」
「えーみたいですね。・・・浅草の事務所に来る。・・・スタジオ有りますので。」
「はい。・・・もう直ぐ、免許皆伝が。貰えるかも。資格と言うか。先生に成れるの。」
「え。ーーーそう言うの。有る。んだ。」三人で十万円払って帰った。順子も帰った。直ぐ寝た。
※八月十一日。順子は教室へ行った。十二時まで、練習した。
「お早う」先生が来た。
「山本さん、相変わらず頑張って居ますね。・・・殆んど、教える所は、有りません。・・・
・これからは。自分の得意とする動きを。取り入れて。誰も真似できない、オリジナルを、作れば。スペインの先生が喜ぶと思います。」
「はい。」順子は、意味不明で聞いて居た。すると。先生が。遣って見せた。ひねった、り。そらした、り。飛んだ、り。
「ただ音楽に合わせないと、無理に見えますので、・・・練習しかありません。」
順子は、理解したが。難しそうだ。今後の課題だ。音楽をダビングして。家に持ち帰った。家でも練習する事にした。順子は家に帰って。和食屋に行った。
「お早う。・・・」
「はいどうぞ。・・・あら、いらっしゃい。」
「松を下さい。・・・」
「厚いですねー・・・」
「はい。・・・女将さんね。今度の十三日。軽井沢へ行く事にしたの。」
「えー、それは、それは。良いですね。・・・」
「はい。田舎のお母さん呼んで。弟達と一緒に。家族揃うのが久しぶりなの。」
「軽井沢は、良いですね。・・・最近。大分賑やかに成って。大通りは。大混雑している。て。・・・聞いたよ。・・・私達は、根津さんと。十五年ぐらい前かな。」料理が来た。
「今日は、タイの煮つけ。湯葉のお刺身。・・・松は、七品、出て来る。
「有難う・・・美味しい。」順子は。魚が好きだから。この店は。気に入って居る。食べて帰った。今夜は社長達が来るので。夕方までゆっくり休んだ。
七時に店を開けた。
「いらっしゃいませ。・・・どうぞ。」三番テーブルにセットした。
「お早う。これお土産。・・・空也の最中だよ。」
「有難う。空也。久しぶり。・・・美味しいの。」順子は、頂いた。席に座った、皆でワインを飲んでいる。
「ママ。建て売りがね。売れすぎて。・・・だから土地が、足りなくなって。・・・やっぱり一戸建てで、庭付きが、良い。んだね。」
「それは。当たり前ですよ。家庭。て。家と庭でしょう。」
「そうですね。庭で子供と、お父さんが遊んでいる。風景。・・・皆。描いて居る。」
「車より先に家ですね。」
「ハハハハハ。其れは当たり前でしょう。・・・ぼろ家から。乗用車が出たら可笑しいですよ。・・・新しい家から。乗用車に乗って、ドライブするのが。国民の夢ですよ。」
「まだまだ伸びるよ。家の株も。大分上がって。もうすぐ四桁に成る勢いですよ。」
「まだ持っていた。方が。良いですね。」三人は。何時も金儲けの話ばかりだ。三人で十万円置いて帰った。順子も帰って直ぐ寝た。
※八月十二日。何時もの様にフラメンコ教室へ行った。十二時まで、習って、帰った。シャワーを浴びて化粧して。休んだ。三時に起きた。順子は、支度して。タクシーで上野に行った。中央口に行った。強たち二人で居た。
「強・・・」三人で会った。四時過ぎた。順子は周りを見渡していた。居た。強に言って、強が手を上げて。分かった。改札を出てきた。
「お疲れ、さん。・・・あれ。美和。・・・大きく成ったねー・・・来年大学でしょう。何処受ける。」
「青山学院。お姉ちゃんと同じ。」
「うんー・・・大丈夫でしょう。」
「うん。大丈夫。」
「勉強しているからね。・・・大丈夫だよ。」お母さんは。喜んでいる。
「順子。痩せたー。」お母さんが気にして居た。
「うん。今。フラメンコ。習っているから。・・・大分消耗している。」
