第十三話 加護
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
Copyright © 2017-2019 芥川一刀 All Rights Reserved.
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
廃墟と化したトルトーネ街の中心に、要塞級の体格を誇るドラゴンが我が物顔で鎮座する。
鋭い翼を広げると、ただそれだけで残った建造物が吹き飛んだ。
これだけの巨体だ、破壊の意図が無くても身動き一つ取るだけで破壊の痕が爆発的に広がっていく。
その暴威の化身、破壊の申し子がたった一つの生命体を注視していた。
蜘蛛の子を散らして逃げる人の群れを見落とす、傲慢と理不尽の具現が注視している。
恐れ、警戒していると言い換えても良い。
ドラゴンの赤い双眸の先にいるのは小さなエルフの少女だった。
触れた物を粉砕する質量を持つ炎に呑まれて尚、かすり傷どころか煤一つ付いていない。
「さーって! この街の住民は殆ど死んじゃったし、そろそろ動いてみよっか!」
エルフの少女は城砦の如くそそり立つ巨大なドラゴンを前にしながら、年齢相応に無邪気な笑みを浮かべて指を鳴らした。
少女の背後に浮遊する建造物の残骸に水飴のような粘性が生じ、螺子のような螺旋状に捩じれていく。
「じゃあ、遊ぼっかぁ?」
トルトーネ街は平和な街だった。最後に戦争に巻き込まれたのも三百年も昔の話だ。
帝国による人種差別的な侵略の歴史も無く、亜人種に恨みを買っているという事も無い。
誰もが穏やかに生まれ、穏やかに死んでいく。ドラゴンが現れるまで誰もがそれを信じていた。
自覚する事無く死んだとしても、この街を覆い尽すように漂っている魂は急転直下の不幸に嘆き哀しんでいる。
それは彼女にとって好都合な状況だった。
「産まれてから死ぬまで不幸な魂よりも、幸福から絶望の底にまで突き落とされて死んだ魂の方が良い材料になるからねっと!」
嘆きの魂を封入された魔力の鏃が機関砲の如く、間隙無く放たれていく。
飛翔する魔力の鏃は全てドラゴンの赤い双眸に吸い込まれていく。
苦悶の声を轟かせるドラゴンの尻尾が瓦礫を飛ばしながら少女に迫る。
「ッ!?」
ドラゴンに攻撃の意図は無い。ただ痛みにもがいているだけだ。それが少女にとって完全に意識外からの反撃となった。
――やっば……
エルフの少女の心臓が飛び跳ね、余裕の笑みが消える。
――防ぐ? 受け止める? 受け流す?
手段は幾らでもある。彼女の魔力ならどうとでも対応出来る。
しかも、咄嗟の反撃であった事と、対応する手段が幾らでもあることが、却ってどの手を選ぶべきなのか、その逡巡がエルフの少女の動きを止めてしまう。
なまじ何でも出来てしまうことが、数多くの選択肢を持てるが故に、エルフの少女を窮地に追いやる。
彼女は一人で多くのことが出来過ぎてしまう。
こんな時でありながら、彼女の耳は暴れ馬のような足音が此方に迫って来るのを捉え、それが何なのだろうかと内心で首を傾げる程だった。
落ち着きのない集中力で、瓦礫の散弾と共に此方に迫る壁のような巨大な尻尾の対応に考えあぐねていると少女の視界が凄まじいスピードで流れていく。
