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身体を売って生活していた私が、デスゲームの参加者に選ばれていじめっ子と手を組む  作者: トムとゼリー


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7話 時を操る男 (挿絵あり)

場所は東村山、破壊活動を行う参加者集団、「ねがい星の戦士たち」による破壊活動は、八王子から始まり立川を経由して東村山までに広がっていた。


大量破壊された東村山市の真ん中にポツンと一人、小柄でメガネを書けた男が立っている。


「気配が近づいてきた。いよいよ僕の番だな。余裕を持ってここをセーブ地点としよう。」


彼の能力は時間逆行(クイックロード)、セーブを行い30秒経つとセーブをした時間に巻き戻ることができる。ただし最後のセーブからセーブも巻き戻しも行わずに5分経過すると自動でセーブ地点が更新が行われてしまう。時間を巻き戻した後も30秒間はセーブも巻き戻しもできない。自動更新後もそれは同じである。


挿絵(By みてみん)


アスファルトの地平線の向こうから、ポノコとクシアが走ってやってくる。

「来た来た、ふひひっ。女2人、白と黒の光の使者のつもりなのか?あの2人は僕が絶対に倒してやるんだな。」


男はこの能力を使い、八王子と立川の戦いを観察していた。戦いの一部始終を確認した後に時間を逆行して、他のメンバーと逃走していた。だからポノコもクシアも戦いを見られていた事に気付きようが無い。


「とりあえず陸藻とか呼ばれてた脳筋ヒンチチ娘は取るに足らない、問題は相方の爆乳コピー女だ。僕の能力はあくまでセーブした時間へ戻る能力。コピーが成功してしまえばあの女も僕のセーブ地点へ逆行できちゃう。時間巻き戻し早撃ち対決は避けたい。もっともコピーしても能力の全容をすぐには理解できないようだが、あいつに素肌に触れられることはなるべく避けて2人を倒してやるのね。」


ポノコとクシアは同じ速度で走ってきていたが、男の距離に近づいた瞬間にクシアはスピードを上げ、ポノコはさらなる全力ダッシュで男の背後に回った。

「え、まだスピード出せたの!?」

ポノコとクシアは挟み撃ちで男を同時にパンチした。

「痛い!!逆行!!」


時は巻き戻った。


「あんなの、タイミングを合わせでしゃがんじゃえばいいんだよね。」


ポノコとクシアの挟み撃ちパンチのタイミングを読み、今度はしゃがんで回避する。

するとお互いの顔面にパンチを食らわせてしまう。

ポノコが文句を言う。

「いったぁい…!!ちょっと!あんたの作戦失敗じゃない!!」

「じゃあお前が作戦考えろよ!!」

「とりあえず2人同時でタコ殴り!!」


ポノコとクシアが並んで男に向けて連打を放つが、男は全て回避する。

「さっきはちょっと面食らっちゃったけど、所詮は素人2人の喧嘩パンチ、何回か巻き戻ればパターンを読んで避けれるね。あらよっこいしょ。」

2人の連続攻撃の隙をつき、気が付かない間にコンクリート塀の目の前まで誘導されており、2人はコンクリートを殴ってしまう。

2人の拳はダメージを受ける。

ポノコは痺れを切らす。

「あーもう怒ったわ!!片無絵!!一旦引っ込んでてちょうだい!私1人で蹴りをつける!!」

男は安心した。

「やっとペチャパイ娘が1人で攻撃しにくるように誘導できた、巨乳の方が前線に来なければ僕の勝ち確なのね。」

ポノコの攻撃を避けると同時に、ハンマーの鍵抜きでポノコの肘の裏を抉ったり、膝を叩いて関節にダメージを与える。

ポノコがたまらず怯むと、今度は骨盤を両方叩き、頭を掴んで地面へ押し倒す。ポノコの後頭部は地面のコンクリートに叩きつけられる。


「君の能力ね、すごく便利だけどダメージを全て無効化する能力じゃないから、痛い時は痛いよね。」

ポノコの頭を踏みつけながら話し出す。

「これ、君の弱点ね。ふひひっ。いくら肉体が頑丈だからって全力で殴りすぎ。対象が脆ければいいけど、それなりに固ければダメージは力を込める分蓄積にしていくのね。」

痛みで動けなくなったポノコにダメ押しで関節技を決め、ポノコは生きてはいるものの、関節の痛みで動けない状態になった。


「今度は私が相手だぜーー!!!」

クシアがかかってくる。

男はするりと背後に周り、クシアの胸を揉みしだく。


挿絵(By みてみん)


