エピソード4 「俺に神の加護は与えられないらしい」
エレティス中央ギルドには。
心配になるほど大量に存在するものが三つあった。
冒険者。
騒音。
そして。
列。
特に列。
依頼を受けるための列。
素材を納品するための列。
魔物の出現を報告するための列。
そしてどうやら。
行政上の何かに腹を立てた人間が、職員へ怒鳴るためだけに用意されているような列まである。
もちろん。
俺が並んでいる列も。
――新人冒険者登録。
前にいる十二人を見る。
壁に掛けられた巨大な時計を見る。
そして。
もう一度列を見る。
「……最高だな」
俺は死んだ。
ファンタジー世界に転生した。
超常的な大鎌を呼び出せる。
そして。
最初に立ちはだかった本当の敵は。
役所仕事だった。
どうやら。
次元を超えても変わらないものは存在するらしい。
ギルドの内部は巨大だった。
一階は。
役所と銀行と。
武装した人間専用の酒場を全部混ぜたような空間になっている。
壁のほぼ一面を。
巨大な掲示板が占めていた。
何百枚もの依頼書が貼り付けられている。
《グレイウルフ討伐》
《ムーンハーブ採取》
《東地区までの護衛》
《失踪事件調査》
《探索任務――タルタロス第七階層》
どの依頼にも。
まだ意味の分からない記号や数字、色が付いていた。
いくつものカウンターで受付嬢たちが対応している。
ほとんどが白と青の制服。
人間らしい女性。
長い耳を持つ女性。
小さな黒い角が生えている女性。
別に見ていたわけではない。
新しい環境を。
職業的に観察していただけだ。
この違いについては。
すでに学習済みである。
列が進む。
遅い。
とても遅い。
掲示板の近くでは。
二人の冒険者が口論していた。
「その依頼、俺が先に見つけたんだぞ!」
「でも取ったのは俺が先だ!」
「そういう仕組みじゃない!」
「俺の手にあるんだから、明らかにそういう仕組みだろ!」
受付嬢が現れた。
「返してください」
二人とも黙る。
依頼書を渡す。
「ありがとうございます」
受付嬢は去っていった。
二人の男は。
今度は小声で言い争いを再開した。
俺はその光景を見る。
「……この世界で本当に権力を持ってるの、神じゃないな」
行政職員だ。
◇◆◇
ようやく。
俺の番が来た。
「次の方」
カウンターへ進む。
目の前の女性は。
見た目二十五歳くらい。
まとめた茶髪。
緑の瞳。
人間の耳。
この世界へ来てから。
自然に確認することを覚えた重要情報だ。
「こんにちは。本日はどのようなお手続きを?」
「冒険者になりたいです」
「承知しました。身分証明書をお願いします」
仮入城証を渡す。
彼女が確認する。
「レン・クロガネ」
「俺です」
「十八歳」
「今のところは」
女性が顔を上げた。
「……今のところ?」
「何でもないです」
何かを書き込む。
「出生地」
あ。
最初の問題。
「遠いところです」
ペンが止まった。
「もう少し具体的にお願いします」
「ものすごく遠いです」
「クロガネさん」
「レンでいいですよ」
職業的な笑顔を向けられた。
あれだ。
『助ける努力はしますが、調子に乗らないでくださいね』
という笑顔。
「地域名を」
用紙を見る。
彼女を見る。
適当に作ってもいい。
ただし。
偶然、海か聖山の名前を言ってしまう可能性がある。
「たぶん、そちらの地図には載ってません」
沈黙。
「外国出身ですか?」
「かなり」
彼女は俺を観察する。
「外縁王国?」
「そんな感じです」
「西方大陸?」
「もっと遠いです」
「…………」
「説明が難しくて」
ため息。
「では追加書類を提出するまでは、“出身地未確認”として登録できます」
