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THE BORDER 〜AI小説の定義〜 副題 実践型AI小説の見抜き方  作者: ヤーコ


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3/5

 とある王国の貴族学園。

 その中庭で若い男女が肩を寄せ合い微笑み合っていた。

 そこへ近づく人影が一つ。


 人影、レイチェル・シセイテン侯爵令嬢は侮蔑の表情を浮かべ、眼の前に座る婚約者のルイモンド・カズノー公爵子息とその隣に座るカーラ・ヴィチェンツァ男爵令嬢を見下ろした。


「ひっ」

「貴様っ!今度はカーラに何をする気だ?」


 怯えた表情を浮かべ、すり寄る少女の肩を抱きながらルイモンドがレイチェルを睨んだ。

「貴様のような性根の「ルイモンド様、いい加減にヴィチェンツァ男爵令嬢の伴侶探しを妨害なさるのはおやめください」……は?」


 予想もしない言葉にルイモンドとカーラは固まった。


「ヴィチェンツァ男爵令嬢は3ヶ月前に貴族となられたばかりでまだ婚約者がおりません。ですから同世代の貴族と触れ合えるこの学園の在学中に婚約者を見つけなければ、年の離れた者の後妻か、訳アリの者に嫁ぐこととなります」

 そんな二人の様子に構わずレイチェルは淡々と告げる。


「本来は教員や親戚の推薦で同性かつ身分の釣り合う友人を得て、その親戚などの紹介を受けて婚約者を見つけるのです。ですので婚約者がいる上に階級も離れたルイモンド様は最初から選定外なのです」

「俺が、選定外だと?」


「当たり前でしょう。そもそもこの国で貴族を妾とすることは『お前の家は日陰者程度にしかなれない』と真正面から侮辱する行為ですのに」

「カーラを侮辱するか!?」

「侮辱しているのはあなたです。爵位を持てない次男である以上、あなたの行いはヴィチェンツァ男爵令嬢の将来を壊すことにしかなりません」

 立ち上がり怒鳴りつけるルイモンドにレイチェルはため息をつき、カーラへ視線を向ける。

「ヴィチェンツァ男爵令嬢。既に同格の家柄からの縁談が来ないことにあなたのお父様が疑問に思い、学園への問い合わせを行っている頃でしょう。良くて転校、最悪は籍を抹消し平民へ放逐、それがあなた様の選んだ結果です。ルイモンド様も子種を私に与える以外の職権はすべて剥奪される事がすでに両家の話し合いで決定されています」

「なっ?!」


 レイチェルはそれだけ言うと、判決を言い渡された二人に背を向けて去っていった。

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