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#62 「起きる無気力」
(2026/03/06)
昨日の予感は、当たりかけているのかもしれない。
良いことの後の悪いこと。
「ハイ」の後の「ロー」。
久しぶりによく眠れたのは良かった。
でも、昨日まであったやる気が消えている。
お腹は空く。
でも食べたいものがない。
本を読みたかった。
映画も見たかった。
文学フリマの準備もしたかった。
部屋の片付けもしたかった。
「やりたい」が、
「やらねば」に変換されていく。
ああ、何もしたくない。
ベッドに寝転がり、
好奇心で溢れた部屋をぐるりと見渡す。
DSのカセット。
猫耳のザクのお面。
コイキングのショルダーバッグ。
ひゃくまんさんのぬいぐるみ。
飛び回る小鳥。
こうして寝転びながら、スマホのメモアプリにフリック入力していると、
小鳥が飛び乗ってきた。
可愛い。
でも、名前を呼ぶだけで
HPが残り10くらいに減った。
ひとしきり遊んで満足したのか、
小鳥はまた飛び立っていった。
私はまだ、ベッドの上。
動けない。