「完璧」
問題は。
先送り。
得意分野だ。
女性は続ける。
「以前の職業」
「学生」
「軍事訓練は?」
「ないです」
「武器経験は?」
三十三回死にかけた経験を思い出す。
「物を避けるのは含まれます?」
「含まれません」
「じゃあ、なしです」
「魔法は?」
「たぶん」
またペンが止まる。
「……たぶん?」
軽く手を伸ばす。
一瞬。
大鎌を出そうかと思った。
だが周囲を見る。
武装した人間が百人近く。
役所の真ん中で。
いきなり二メートル級の武器を出すのは。
自己紹介としては少し攻めすぎかもしれない。
「今、自分でも確認中です」
「そうですか」
全然納得していない顔だった。
「所属神族は?」
「なし」
「神からの推薦は?」
「それもなし」
「紹介状は?」
「ないです」
「軍人または傭兵資格は?」
「ないです」
「討伐実績証明」
「今朝、グールを一匹殺しました」
女性が顔を上げる。
「場所は?」
「西の森」
「一人で?」
「もう一人いました」
「共闘しましたか?」
「主に死なない努力をしてました」
彼女がペンを置く。
「証人の名前は?」
「ダリウス・ヘイル」
表情が少し変わった。
引き出しから小さな水晶を取り出す。
金属板の上に置いた。
「少々お待ちください」
表面に触れる。
光る文字が浮かび上がった。
面白い。
何かを検索している。
「ダリウス・ヘイル……登録商人……」
情報を目で追う。
「本日午後、下級グールの襲撃を報告していますね」
「それ」
さらに読む。
「そして、“レン・クロガネという青年が討伐した”と証言している」
「それも俺」
再び俺を見る。
今度は少し興味が増していた。
「では最低限、暫定的な討伐実績として記録できます」
「それは良さそうですね」
「そこまでではありません」
「急に良くなくなった」
用紙をこちらへ回す。
一つの空欄。
記号が付いている。
「正式な冒険者証を取得するには、三つの条件のうち一つが必要です」
指を一本立てる。
「認可神族への所属」
二本目。
「神族による一時的な身元保証」
三本目。
「ギルドによる特別認定」
「三つ目はどうやって?」
「通常は数年間の軍務、傭兵活動、またはそれに準ずる実績が必要です」
「じゃあ却下」
「おそらく」
「身元保証は?」
「神族に正式加入せずとも、一時的にあなたの責任を引き受けてもらう制度です」
「なんでそんなことしてくれるんです?」
「お金を払えば」
ポケットへ手を入れる。
ダリウスから借りた。
わずかな硬貨に触れる。
「完全に却下」
受付嬢が。
少し申し訳なさそうな顔をした。
「では、神族へ加入する必要があります」
周囲を見る。
「難しい?」
彼女は。
すぐには答えなかった。
そういう間は。
大体良くない。
「場合によります」
「また危険な言葉だ」
「大手神族には毎年何百人もの応募があります」
「なるほど」
「そして、そのほとんどが落ちます」
「なるほどじゃなかった」
「戦闘系神族では身体能力試験が多いですね」
「剣を習ったことないです」
「魔術系神族なら適性検査」
「自分の適性を知りません」
「専門神族は特定の技能を求めます」
「今の職業は“金欠を回避しようとしてる人”です」
彼女の口元が。
少しだけ動いた。
俺を面白いと思い始めたのか。
あるいは。
完全に失敗すると確信しているのか。
「新規眷属を募集している神族の一覧があります」
小さな冊子を取り出す。
「まずはこちらから探してみてください」
受け取る。
名前。
紋章。
所在地。
条件。
そして宣伝文句。
【ガラテア神族】
――共に成長しましょう!