「ご無事ですか?」
男の穏やかな声に、エルフの少女は自身が窮地から脱した事を悟り、安堵の吐息を漏らした。
そして、男――倉澤蒼一郎に抱きかかえられている事に気付いて、瞬時に顔が羞恥の赤に染まる。
落ち着きを取り戻した心が再び騒めき始める。
この距離で顔を赤くしていては余程の鈍感でも、心の内を見透かされてしまうことだろう。
――我ながら安っぽいなぁ。
観念しながら恐る恐る蒼一朗の顔を見上げると、幸か不幸か、彼の視線はドラゴンにのみ注がれていた。
「サーペントドラゴンよりも大きいとは聞いていましたが想像以上ですね」
「おにーちゃん、コイツがいるって知ってるのに来ちゃったの?」
蒼一郎が視線を落とすとエルフの少女に不思議そうな目で、まるで珍獣を見るような目で見つめられていた。
「ええ、来ちゃいました」
「おにーちゃん、ルカビアン?」
エルフの少女が首を傾げて尋ねると、蒼一朗は苦笑しながら首を横に振る。
力と暴威、理不尽の化身に立ち向かえるのは同等の存在だけだ。
成る程、その理屈なら巨大なドラゴンを圧倒し得る出鱈目な存在はルカビアンの十九魔人くらいのものだろう。
「自分は、ただの冒険者ですよ」
そう言って蒼一郎はエルフの少女を地面に下ろし、ドラゴンを睨み付ける。少女に貫かれた顔面は既に修復し終えていた。
「どーやって倒すつもり?」
「幻想種だろうが何だろうが、生きているなら脳をかき回して吹き飛ばせば一撃ですよ」
「え?」
煉瓦で舗装されたトルトーネ街の地面を蹴り砕きながら蒼一郎が疾走する。
ドラゴンは蒼一郎を見落としも、見逃しもしない。エルフの少女と同等の脅威と認識し、咆哮と共に質量を持つ業火を吐き出す。
「成る程」
ブレスが通り抜けた後に存在した全てが破壊されていく。
――出鱈目な力を振るった割に周囲の破壊痕があまりにも綺麗すぎる。
几帳面な奴が綺麗に形を整えて破壊したかのような有様だった。
――ドラゴンが吐き出した炎の質量はどうでも良い。それよりも、この業火は魔術的な法則によって生み出された物。魔術的な防御手段が無ければ、肉体は瞬時に圧壊し、消し炭一つ残さず塵にされる事を意味している。
魔術的、神秘的な法則によって創造された炎の使い手ならではの、確信に近い直感に従い、召喚した原初の火を刀身に纏わせて、縦一文字に一閃する。
左右に切り裂かれたブレスが蒼一郎の遥か後方に着弾して炎の渦が天に向かって登っていく。
「矢張りな。出鱈目な威力を誇るブレスも魔術的な法則によって生み出されたのであれば、その法則に従った上で圧倒してしまえば良い」
それならば無力化するのも、相殺するのも容易く、この男にはその手段が備わっている。
一閃と共に放った原初の火がブレスを余波ごと燃やし、ドラゴンの巨体をも延焼させる。
このままドラゴンが燃え尽きるまで立ち止まり、眺め続ける程呑気でも、この一撃でドラゴンを殺せるなどと思い上がってもいない。
ドワーフの技術者達が信仰する火の神ヴァルカンが携える二股の長剣を模して造られた刀剣型魔術兵装レーベインベルグ。
然しものドワーフの凄腕職人ロイドと腕と信仰心でも、原初の火から迸る無数の火の粉の一つを召喚させる機能を取り付けるのが精一杯だったらしい。