「えー。フラメンコ。」
「そう。・・・スペインの踊り。正月、スペインに、行って来たから。其処で習って。東京にも教室が有るから。
「えー出来るの。・・・」
「まだまだよ。でも。今年中には。資格取るの。」大通りに出て、タクシー二台拾って家に行った。
「此処よ。・・・」皆で、入った。
「えー・・・順子。・・・どうしたの。この家。」お母さんは。びっくりして居た。
「凄いでしょう。銀行の社長の家だったの。退職して。私が社長になって。この家も、私が住んで。良い事に、成ったの。」
「お姉ちゃん。凄い。ね。・・・だってお母さん。・・・銀行の社長だって。・・・ほら。名刺。お姉ちゃんの。」強も嬉しい様だ。
「本当。東京でこんな大きな家。・・・」
「大丈夫よ。心配しないで。お母さん。明日の別荘も、会社のヨ。行けば分かるから。」四人で。コーヒーを飲みながら。家の中を見ている。三部屋ある。リビングは広い。大説セットは。根津が使っていた。高級な革製だ。庭へ出た。芝生が。綺麗になって居る。大きな木も三本ある。クスノキだ。幹廻りが一メートルある。
「お母さん来年から。一人に成るから。此処へ住んだら。私と。」
「そうだよ。お母さん。・・・私だって。大学入ったら。此処から。通えるし。」
「えー・・・考えちゃうね。・・・まだ時間が有るから。」
「そうね。でもそうした方が良いよ。・・・私も助かるから。」順子はご飯食べに行こうと。通りに出た。タクシー二台で。千疋屋に行った。
「この前と同じところだ。」三階に行った。テーブルが空いて居た。メニューを見ていた。
「私は。分からないから。皆と同じで良いよ。」母は。分からない。
「じゃ。ナポリタン。ピザ。パスタ。強にステーキセット。生ハムサラダ。ワイン二つと。ジンジャーエール。三つ。頼んだ。話しているうち料理が運ばれてきた。
「さ。食べましょう。乾杯。」順子は嬉しい。皆素直で。お母さんの優しい。育て方が。そうしていると感じていた。
「何。此れ。美味しい。」パスタを食べた。
「お母さん生ハムサラダを食べて。」
「あ。本当だ。美味しい。・・・肉。・・・」
「生ハム。て。燻製よ。・・・豚の太ももの生肉を。室に入れて。五年も。発行させるの。塩加減が良いよね。」
「ほんとうおいしい。・・・」デザートは、パフェを。五つ。頼んだ。
「えー。アイスクリーム。・・・」
「パフェ。て。ま。アイスクリーム、でも良いね。」
「此れも美味しい。色んな。果物入って。・・・美味しい。」五人は食べて家に帰った。明日が早いので、シャワーを浴びて、寝た。
※八月十三日。朝六時に起きて、用意した。涼しいので。長袖シャツも。入れた。準備は出来た。」ピンポンなった。
「あ。来た。順子は外へ行った。運転手に無頼んだ。五人だけれど。お願いします。と。一万円くれて。頼んだ。
「そんな事、しなくて、良いですよ。山本さん。」
「良いのよ、気持ちだから。取ってください。」運転手は、遠慮しながら取った。皆出てきた。
「お姉ちゃん。・・・ナニコレ。・・・大きい。・・・車。」
「アメリカの車よ。リンカーン。て。言うの。後ろの座席、広いから。」
「おー四人で。悠々だ。・・・楽ちんだ。」朝八時。車は。軽井沢に向かって。走った。
「凄いね。この車。・・・リンカーン。て。言うの。・・・」強は嬉しそうに聞いて居た。十二時頃、軽井沢に着いた。皆車内で、寝ていた。
「お母さんたち。着いたわよ。」順子は、皆を起した。降りた。
「あーー気持ち良くて寝ていたね。・・・順子・・・凄いねー。」
「わー凄い、大きい家だね。・・・」強たちも喜んでいる。家の中へ入った。
「おーー広い。」
「外へ出よう。」順子達は外へでた。