経験・出身を問わず冒険者募集中。
【フェロス神族】
――労働。規律。勝利。
戦闘適性必須。
【ルミナ神族】
――純粋なる心を持つ者を、光は導く。
面接必須。
【パニア神族】
――美味しく食べることも、豊かに生きることの一部です。
料理人・採取者大歓迎。
受付嬢を見る。
「最後のところが一番可能性ありそう」
「料理はできますか?」
「卵なら」
「…………」
「たまに」
仮身分証を返される。
「所属先が決まったら、また来てください」
頷く。
立ち去る前。
止まった。
「一つ聞いていいですか?」
「はい」
「神族に入ると、自分の能力が分かったりします?」
「神から刻印を授かる際に、潜在能力の一部を確認できる場合があります」
それは。
かなり興味深い。
「刻印って、正確には何なんです?」
受付嬢が。
近くを通った冒険者を示す。
肩。
鎧の下から。
青い小さな紋章が少しだけ見えていた。
「神と眷属を繋ぐ加護です。人の潜在能力をより効率的に引き出し、成長、技能、進化などを記録します」
「ステータスみたいなもの?」
「かなり単純化すれば……はい」
ゆっくり。
笑みが浮かぶ。
それなら。
かなり多くの疑問が解決するかもしれない。
もしかすると。
神なら説明できるかもしれない。
«【GRIM REAPER】»
«現在同調率:1%»
これが。
一体何なのかを。
「完璧」
冊子をしまう。
「じゃあ神を手に入れてきます」
受付嬢が瞬きをする。
「普通は“神族を探してきます”と言います」
「それもやります」
カウンターを離れた。
◇◆◇
二時間後。
神を手に入れるというのは。
口で言うほど簡単ではないと判明した。
最初に向かったのは。
ガラテア神族。
主な理由。
冊子にこう書いてあったからだ。
『未経験者歓迎』
俺個人への招待状にしか見えなかった。
本拠地は住宅区にある。
大きな三階建ての屋敷。
派手ではない。
ただ。
かなり雰囲気はいい。
小さな庭。
噴水。
入口の上には白い貝殻の紋章。
すでに七人が待っていた。
列に並ぶ。
また列。
この世界。
嫌な傾向が見え始めたな。
俺の番になると。
がっしりした体格の女性が。
記録板を持って対応した。
「名前」
「レン・クロガネ」
「年齢」
「十八」
「経験」
「グール一匹」
「一匹?」
「今の言い方されるまで結構誇らしかったんですけど」
何かを書く。
「武器」
「大鎌」
女性が顔を上げる。
「戦鎌か?」
「たぶん」
「持っているのか?」
「はい」
「どこに?」
「…………」
いい質問だ。
「今持ってます」
空の手を見る。
「収納系魔道具か?」
「かもしれません」
「見せられるか?」
庭を見る。
窓を見る。
「二メートルの大鎌出したら何か壊れます?」
「たぶんな」
「じゃあやめときます」
女性が何かを書いた。
間違いなく。
良い内容ではなさそうだ。
「ガラテア神族への志望理由」
「冒険者登録するために神族へ入る必要があるので」
ペンが止まる。
「それだけか?」
考える。
嘘をつくべきか。
『幼い頃からガラテア様の理念に憧れていました』
……ガラテアが誰なのかすら知らない。
「今のところは」
女性が俺を見る。
「正直なのは評価する」
微笑んだ。
「だが、我々は理念を共有できる者を求めている」
「理解できます」
紙を返される。
「次」
一つ目。
不採用。
まあ。
まだ痛くはない。
◇◆◇
フェロス神族は。
もっと酷かった。
「腕立て百回ッ!!」
目の前の男を見る。
身長。
ほぼ二メートル。
神ではなさそうだ。
ありがたい。
もしこの男が何か宇宙の根源的概念を司っているなら。
何の概念かだけ確認して。
全力で避けたい。
「今?」
「今だッ!!」
中庭では。
他にも八人の応募者が鍛えていた。
「百回やらないと面接できない?」
「腕立て百回ッ!!」
「肯定と受け取ります」
地面に伏せる。
身体能力にはそこそこ自信があった。
エクストリームスポーツも。
多少の体力は必要だからだ。
とはいえ。
百回は百回だ。
六十四回。
そこで。
教官が。
俺の背中へ砂袋を載せた。
「何してるんです?」
「精神力試験だッ!」
「腕立て試験だと思ってたんですが」
「両方だッ!!」
七十一。
潰れた。
「素晴らしい!」
教官が何かを書く。
「合格?」
