管理人③
。。。
一人暮らしをする時には、
鈴木から全身マッサージを受けると約束していたのだが、
実際にする時になると、胸は恥ずかしいと腕を組んで隠すので、
マッサージ自体を辞めようと、鈴木が提案してきたのだが、
仕事として足りないと思った彼女が、頑なに受けたいと言ってきた。
もちろん、理々杏がマッサージを受けなくたって、
ここから追い出したりされないのだが、何かしらの対価が無い状態で、
何かをして貰う事に慣れていない、彼女らしい反応だった。
「鈴木さん。すみません。よろしくお願いします。」
「藤ヶ谷さん。痛かったら言うんだよ。
子供がどう感じるか教えて欲しいんだ。今回は無理を言ってごめんね。」
「だいじょぉおおぶ。デス!」
(わたしぃいいい。子供じゃないよ!!子供じゃないもん。)
(アハハハハハ。まあまあ。アハハハハ。)
上半身が恥ずかしいのなら、
身体をマットに着けて隠しながらする事になり、
もちろんそこを触らないように、下半身だけのマッサージになっていた。
(くろぉお。どうして汗が出るの?)
(ああ、マッサージが上手だから、毒素が外に出てるのかなぁ。あはは。)
全裸でしているのも、最初は色々と着て隠していたのだが、
マッサージを受けていると、すぐに色々と濡らしてしまうので、
理々杏が、着ている物を洗うのが大変だからと自分で脱いでいた。
「鈴木さん、コレはどうして出ているの?」
「(おも。。)イヤッ。そうだなァ!コレは、そうだなぁ。あはは。」
「えっと、毒素なの?これって、まさか毒素?ビュ。アッ。ビクビクん。」
「あっあァ、そうだ。コレは毒素といってなァア。。ふ。普通のことだよ。
身体に溜まった毒素が、外に出ているだけだからね。ふつうだよ。」
「ハァ。ヨカっラァア。ビュッビュ。ふぅう。ハアハア。ひょはッらぁ。」
「これは、普通のことなんだよ。藤ヶ谷さん。普通の事だからネ。」
マッサージを受けてお漏らしをしていると言ってしまうと、
理々杏が恥ずかしい思いをするので、それは避けるための嘘だった。
「今回は、どうして毒素が出ないの?毒素が溜まったままなの?
リリ、変だった?まさか、毒素が溜まったままになっちゃうの!!」
「そんな事は無いぞ、理々杏は何も問題無いからね。大丈夫だからネ。
よっし。ぐちゅ。こうだァ。ぐちゅぐちゅ。これでいいだろ?」
「も。。もうちょっと。鈴木さん。もうちょっとぉおお。」
「チロチロ。ほら、でそうになったか!ほらいいんだよ。チロチロ。」
「うぅウン。す。。すずきさん。で。。でそう。でちゃ。。」
この事だって、彼女が自分からして欲しいと言った結果だった。
ああ、もちろん。
「鈴木さん。毎回毒素が。すみません。ビュビュゥ。ゴメンなさい。」
「そんなことはないぞ。ジュルジュル。ほら、飲んでも大丈夫。
ビシャ。ほらこれも大丈夫、何も気にしないでいいんだよ。理々杏。」
「よかったぁあ。はぁい。ふぁああいい。ビュッビュう。よふぁったぁ。」
毎回顔にかかったり、口に入っている事を気にしていた理々杏が、
困らないようにしていた結果だった。
。。。
「それで、今回のお願いは、何かな?」
「スマフォ。。スマフォが欲しいんです。手に入らないでしょうか?」
「いいけど、また新しい仕事を手伝って貰えるのなら用意してもいいよ。」
鈴木も、理々杏が一緒にいてくれるだけで、
甘えてくれるだけで嬉しいのだから、
仕事など無くても、ずっと一緒にいて欲しいと思っていた。
もちろんそれだと、理々杏が嫌がるのも知っていたので、
無理に仕事を追加すると言っていた。
「は。。恥ずかしいのは、ダメだけど。他なら。。他の事なら。」
(やっぱり、次ってそういう事?そうダヨネ。)(アハハ。考えすぎ。)
全裸でお風呂に二人っきりで入り、全身をすきに洗われて、
その後も好きにマッサージされている現状と、
毎回火照った身体のまま放置されてしまうもどかしい気持ち。
そういう知識が少ない理々杏でも、
この男に触られる度に、女の悦びに気付かされているので、
部屋で一人になったら、必死に朝まで身体を慰めていた。
多分次の仕事は、何かを入れる仕事であることは予想していた。
「そうだね。鈴木さんは、やめて欲しいな。おじいちゃんでいいかな?」
「えっ。。鈴木さん?それでいいの?」「もちろん、それでいいよ。」
色々と思う事はあるが、肉親と呼べる人もいないし、
心を許せるような人もいなかったが、
この男に騙されているのなら仕方ないと思っていた相手からの提案が、
「ポロ。。ポロポロ。。。お。。おじいちゃん?」「ああ、リリ。」
愛された事が少なかった理々杏の心を撃ち抜いていた。
(クロぉおおお。おじいちゃん。おじいちゃんだって。。いいのかな?)
(だから言っただろ?いい人だって、ちゃんと愛してくれているってね。)
管理人③