「わーー山並みが、凄いね。・・・こんな景色見た事無い。」母も喜んでいた。リビング来て、荷物を広げた。そして部屋へ案内した。十畳間に、四人で入った。
「布団は。納戸に入って居るから。自分で好きなの。使って。」そしてリビング集まった。冷蔵庫から、コーヒーを出して。飲んでいた。管理人さんが来た。
「いらっしゃいませ。社長何か御用ありませんか。」お使いをしてくれる。
「はい。ご苦労さん。」順子は、一万円入った、封筒を渡した。
「有難うございます。・・・何時も。・・・何か有ったら、連絡ください。」喜んでいた。帰った。管理人に、家、庭木の手入れとかを頼んであるので、芝生も綺麗に刈ってある。
「お姉ちゃん凄いね。」皆でびっくりして居る。
「お母さん。散歩しながら。ご飯食べに行きましょう。」皆で、外へでた。
「おー涼しい。木陰が・・・」使用店街に着いた。
「えーー。こんな。・・・街に成って居るの。」
「都会並みだね。」
「うん。いろいろの、お店が増えている、のよ。滞在する人が多く成って。2か月位。滞在するの。だから日用品が売れるの。」
「へー。お金持ちが。居るんだね。」
「そうよ・・・強。勉強してお金持ちに成らないと。」
「私も、お姉ちゃんみたいに、成りたい。」
「陽子たちも、なれるよ。目標立てて。頑張れば。・・・此処へ入ろうか。・・・空いているみたいだから。」洋食の店だ。フランス料理。と書いてある。
「分からないから。コースで行きましょう。」Bコースを註文したる。
「お母さんワイン飲もう。」
「ワイン。て。飲んだこと無い。・・・」
「そうね。呑んでみな。美味しいから。」赤ワインを二つと。ジュースを三つ。頼んだ。
「わー。どうやって食べるの。・・・」
「良いのよ。皆。お箸で食べても。」皆で、普通に、お箸で食べて居た。
「美味しいね。・・・食べた事無い味ね。・・・美味しい。」四人は、帰った。疲れたようで早く寝た。次の朝、皆で露天風呂に入った。
「えー。露天風呂だー。」
「管理人さんが。入れてくれたの。いっぱいなるまで。五時間位。掛かるのよ。」
「へー。大変だ。管理人さんが居るから。良いね。」上がってコーヒーを飲んでいた。
「これから散歩に行きましょう。」林の中を散策して歩いた。鳥も居る。人も歩いて居た。
「お姉ちゃん。・・・皆。東京の人達。・・・」
「えー。そうでしょう、殆ど。東京でしょう。・・・」軽食屋さんに入った。パンとか。ケーキとか。果物とか。ウインドウに。いっぱい、並んでいた。
「自分で選んで。食べましょう。」それぞれ頼んだ。皆ケーキを頼んだ。
「美味しい。此れ。・・・」何か分からないけれど美味しい。
「それね。チーズケーキ。て。言うのよ。しっとりして、美味しいでしょう。」四人は店から出て、また歩いた。
「涼しいね。お姉ちゃん。・・・帰りたく無くなっちゃう。」
「でしょう。・・・美和も勉強して、頑張ろうね。別荘に住めるように。」
「うん。頑張る。・・・」お母さんもニコニコしていた。別荘に帰った。順子と母は、ソファーで休んだ。疲れたようだ。・・・妹達は、外で走り回って居る。順子は。バレーボウルを、投げて遣った。四人は。楽しく過ごして、東京に、帰った。順子は、強と優子に、二万円。づつ、あげた。二人は寮に帰った。お母さんと美和は泊った。
「お母さん疲れたでしょう。」
「うん。初めての経験だから。ドライブして、別荘なんて。考えた事無い。」
みんな疲れて、早く寝た。
※八月十六日。八時に起きて。パンを焼いて食べた。順子は。母に、五万円。美和に一万円を上げた。そして上野駅で、別れた。順子は家に帰って。少し休んだ。
※八月十七日。八時に起きて。支度して。フラメンコ教室へ行った。