「不合格だ!」
「じゃあ何が素晴らしかったんです?」
「努力だ!」
「何の役にも立たない」
帰った。
二つ目。
不採用。
◇◆◇
三つ目。
パニア神族。
最初は。
受けるつもりはなかった。
ただ。
匂いが。
めちゃくちゃ良かった。
五分後。
俺は。
老婆と三枚の皿が置かれた机の前に立っていた。
「何か一品作りなさい」
「料理人じゃないって最初に言いましたよね」
「誰にでも一つくらい作れる料理はある」
材料を見る。
卵。
野菜。
肉。
香辛料。
「それ、かなり危険な思想ですよ」
二十分後。
老婆が。
俺の料理を口へ運ぶ。
噛む。
俺は待つ。
もう一度噛む。
「……興味深い」
「良い意味の興味深いですか? それとも“医者呼ぼう”の興味深い?」
水を飲んだ。
大量に。
「若者よ。お前には他の長所がある」
三つ目。
不採用。
ただし。
帰りに食べ物を渡された。
たぶん。
同情だ。
普通に受け取った。
無料の飯を断れる身分ではない。
◇◆◇
四つ目の神族。
探索者募集。
俺。
方向音痴。
不採用。
五つ目。
属性魔法使い募集。
球体を渡された。
無反応。
不採用。
六つ目。
弓使い募集。
的を。
かなり派手に外した。
「弓の経験は?」
「今できました」
六つ目。
不採用。
◇◆◇
午後も半ばになる頃。
冊子には。
いくつもの横線が引かれていた。
そして俺の楽観主義も。
内臓を負傷し始めていた。
噴水の縁へ座る。
「……よし」
状況整理。
経験なし。
訓練なし。
この世界の常識なし。
影から出現する大鎌について説明しない限り。
自分の能力をまともに証明できない。
しかも。
『今朝、魔物を一匹殺しました』
という実績は。
自分が思っていたほど履歴書映えしなかった。
残りの硬貨を見る。
一枚。
水。
二枚。
追加の食事。
一枚。
フェロス神族の登録料。
ちなみに。
とても都合よく。
返金不可。
「……詐欺だろ」
同じ紋章を身につけた冒険者の一団が。
笑いながら通り過ぎる。
神族。
もう一度。
冊子を見る。
まだ。
いくつか残っている。
続ける。
もちろん。
続けるつもりだった。
冗談は言っていても。
新しい人生を。
知らない人間の善意だけに頼って生きるつもりはない。
ダリウスは助けてくれた。
感謝している。
でも。
自分の飯くらい自分で払いたい。
自分の部屋。
自分の装備。
タルタロスにも入りたい。
自分の力を理解したい。
街の地下で感じた。
あの妙な感覚が何なのかも知りたい。
俺は一度。
死んだ。
せっかく二度目をもらったのに。
数回面接に失敗した程度で。
噴水に座って落ち込んでいるつもりはなかった。
立ち上がる。
「次」
◇◆◇
七つ目の神族は。
今までと少し違った。
リヴィア神族。
小規模。
冊子によれば。
所属者はわずか十七人。
主神は。
穏やかな水。
軽度の治癒。
旅人の守護。
そういったものに関わる女神らしい。
名門神族ではない。
ただ。
新規加入者は受け入れている。
そして。
この日初めて。
面接が。
上手くいった。
担当者は。
セラという人間の少女。
ダリウスについて。
グールについて。
なぜ助けたのか。
「死にそうだったから」
「知り合いだったの?」
「いや」
「それなのに、どうして助けたの?」
その質問が。
妙に聞こえた。
「死にそうだったから」
セラが俺を見つめる。
「それ、さっきも言ったよ」
「じゃあ今も同じ答えです」
彼女が笑う。
何かを書いた。
さらに質問。
「何をしたい?」
「探索」
「お金?」
「それも」
「名声?」
「あれば嬉しいけど、優先ではない」
「力?」
大鎌を思い出す。
魂。
あの表示。
「自分に何ができるのか、理解したい」
その答えは。
気に入ったらしい。
やがて。
セラはファイルを閉じた。
「リヴィア様に会ってもらった方がいいと思う」
瞬きをする。
「それって、合格?」
「まだ落としてはいない、という意味」
「今日の俺には十分勝利です」
セラが笑った。
二階へ案内される。
建物は。
小さいが綺麗だった。
至るところに水を思わせる意匠。
青。
白。
植物。
屋内の噴水。
初めて。
少し緊張した。
怖いわけではない。
期待。
また。
神に会う。
ヘリオンを思い出す。
あの巨大な魂。
今度は。
何が見える?
