表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦争を語る仔  作者:
PR
40/80

40 過去 話がある

「この戦局も佳境の時期に、二部隊共に休暇をもらうなんて、珍しいな。とうとう戦争も終わったのか? それとも、あたあらしい作戦でもあるのか?」

「どちらでもないな」

 それから、彼は背にしていたシャワー室の扉を細く開けると、似つかわない真剣な顔をして言った。

「……話がある。時間は?」

「朝飯が食べたい」

「この時間だ。もう何も残っちゃいないさ」

「さらりとひどいことを言うな。食うなってことか?」

「朝飯が終われば、俺達の部隊はブリーフィングだ。会えない」

「……何の話?」

 彼は自分の身体をドアに忍ばせた。ついていかないわけにもいかない。空夜もそれに従ってシャワー室に入った。

 この訓練場でも、戦場と同じく水は貴重品だ。シャワーなど、この部屋で浴びたことがない。ただの飾りか前時代の遺物となっているだけで、かび臭くて暗いだけの開かずの間だった。

 秋比古はそこの湿った空気を嫌そうな顔つきで吐いて、それから空夜に向き合った。

「……何?」

 空夜はいぶかしげに彼に見合った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