「おはようございます。」皆居た。三人での練習をすると言う。ので、鏡の前に三人並んで。始まった。中々、合わせるのが、難しい。何回も。練習した。皆と合わせて踊れるように成れば。テストを受けられるので。テストまで。頑張ろうと決めた。終わって家に帰った。
時は、涼しく成り、衣替えして。街も何となく、活気づいて居るようだ。
※十月一日。順子は支度して、教室へ行った。皆、テーブルを囲んで話していた。十五日に、スペインから先生が来て。テストを遣るそうだ。
「そうですかー。じゃ。先生と会いますね。」順子は。嬉しいやら緊張するやら。会えるのを楽しみにしていた。
そして。
※十月第一土曜日。ニュージャパンで。祝宴が有って無事に終わった。
※十月十五日。フラメンコ教室。その日が来た。朝十時。着替えて。待って居た。
「お早うございます。・・・先生。」順子は傍へ、駆け寄った。
「あらー山本さん。・・・変わりましたね。今日は、成果を見せてもらいますよ。」
「はい。頑張ります。・・・」十名が審査を受ける。順子は五番目だ。次々と。進んだ。順子の番が来た。温顔が鳴り、順子は踊った。それぞれ十五分。全部終わり。お昼に成った。そして。一時間後。午後の部。三人で踊る。審査が始まった。順子が一番だ。音楽が鳴り、二十分で終わった。三時頃、審査が終わって。先生の踊りが披露された。皆、圧倒されてみている。やっぱり先制打。のびのびと踊る。終わって。先生が。
「はい。皆様、お疲れさま、でした。最優秀賞。山本順子。でも、全員合格です。これからは。本場のフラメンコを、日本中に、広めてください。日本人の方々は。頑張り屋さんですね。とても上手でした。」順子達は。審査料五万円を払って。登録書を。頂いた。そしてテーブルを並べて。お祝いパーティーを、始めた。ケーキを頂きながら。先生とフラメンコの話をして。一時間位過ごしたる解散に成った。順子は、先生と話している。
「何日滞在ですか。先生。」
「はい。十日間。滞在します。ので。練習に来てください。又、アドバイスして上げます。」
「はい。分かりました。・・・お願いします。」順子は挨拶して帰った。その儘、お店に行った。六階の事務所に寄った。ケーキを買って行った。
「お早うございます。・・・」
「お早うございます。」事務員たちが、元気な様子だ。
「どうですか。動きは。」
「はい。右肩上がりです。他社の株。管理も、しておりますので。忙しいです。」
「本当。私達の、投資した。企業の動きは。」
「はい。二千円超えています。・・・これが資料です。」
順子は。資料を貰って、出た。八階に行った。
「お早う・・・」皆居た。
「涼しくなったわ。ね。有難う。ね。皆、頑張ってくれて。」
「はい。頑張ります。」ドアが開いた・
「いらっしゃいませ。・・・あらどうぞ。・・・」五島社長達三人だ。三番テーブルにセットした。
「ママ。涼しく成ったね。又、忙しく成りますよ。ママ。」
「あ。・・・上場した株。二千円台にのった。て。」
「おーそうか。・・・小遣いが。出来たね。」
「そうですね。大分。有りますね。・・・使い切れないじゃない。」順子が。言った。
「金は、使い方次第だよ。」順子が。
「私ね。電電公社に。投資したのよ。」
「え。・・・情報は言った。・・・」
「そうかるその情報は。以前からあったよ、・・・民営に成るから。投資してい置いた方が。良い。て。・・・根津が早いうちから。言って居たな。」
「幾ら投資した。」
「はい。十五億円です。・・・新日本銀行と、抱き合わせて。」
「えー・・・十五億円。・・・うん。倍以上に成るかも。・・・」
「はい。誰も予想は、付けられないらしいです。」