セラが扉を開けた。
「リヴィア様」
部屋の中。
若い女性がいた。
見た目は。
二十二歳くらい。
腰まで伸びる淡い青髪。
白いドレス。
テーブルの前に座って。
お茶を飲んでいる。
そして。
顔を上げた瞬間。
見えた。
炎。
どんな人間よりも。
遥かに大きい。
青。
深い。
まるで。
人の身体の中に。
海そのものを閉じ込めたような。
«《Divine Soul detected.》»
――神性魂魄を検知。
間違いない。
女神だ。
リヴィアが。
ゆっくりカップを置いた。
その瞳が。
真っ直ぐ俺に向く。
数秒。
何も言わない。
「……妙ね」
セラが。
少しだけ首を傾げる。
「リヴィア様?」
女神は。
まだ俺を見ていた。
「近くへ」
言われた通りにする。
敵意は感じない。
ただ。
何か。
まるで。
皮膚の下まで見ようとしているような感覚。
「名前は?」
「レン・クロガネ」
「アステリアの生まれではないわね」
質問ではなかった。
「そんなに分かりやすい?」
「私にはね」
それは。
少し困る。
リヴィアが立ち上がる。
想像していたより。
少し小柄だった。
俺の周囲を。
ゆっくり歩く。
「あなたの魂……」
僅かに身体が強張る。
「何か?」
リヴィアが眉を寄せる。
「上手く見えない」
面白い。
「それ、悪いこと?」
「本来ならあり得ないことよ」
面白くなくなった。
セラも。
困惑している。
リヴィアが手を伸ばす。
「触れても?」
「普通なら先に食事へ誘ってほしいですけど」
沈黙。
セラが目を見開く。
神に。
冗談を言った。
リヴィアは。
……笑った。
「変わった子ね」
「ありがとうございます」
「褒めてはいないわ」
「それでも受け取っておきます」
二本の指が。
俺の胸へ触れる。
冷たい。
ただし。
不快ではない。
指先から。
青い光が広がり始める。
「適性を確認するわ」
「どうぞ」
光が。
身体を巡る。
その瞬間。
俺の内側で。
何かが反応した。
扉。
あの。
暗い存在。
リヴィアが。
即座に手を離した。
目が細くなる。
「……今のは何?」
「それを教えてもらえると思ってました」
沈黙。
しばらく。
考えている。
そして。
何かを決めた。
「セラ」
「はい」
「眷属登録の書類を持ってきて」
心臓が。
少し跳ねた。
やっと。
セラが笑う。
「はい、すぐに!」
部屋を出ていく。
リヴィアを見る。
「それって……」
「試してみてもいいと思っている、という意味よ」
「良い響きだ」
「まだ喜ばないで」
「遅いです」




