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#83 「ライブ終わりのSaturday」

(2026/03/21)


遠征から帰ってきた朝の大阪。


思ったよりも夜行バスでは眠れたものの、ヘドバンのせいで首が筋肉痛になっている。慣れないことはするものではないが、お祭りだからいいのだよ。


そんなこんなで首や肩を揉みながら帰宅。丸一日留守番していた小鳥も元気そうでひと安心。ピピピという声を聴きながら風呂に入り、身支度を整える。


今日は土曜日。彼が遊びに来てくれる日だ。

旅支度でとっちらかった部屋を片付ける。


ついでに玄関先にクロックスを用意する。昨年のお盆に父に命じられて実家から大阪に持ってきたものだが、なぜか今の今まで取りに来なかった。それがようやく、引っ越しのタイミングで回収するらしいので駅まで持っていく準備をしておく。


……クロックスくらい新しいの買えよ。Adoのライブや万博の年パスを買う余裕があるなら買えるだろうに。


そんなツッコミは心の中だけに留める。

誰がおっさんの使用済みクロックスを持ち歩いて嬉しいのか教えてほしい。


あまり父に会いたい気分でもないので、ほんのりと憂鬱になりながら彼の来訪を待つ。


パンを買ってやってきた彼は、相変わらず「疲れた」と言いながら部屋に入ってきた。その感じに妙な安心を覚える。パンを食べていると眠気がやってきたので、とりあえず父に連絡を入れる。


父は京都で出町ふたばの豆餅を買ってから来る予定だったので、到着時間の確認だ。

しかし返信は遅く、「寝てたぁ〜」と呑気な一言。そして今日はもう行かないとのこと。


少しイラッとした私は、狭量なのだろうか。


まぁ来ないならいいか、とそのまま昼寝に入る。程よい旅疲れもあってよく眠れた。


目が覚めてから、彼も食べたいと言うので馴染みの焼肉屋に持ち帰りを予約する。本当は店で炭火焼きを食べたかったが、当日予約は21:30以降しか空いていないらしい。諦めてお家焼肉にする。


それでも、家でも十分すぎるほど美味しい。

遠征後の身体に、肉が染み渡る。


ご飯を食べて、寝て、また食べて。

幸せと肉と欠伸を、ゆっくり噛み締めた。

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