原初の火と言えども、所詮は火の粉だ。これで消滅させられるなどとは見くびっていない。
「この状況なら……!」
ブレスの余波で浮かび上がった瓦礫を足場に蒼一郎はドラゴンの顔面目掛けて駆けて抜けていく。
その様は飛翔すると言うに相応しく、エルフの少女が魔人と勘違いしても仕方の無い話であった。
一方のドラゴンも全身を焼かれつつも、その赤い双眸は蒼一郎の姿を捉えて離さず、翼を羽搏かせる。
禍々しく不吉な輝きを放つ魔剣にも似た翼の羽搏きは、魔術的な衝撃波を伴い、原初の火を構成する術式その物を弾き飛ばし、空を駆ける蒼一郎に刃となって襲い掛かる。
衝撃に煽られながらも精霊盾を束状に召喚して真空刃を受け止めるが拮抗は一瞬だ。
原初の火を弾き飛ばしたということは、翼自体に魔術的な法則が組み込まれていることの証明だ。物理的な防御手段など紙にも等しい。
だが、今のこの男にとって一瞬という時間は十分過ぎた。
宙で真空刃と拮抗する精霊盾を足場にして更に跳ぶ。
それを阻止する真空の刃が幾度と無く放たれ、その激しさが勢いを増していく。
「俺の方が一手早い……!!」
真空刃が勢いを増す速度より以上に、蒼一郎に慣れが生じ、動きが鋭くなっていく。正確に、素早さを増し、両者の距離がじわりと迫る。
数十分の一にも満たない程小さな脅威に対する警戒心が更に強くなっていく。
「……ッ!!」
まるで隕石のような衝撃力を持つ龍の尾が鞭のように撓り、何百にも束ねられた精霊盾や真空刃ごと蒼一郎を撃ち砕かんと振るわれた。
巨体を誇る獣とだけあって、その予備動作はあまりにも大きく、その殺気は言わずもがなだ。
ドラゴンが攻撃に移る前にその意図を読むことは容易く、ギャグマンガさながら空の彼方に吹き飛ばされるであろうことも簡単に想像出来た。
足元に精霊盾を召喚すると同時にレーベインベルグから爆炎を放ち、爆発の衝撃を浮力にして急上昇。サーフボードを扱う要領尾の一撃を回避する。
疾駆し、飛翔し、いつ終わるとも知れない攻防も終盤を迎え、ついに蒼一郎はドラゴンの鼻先を捉えた。
「これで……ッ!! ゴールだ!!」
ドラゴンの鼻っ面にレーベインベルグを突き立てて着地し、真正面から紅い双眸に肉迫する。
どれ程の巨体を誇ろうとも眼球を貫き、脳髄を破壊してしまえば一切合切にケリが着く。
だが、対峙して改めてその大きさを実感させられる。蒼一郎の長身よりも龍の瞳の方が大きい。
精霊兵器を直接召喚してやれば簡単に殺せる――その目論見が完全に外れる。
「脳まで届かない……ッ!?」
不安げに漏らしながらも、龍の赤い瞳に腕を突き付け、眼球の中に精霊兵器を召喚する。
しかし、その不安以前の問題で、その掌に内部を破壊する反動が戻ってこなかった。
召喚魔法で実体化する際、召喚座標に異物が存在する場合、空間ごと異物を捻じ曲げ、召喚スペースを確保する。
一度、体内に召喚されてしまえば、魔人であろうとも、この作用から逃れることは出来ない。
体内に精霊兵器を直接召喚をするために強大な敵であろうとも構わずに肉迫する度胸だけが、技術も経験も武器も無い倉澤蒼一郎を龍殺しに押し上げた。
幾多の難敵を苦しめた直接召喚が、このドラゴンには通用しない。
――中身が存在しない!? まるでがらんどうだ……!!
