#63 「*マークで嫌いになる自分」
(2026/03/07)
最近、いろんな人の文章を読むようになって、一つ気になることがある。
*マークだ。
文章を
**このように**
小さなアスタリスク二つで囲っているもの。
私の乏しい知識では、これが文章に使われるのはMarkdown形式──つまりプログラミングやWebの記述くらいだと思っていた。
プレビューでは装飾として表示されるけれど、
元の文章にはあまり残らないもの。
実際、私もプログラミングでコメントを書いたり、HTMLで強調を入れる時くらいしか使ったことがない。
だからこそ、noteの記事や小説の本文の中に突然これが出てくると、少し戸惑う。
これは
ダブルクォーテーションの代わりなのか。
それともMarkdown的な強調なのか。
はっきり言えば、ノイズに感じてしまう。
私が知らないだけで、
Web記事では主流なのだろうか。
もしAIを使っているなら話は分かる。
例えば小説投稿サイトのカクヨムでは、
AI補助利用、AI利用、AI使用などの明記が必要になっている。
それが書かれていれば、何の違和感もない。
AIが出力したMarkdown形式の文章を、そのまま貼っただけなのだろうと納得できるからだ。
でも明記がないと、少しモヤモヤする。
そんな些細なことで引っかかる自分の狭量さにも、またうんざりする。
別にAIを使ってもいいじゃないか。
そう思う。
けれど、AIに本文を書かせているのに、それを自分の作品のように見せていることには、どうしても腹が立ってしまうのだろう。
本来ならただの文章。
でもその*マークがあるだけで、
わかる人には疑いの目が生まれてしまう。
自分の文章を自分で作り、
多少なりとも頭を使い、時間をかけているからこそ、出てくる感情なのかもしれない。
じゃあ自分もAIを使えばいいじゃないか。
そう思わなくもない。
でも、それは何か違う気がする。
私はもともと、趣味でイラストを描いていた。
だからAI創作というものには、なんとなく自分の中で線引きがある。
構想やスケジュール管理。
そこまではいい。
でも、その先──
人の目に触れる部分まで、自分の魂を渡していいのか。
私は、渡したくない。
あの*で囲まれた文字は、
AIじゃないのかもしれない。
それでも邪推してしまう。
余計なことを考えてしまう自分が、少し嫌になる。
本当は、文章の内容だけで判断すればいいのに。




