3
話数もそろそろ最終話に近くなってきました。投票にご協力ください
3
妖怪の山の麓。霊夢は先日までは空いていない空洞を見つけた。
「こんなところに穴なんてあったかしら…?」
霊夢は穴の中に入っていくと、そこには祭壇があった。そしてその近くに人影があった。
「誰なの?」
「博麗の巫女…そなたは奴と戦うつもりじゃな?」
「…っ!!」
その声からして老人だった。目の前にいる老人はまるで彼女の心を見透かしたように言った。
「その顔を見る限り図星じゃな…。奴とは闘うべき敵ではない。奴は狂気の能力を持っておる。それでも…」
「闘うわよ!幻想卿の命がかかってんだから!」
すると老人はため息をつくと、懐から数珠状のものを取り出した。
「そうか…。ならばこれをそなたにやろう。そなたが危機に陥った時救ってくれるであろう…」
霊夢は差し出されたものを受けとると、それがまるで息があるかのように彼女の中へ入っていった。
「それはそなたが気に入ったようじゃな…。大事にするがいい」
霊夢は無言でしかし力強く頷いた。
すると老人は口を開いた。
「では…またの機会に会おうかの…。さらばじゃ!」
老人は服を振るとごうっと風が吹き、霊夢は目を瞑った。そして数秒の無言が流れて、目を開くとさっきまで空いていた穴が塞がっていた。
自分の中にあるものはまだあの老人の温もりが残っていた。