召喚した精霊兵器の尽くが何処か奈落へと落ちていき、強大な力で圧縮破壊されるような感覚があった。
「今までの敵と殺し方が違う……?」
――殺せるか殺せないかで言えば間違いなく殺せる存在の筈だ。
その一点については蒼一郎は確信を持つ。
この化け物がドラゴンである以上、ライゼファーが復活する以前からこの世界に存在するドラゴンだという事になる。
こんな適当に動いただけで人里一つを破壊してしまうドラゴンに対して本当に手も足も出ないなら、この世界の人類はとっくに滅びている筈だ。
この世界も人類も存続している。ならば、対応出来る脅威であって然るべきなのだ。
「俺がコレを殺せないという事はアプローチの仕方が間違っているという事か……!」
しかし、蒼一郎に取れる手段は限られていて、それを実行するための時間も更に限られている。
「兎にも角にも、まずは叩ッ斬る!」
ドラゴンの赤い眼球から手を離し、レーベインベルグによる斬撃を試みるが低反発のマットレスを殴り付けたような、包み込むような反動に襲われる。斬るのが駄目なら刺してみるが、これも無意味だった。
「いっそ口の中に入り込んで、内側から焼き殺すか……っ!?」
そうぼやいた瞬間、背後から強い力で引っ張られた。
「はーい、タイムオーバーだよー、おにーちゃん」
エルフの少女が礼服の襟を掴んでドラゴンから逃げ出すように駆け降りる。
「おや、意外とパワフルですね」
反発する意思が無かったわけでは無いが、打つ手が無かったのも事実だ。
少女の言葉の意味を解し、蒼一郎は怒るでも無く、しみじみと呟いた。
「鍛えてっからね!」
エルフの少女が破顔してかんらかんらと笑う。
ドラゴンの巨体から飛び降り、地面に着地すると同時にくすんだ鉛色の甲殻が陽炎のように揺らめき、金色に染め上げられていく。
ドラゴンから放たれる魔力が高熱を伴い、周囲を漂う塵や埃を発火させ、甲殻を黄金色に照らしているのだ。
後僅かでも、あの場に留まっていたら、身体の外と中、両方から焼かれていたところだ。
「おにーちゃんも、あの無理矢理感凄いよね! けど、アイツとは戦うの初めてなのかな?」
「ええ……お恥ずかしながら」
「そっか、そんじゃ仕方ないよね。キャスタードラゴンは慣れてないと面倒なところあるし」
「キャスター……? 語り部? ドラゴンがですか」
「そだよー。しかも、山林の加護付きだから普通の奴より大分手強いかも」
「山林の加護?」
「おにーちゃんも八雷神の加護を受けてるっしょ? それと同じような感じ」
「それは大分どころか相当手強いのでは?」
加護の力は蒼一郎自身が身を以て実感している。
馬よりも早く、そして長く走り続けることの出来る脚力。
魔力がほぼ皆無の状態から原初の火を召喚出来るだけの魔力と魔力増幅力。空を駆ける魔力制御能力。
それだけの魔術を行使して尚、負担を感じない高強度の肉体。
巨人と真正面から打ち合える膂力。
加護との相性や適正次第では瞬時に常人を英雄にすら変えてしまう事を蒼一郎は感覚的に理解している。
元から圧倒的な力を持つドラゴンに加護が宿れば、どれ程の脅威となるのか。その結果があの巨体だ。
「あの身体、加護で作った鎧みたいな物だよ。だから、どんなに攻撃しても本体には全く届かないし、消耗させようにも加護から力を供給されてるから消耗のしようも無いってわけ。だから、まずは加護から切り離してやらないとね」
「加護から切り離す……? どうやって?」
出来るのですか――と、聞こうとして馬鹿らしい質問だと飲み込む。
だが、それを問わずにはいられなかった。蒼一郎にとって加護は強みであると共に弱点でもある。
魔人と殺し合っている最中、加護を引き剥がされるようなことがあっては敗北は必至だ。
どのような原理で加護を取り除くことが出来るのか、自身の弱点を把握しておく必要があった。
「アイツの身体をよく見て。金属製の枝で出来てるでしょ? まずは加護の性質を理解するのが第一歩!」
よく見ろと言われて見えるものでは無い。
だが、蒼一郎の眼は常人の眼では無くなっている。英雄と化した蒼一郎の眼なら見える。
蒼一郎はエルフの少女に引きずられたまま眼を凝らす。彼女の言うように金属で出来た枝が幾重にも重なって龍の姿を象っているのが確かに見えた。
