表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方黒霊夢〜Do you like Black or Red ?〜  作者: 風波
第4幕 新たなる能力
11/15

2

 2

「レイム…?」

 何かの気配を感じ、レミリアはベッドから起き上がった。昨夜から妙な胸騒ぎがするものだ。この胸騒ぎで夜も寝れやしなかった。のそのそとクローゼットからいつもの服を取り出し、ベランダへ続く階段をひたすら登った。するとドアの前に咲夜が立っていた。しかし様子がおかしい。彼女の呼吸が荒れていた。

「咲夜?どうしたの?顔色悪いわよ」

「お嬢様、今外に出ては行けません。空が黒い霧でおおわれていて…あと何かの妖気が…」

「…?」

 咲夜の言っていることが理解できない。いつもは慌てることのないクールな咲夜だが今回は違った。

 レミリアはドアノブをひねって、ベランダへ出た。そこで咲夜の言っていることが理解できた。


 黒い霧が紅魔館上空、いや幻想卿中を覆っていた。そしてその中にかすかだが確かに強い妖気を感じる。それはここ、紅魔館から東の方向から漂っている。

 さすがのレミリアも驚愕の色を隠せない。

「これは…一体?」

「わかりません…でも一つだけ確かなことが言えます」

「それは?」



「私が説明しましょうか?」



 その声は後ろから聞こえた。振り向くといつの間にか八雲紫が姿を現していた。

 ◆

「なるほどね…」

 数分の紫の説明のあと、レミリアは今起きていることを理解した。

「じゃあ朝に感じたあの妖気はレイム本人なのね…」

「分からないけど多分そうでしょう」

 霊夢は身一つで黒霊夢と闘う気らしいと紫から告げられたとき、思わず絶句してしまった。

「私も行くわ!連れていってよ!」

 すると紫は懐から扇子を取り出し、隙間を開いた。

「当然連れていくわよ妖怪の山までね」

「ありがとう紫!咲夜も行くでしょ?」

「ええ、私も一緒に行きますよ、お嬢様のお供ですからね」

「決まりね」

 紫は最初に咲夜を隙間に入れ、レミリアも隙間に入れようとした瞬間、ベランダのドアが開いた。

「私も行く!!」

「フラン!」

 ベランダに現れたのはレミリアの妹、破壊の能力を持った、フランことフランドール・スカーレットだった。

「私もレームと一緒に闘う!レームが死んだらヤダ!」

 フランのわがままも酷いものだ。でも彼女が居ればすこしは霊夢の手助けにはなるだろう。

「いいわよ!来なさい!」

「やった!」

 レミリアはフランの手を掴み、隙間に入れた。最後に自分も隙間に入ろうとして後ろを振り替える。

 ーーもしかしたら一生帰ってこれないかも…。

 そんな思いが一瞬頭をよぎった。しかし霊夢の為なら死んだって構わない…。

「お姉さま?早くいこうよ〜」

 自分の世界に入り込みそうになったところで声がかかり、レミリアは気づく。

「うん、今行く」

 レミリアも隙間へと入っていった。隙間があった近くには一粒の涙が零れていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