「一次公開が。何と出るか。・・・その数字が、引き金になって。どれぐらい跳ね上がるか。・・・俺も投資はしてあるよ。・・・根津と話したことが有る。んだよ。その時。五億円かな。確か根津も、五億円だと思ったが。」
「えー本当。・・・まだ金庫見て居ないの。・・・じゃ近いうち調べよう。」
「うん。見た方が良いよ。・・・五島は買わなかった。」
「俺は知らない。買って居ない。」
「確かに民間で遣らないと。力の、入れようが。違うからな。公務員じゃ知れているよ。」
「そうか。益々。活きおい、良くなるな。・・・順子社長。」
「はい。・・・何時のことやら。・・・」四人は、今後の経済の、動向を話していた。看板で帰った。順子も、家に帰って寝た。次の日。教室へ行った。スペインの先生が居た。
「お早うございます。・・・」
「あら。山本さん。お早う。」順子は着替えて。先生の傍へ来た。皆も来た。先生が見本を見せた。何となく違う。・・・これがプロだ。順子は真剣に見ていた。
「はい。皆さん。三人組に成って。・・・センターは。前に出た、り。後ろに下がった、り。忙しいのよ。・・・其処が見せどころなのよ。」順子も、そんな事を、考えた事が有った。其処がメリハリだ。おおよそ、把握していた。十二時で終わった。
「日本の皆さんは、憶えが早いですね。・・・気質ですかね。感心します。」皆が、褒められた。解散した。順子は家に帰った。シャワーを浴びて化粧して。休んでいた。
先生は十日間、日本に滞在して帰った。順子は大々的に、フラメンコを踊ることができる。「フラメンコ日本クラブ」を立ち上げた。山本順子が。代表に成って。八人で、結成した。それぞれ個人でピーアールに努め。全員で講演の日時を決定する。順子も、プロダクションや、テレビ局にピーアールした。順子達のピーアールが。テレビ局の目に止まり。日本テレビの佐藤。TBSテレビの斎藤。二人が、山本順子の後押しと成り。山本順子の名は、広まり、フラメンコでメジャーデビューした。
その後。クラブ「JUN」も、順調な滑り出しで、小佐野・五島・田中を率いる、八名のグループも何の障害も無く。土曜会も続いた。又この八名は、「フラメンコ日本クラブ」をフル活用して。小遣い取りをしていた。そして、千九百七十二年。田中角栄。総理大臣に就任。一番喜んだのは。小佐野。だ。土建業を始める時。新日本銀行を紹介したのは、小佐野だ。共に成長した二人だ。ただ根津は居ない。・・・でも山本順子は、活きている。三人は益々緊密に成って行った。
一方。山本順子は、母、兄弟を神谷町に呼んで、一緒に暮らして居る。弟もコンピューター開発の企業に入社した。妹陽子は、気象学を学び、気象庁に勤務した。妹美和は、テレビ局に入り。アメリカ支社に配属されている。兄弟は、順子の指導を、参考に進んだ。現在は安泰だ。
順子も。根津の大型金庫を開けて、全てを把握した。電電公社に投資した。五億円の証書が有った。他に、現金=十億円。大手企業五社の株券。合計五十万株。順子は、電電公社の証書だけを、取り出した。あとの物は、そのままにしておいた。此れは誰にも話さない事に決めた。そして。
自分の投資をし た、企業の証書を、纏め。現在の株価で。全て半額分を下ろした。残りの半分は。株券として残してある。上がるか下がるかは分からない。何故ならば。会社も下ろされたら困るのが分かって居るから。此の総額現金を。大型金庫に入れた。もちろん全て。税務署の職員を呼んで。払うものは払った。おそらく来年の所得番付に載るだろう。と。職員に言われた。が。身の安全を図るため。何とか公開しない方法を、聞いた。ら。裁判所に相談してください。と。言われた。そして、時を、早送りにします。




