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#40 プロットを知らない作家の帰省
(2026/02/21)
片道約七時間のバスは、なかなかに暇だ。
なので、マイスウィートダーリンにLINEをした。
「暇なら小説書けばいいやん」
ごもっともである。
だが今は、なんも書きたくないんや。
そう返すと、
「じゃあプロット作ればいいじゃん」
と来た。
プロット?
存在は知っている。
漫画家が作る、あれだ。
小説にもあるのか、と他人事のように感心する。
そもそも私は、これまで一度もプロットを書いたことがない。
全部、行き当たりばったりだ。
書きたいことを書いていたら、いつの間にか形になっている。
あとから無駄な表現を削るだけ。
キャラ設定も、最初から練ったことはない。
小説を書き終えたあと、「この子はこう言った」とメモすることはある。
だが、最初に地図を描くことはしたことがない。
なるほどなあ、と感心する。
そのままスマホを見続けていたら、酔った。
酔ったまま気づけば、バスは到着していた。
嬉々として迎える母と、グロッキーな私。
そんな二人で、スシローで寿司を食べた。