「成る程。それで?」
「加護の正体が分かったら加護の根源をどうにかするだけ!」
キャスタードラゴンはエルフの少女の意図を理解しているのか、瓦礫の弾丸を撃ち込みながら追撃を開始する。襟を掴まれて引きずられたままの蒼一郎はスリリングな光景を前にして首を捻る。
「これだけの情報で加護の根源が何なのか分かったのですか?」
「そこはアレだよね。知識と経験と感覚を磨くしかないかなぁ。山林の加護を受けているって事はそれに関わる加護を受けてるって事だよ。逆に考えても良いけどね。相手の力を知って加護の根源を推測するとかね。それでね。あのキャスタードラゴンは山林の加護を受けて、鉄と枝の鎧を手に入れたってわけ。だから枝と鉄が生まれる場所が加護の根源って事になるんだよ」
「枝と金属が産まれる場所……鉱山?」
「いぇーい! ナイス判断! と言うわけで近場の鉱山に移動中! 後は鉱山を吹き飛ばすなり山林としての存在を消失させてしまえば、加護も無くなるってわけなのです!」
「鉱山を吹き飛ばすって、そんな大規模魔術は……いや、山林としての存在を消失させるだけで良いなら山火事を起こして、禿山にしてしまえば山林としての加護を受けることが出来なくなる?」
「またまた正解! アイツの加護は山林だからね! 枝だけでも、鉱石だけでもダメなんだよ。禿山にしちゃえば鉱山としての加護、禿山としての加護を受けなきゃ力が発揮出来なくなっちゃうんだよ。だけど、ドラゴンなんかが加護の再選択と信仰なんてすぐに出来るかな?」
「爬虫類もどきの頭じゃ無理でしょうね」
「大正解! 優秀な生徒で先生うれしい! そんでね、おにーちゃん。山火事と吹き飛ばすのどっちが良いかな?」
「地元の者ではありませんからどちらでも構いませんが、鉱山資源を捨てるのは勿体ないですね。山火事コースにしておきましょう。自分の能力なら一酸化炭素を出さず動物に被害を出すこと無く、木だけを燃やせます」
「おにーちゃん、やさしーね。多分、キャスタードラゴンのせいでみんな逃げ出しちゃってると思うけど」
「それならそれで結構。火を放つ憂いが無くなるというものです」
そして、蒼一郎は漸く自分の足で走り始めた。
「そんじゃ、私はキャスタードラゴンの足止めしとくから、おにーちゃんは放火おねがい!」
二手に別れ、蒼一郎は鉱山へ、エルフの少女は踵を返してキャスタードラゴンへと向かう。
蒼一郎が背後を振り返るとエルフの少女が「ヴァルバラ流投擲術ーっ!」と叫びながら魔力でコーティングした周囲の木々をキャスタードラゴン目がけて投げ飛ばしていた。
「ヴァルバラ流……ヴァルバラ……? 何処かで聞いたような気が……いや、今は急ぐか」
キャスタードラゴンに加護を与えている鉱山への道筋はエルフの少女が魔力による目印を付けてくれている。
後は一直線に行くだけだ。全力で疾走すること二分。何の障害も無く鉱山に辿り着き、原初の火を召喚し、火を放つ。
「まさか異世界で放火魔の真似事をすることになるなんて予想外だな」
一人ごちるが、既に五十人近い人間を殺している。最早、放火など今更である。
レーベインベルグの切っ先から放たれた原初の火が山林にある木々を瞬く間に灰へ、塵へと変え、山林としての権能を消失させていく。
燃え盛る山林から見えるキャスタードラゴンの金属質の巨体から色が抜け落ちていく。
エルフの少女が蹴り飛ばした地面の砲弾を叩き付けられる度に身体がひび割れ、今までとは明らかに異なった反応を見せた。
攻撃だけでは無い。その巨体を一歩動かす度に亀裂が走り、キャスタードラゴンに致命的なダメージを蓄積させていく。
そして、少女の「そいやー!」という気の抜けた掛け声が山彦となって届くと同時に、遂にキャスタードラゴンの巨体が足元から崩れ落ちた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
Copyright © 2017-2019 芥川一刀 All Rights Reserved.
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