「にゃ!!」

「うーん、見た目よりも重たい、服の上からでも大きいのに着痩せするタイプなんだね。」

「やめろっ!!」

クシアはビンタで男の手をはたく。

「いで!!!」

男は怯むが、ニヤリと笑う。

「今、ムキになってコピーしたでしょ。」

「え?」

男は民家から拾っていた果物ナイフでクシアの腹を刺す。


そして、ここでセーブを行う。


超絶身体を失ったクシアは、絶命までもう数十秒しか残っていない。

「これが僕の作戦ね。そっちのちっぱいの動きを封じて、君に僕の能力をコピーさせる。体が弱った君を刺し殺せば1キルってわけ。一旦先に君を殺しておきたかったんだ。アドバンテージになるからね。」

クシアは力を振り絞る。

「お…まえの…能力……は……」

「君を刺した時点でセーブをしたから、巻き戻しても君の苦しみが長引くだけだよ。」

「………それ…を…待ってた…。」

「…え?」

いつのまにか男の背後にポノコがおり、ポノコがスマッシュで男の頭蓋骨を地面に叩きつけた。


クシアは超絶身体をコピーし、果物ナイフを腹から引き抜く。

「本日2回目〜、ま、さっきのやつの剣に比べればこんなのまだまだ、う、でもやっぱ痛い…」


「な…ぜ…?」

男は疑問だった、関節を集中攻撃され動けなくなったはずのポノコが動けたこと、腹を刺された瞬間より後に時間を巻き戻さないはずのクシアが自分の作戦を見抜いていた事。


「え?あー、なんで私が巻き戻しを行なっていないのに全部わかってたかって?あんた、私たちの攻撃が一発当たるごとに時間を巻き戻してたでしょ?私のコピーって相手の肌に触れた時に自動的に発動するの。だから私があんたに触れられた時間軸の時だけは巻き戻された時に自動的に記憶を持ち越しできたんだぜ。触れられなかった時間軸はもちろん認識できなかったけどな。だがあんたは巻き戻しに回数制限がないからって何度も念入りに巻き戻しすぎた。そのうちそれは流れ作業になっていったから、微細な変化や対策に気づかなかった。陸藻が倒れた後に私が飛びかかって攻撃を当てた時も律儀に巻き戻してくれたから、あんたの作戦を全てわかった状態で対策してこれたのよ。」

ポノコは袖を捲ってテーピングをしまくる事で関節を守っていたのを見せた。


「はいセーブ!あんたは驚いて30秒数え忘れてたね。これであと30秒あんたは何もできないぜ。」

「あ…ああ…そんなのありかよ…コピーってチートすぎるだろ…」

クシアは話を続ける。

「さっき話してた"アドバンテージ"ってなんのこと?」

「・・・お前らを殺せば・・ラストバトルでシード権が手に入る・・片方でも有利になる・・」

「ラストバトル?シード?」

「へ、へへっ、それよりお前ら…周り見たらどうだ……??」

「!?」


2人で辺りを見回すと、たくさんの参加者に囲まれていた。

「どうせ…いいんだ…僕の人生は碌なものじゃなかった…諦めるよ…最後におっぱい揉めて…幸せだった…」

クシアは顔を赤らめる

「ふ、ふざけんな!!このクソ痴漢!!!」

「あとは…"ねがい星の戦士たち"が…お前達を…僕の仇を…」


ポノコとクシアは絶望の状況へ立たされた。

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