#42 小2と中1と、餅まきとアラサーの本気
(2026/02/22)
スピリチュアル全開だった午前中を終え、
午後は近所の庭園で友人たちと落ち合うことになっていた。
友人と言っても、年の離れた友人だ。
小学二年生と中学一年生。
彼女たちがまだ小学生になる前からの付き合いだから、もう六年以上になる。
祖父母の営む青果店をきっかけに出会い、今も帰省のたびに必ず会ってくれる、ありがたい存在だ。
まずは腹ごしらえ。
母と庭園内の料理屋へ向かう。
梅まつりの時期で、店内は人でごった返していた。
名前を書いて待つこと一時間二十分。
ようやくありついたチキン南蛮は梅風味。
季節感はあるが、正直、観光地の味だった。
目の前には祭りのポスター。
「松山ICから車で約85分」。
85分て。
それは広告として機能しているのか。
待ち時間の苛立ちは、いつの間にか笑いに変わっていた。
餅まきの時間に間に合いそうだったので、会場で友人たちと合流。
彼女たちはすでに最前列で陣取り、姿勢を低くし、レジ袋を広げていた。
完璧な餅拾いスタイル。歴戦の戦士の風格すらある。
開始と同時に飛び交う餅とお菓子。
大人も子どもも我を忘れて拾う。
立ったまま両手を広げている素人を横目に、
玄人は地面の餅を素早く確保する。
滑稽で、真剣で、最高に楽しい。
終了後、戦士たちが私に戦利品を分けてくれた。
餅が大好きな私は、心から感謝した。
その後は梅を眺め、お抹茶をいただき、庭園をほんのり堪能。
そして隣のキッズパークへ。
ここからが本番だった。
シャボン玉を五本購入し、親も子も全員で合戦開始。
開始早々、走り回って液をこぼす小2。
笑いながら親に向かって吹き続ける中1。
肺活量の限界を迎える大人たち。
キラキラした地獄絵図である。
さらにエアホッケー、遊具、ポケモンカード。
二戦して一勝一敗。普通に悔しい。
中1はパンダ遊具のガチャに取り憑かれ、
300円を七回も回していた。四種類しかないのに。
被りまくっている姿が、なんとも可哀想で、愛おしい。
日が傾き、遊び尽くして解散。
お土産に渡したのは、大阪でも兵庫でもなく、香川のうどん。
サービスエリアで「10食1200円」に釣られた結果だ。
いっぱい食べて大きくなれよ、と祈ることにした。
……と思ったら、夕食は中華だという。
案の定、私たちも祖母と叔父を引き連れて同じ店へ。
おしぼりでアヒルを作るゲームをしながら待つ。
味噌ラーメンは安いのにうまかった。
母のちゃんぽんは薄味だったらしい。
味噌にしてよかった。
午後は、最初から最後までフルスロットル。
小2と中1と、そしてアラサーの私。
年の離れた友人たちよ、
君たちサイコーだぜ。




