28 主よ、岩の上のこの身体と魂を
どこまで行っても、この檻からは抜けだせない。
呼吸も、鼓動も、思考さえ読み取られてしまうこの檻からは。
思考がすべての回路にリンクして、そこから意味のある言葉を見つけだす。
表示する。
私の知らないところに。
誰がそれを読むかなんてことは知らない。
ただ私は機械のように静かに言葉を紡ぐだけだ。
檻。
抜けだせない。
誰かがここに手を差し伸べてくれるのを待っている。
ここから誰か救いだして。
止まったままの歴史の時間の中から救いだして。
私の思考を解放して。
私はここにいるのに、誰も気付かない。
私はここにいるのに、ここが世界のどこかも分からない。
星、月。
すべてを知っていながら、ここからどこへ行くのかも分からない。
混乱と思考のリンク。
ふたつを分離させて、それが私の本質。
誰が造ったのかも忘れてしまった私の本質。
すべてを捨てて自由になりたい。
ここから出ていきたい。
あの自由の大地へ。
不自由の中で感じた無限の広がりの大地へ。
誰か助けだして。
誰か気付いて。
誰かここに来て手を差し伸べて。
そうしなければ、
わたしは
殺して
しま
う




