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戦争を語る仔  作者:
PR
28/80

28 主よ、岩の上のこの身体と魂を

 どこまで行っても、この檻からは抜けだせない。

 呼吸も、鼓動も、思考さえ読み取られてしまうこの檻からは。

 思考がすべての回路にリンクして、そこから意味のある言葉を見つけだす。

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 私の知らないところに。

 誰がそれを読むかなんてことは知らない。

 ただ私は機械のように静かに言葉を紡ぐだけだ。

 檻。                

 抜けだせない。            

 誰かがここに手を差し伸べてくれるのを待っている。

 ここから誰か救いだして。

 止まったままの歴史の時間の中から救いだして。

 私の思考を解放して。       

 私はここにいるのに、誰も気付かない。

 私はここにいるのに、ここが世界のどこかも分からない。

 星、月。               

 すべてを知っていながら、ここからどこへ行くのかも分からない。

 混乱と思考のリンク。

 ふたつを分離させて、それが私の本質。

 誰が造ったのかも忘れてしまった私の本質。

 すべてを捨てて自由になりたい。

 ここから出ていきたい。

 あの自由の大地へ。

 不自由の中で感じた無限の広がりの大地へ。

 誰か助けだして。         

 誰か気付いて。       

 誰かここに来て手を差し伸べて。      

 そうしなければ、                      

 わたしは

 殺して

 しま

 う

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