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身体を売って生活していた私が、デスゲームの参加者に選ばれていじめっ子と手を組む  作者: トムとゼリー


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6話 ねがい星の戦士たち (挿絵あり)

【お詫び】


挿絵(By みてみん)


前回の後書きに5話を持って打ち切りと書きましたが、ただの消し忘れです。(※現在削除済み)

ごめんなさい。

当初は5話までの予定でしたがもうちょっと続きます。

引き続き2人の冒険を楽しんでいただけたら幸いです。

よろしくお願いします。

ポノコとクシアは、運行停止になった多摩モノレールの線路の上を走り立川へ到着する。


立川駅前を俯瞰すると、八王子と同様に街は血染めとなり、大量の死体による腐敗臭や、壊れた建物から発するガス臭などでみるも無惨な景色に変貌していた。


挿絵(By みてみん)


ポノコとクシアは八王子を破壊した参加者達の痕跡を追ってここまでやってきたのだ。


すると突然ポノコたちの前後の高架橋が切断され、線路ごと地面に落とされた。

不意打ちだったため落下する線路に踏み込みができず、二人は地面に叩きつけられ尻餅をついた。


砂埃の向こうから影が歩いて近づいてくる。

「やぁ、どんな奴らが追いかけてきたかと思えば、まさかお嬢様方だったとは。」


大剣を片手に持った筋肉質の男だった。

ポノコは立ち上がって構えた。

「おっと、君たちがかわいいレディだったところで殺すことに変わりはないが、冥土の土産に名乗りましょう。

私の名はジンジャエール・ジャガポトフ!地獄へ落下後お見知り置きを。」

どう見ても日本人のため、たぶん嘘。


ポノコはクシアに小声で話しかける。

「私が前に出て戦うから、あんたは隙を見てあいつの能力をコピーして頂戴。」

「私はさっきみたいに超絶身体を再コピーすれば回復できるから私が行く!」

「あいつの能力に肉体強度が含まれてなければあんたは即死、だから私が行くわ。」

「・・・うん。」


ポノコが一歩前に出ると、ジャガは急接近し大剣を両手で振り下ろした。

ポノコは両拳を突き合わせる形で大剣を殴って受け止める。

クシアはそらを見て歓喜した。

「真剣白刃取り!?流石ポノちゃん!!」


挿絵(By みてみん)


「くぅぅ…うっ、う。」

ポノコの目には涙が浮かんでいた。

そのまま右手に力を込め剣の重心を逸らし、よろけたジャガの腹を蹴り飛ばした。

ジャガは数メートル吹っ飛んだもののポノコは膝から崩れ落ちた、クシアは駆け寄った。

「どうしたんだ!?」

「あいつの剣を破壊しようとしたら、いったぁい…」

赤く腫れたポノコの拳が超絶身体で色白へ徐々に戻っていく。

クシアは考えた。

「超絶身体を持ってしても破壊できないなんて…」

ジャガは起き上がりこちらへ全力疾走してくる。

「陸藻ごめん!!」

うずくまるポノコの背中に手を添え、全力で円を描くように引き離し転がす。

「ぎゃあ」

クシアはポノコと反対方向へ体を逸らす。

そしてジャガが大剣を振り下ろすと、地面に一直線に亀裂ができた。

「何すんのよ片無絵!!」

「陸藻気をつけて!!あいつの能力は剣にある!!とにかく剣に構わず本体を狙って!!」

ジャガは眉を顰め、今度はクシアを狙いだす。


クシアは周囲の破壊された建物を観察し、切断面の綺麗さに気がつく。

「おそらくこいつの能力はなんでも切断する剣!!フィジカルは自分で鍛えたもの!!」

クシアはなんとか剣撃を避けてジャガの口元に拳を出す。

「とにかくコピーすればわかること!!」

前歯を粉砕し、素肌同士が触れた事で能力のコピーに成功した。

ジャガが悶絶している隙に大剣を奪い取ると、クシアは前から転んでコンクリートに打ちつけた。

そして勢いで剣を手放してしまう。

あまりにも重すぎたのだ。

「返したまえよ!!我が神聖なる剣に触れるなど!!」

ジャガは倒れたクシアから大剣を奪い返し、振り下ろす。

ポノコが追いつきジャガへ飛び蹴りを喰らわした。

だがジャガは耐えた。


ジャガの空間を切り裂く連続攻撃をポノコは腕力で刃の軌道を逸らし、時には拳で弾く事で喰らい付いていく。しかし肉体の消耗は激しい。


クシアは朦朧とする意識の中で体を起こすと、地面のコンクリートが何やら輝いていることに気づく。

「もしかして、これはメッキ?・・・まさか!!」

クシアはスマホを取り出し検索をする。

「あの剣、通販で売られている観賞用のハリボテじゃねえか!!陸藻!!手から剣を放させろ!!!!その剣はそいつの手に持っている間だけ無敵なんだ!!」

「こんなに頑丈なのに!?」

「さっき私が落とした時に刃のメッキが少し剥がれたんだ!!お前の視力なら見えるはずだ!!」

「本当じゃん!」

ポノコはジャガの握り手を集中連打し始めた。

「ぐっ、よくぞ見抜いたなレディたちよ…!私の能力は絶対切断(インビンシブルソード)!!私がこの剣を握っている間はあらゆる物理法則を無視し、この剣は絶対に破壊されず、全てを切り裂く!!」

大剣を大きく振り上げ、ポノコは後方へ回避せざるを得なかった。

そしてポノコの後ろのビルが真っ二つになる。

「そして私が握っている間、絶対にこの手から離れない!!」

ジャガの手はボロボロだったが、剣だけは放さなかった。


クシアはポノコの手を握り、超絶身体を再びコピーする。

クシアは話し始める。

「今度は私が前に出る、だからお前は…」

「言わなくてもわかるわよ。」


クシアはダッシュでジャガに向かう、ジャガはクシア目掛けて大剣の先を突き立てて突っ込む。

クシアは剣に正面から突撃し、大剣はクシアの腹を貫く。

ジャガの持ち手がクシアの腹につきそうになると、決死の力でクシアは握り手を掴む。

クシアが絶対切断をコピーしたことで再びクシアも剣を持つことができ、ジャガの手から大剣を離すのに成功した。

「しまった!!」

クシアのすぐ背中に来ていたポノコは、ジャガが手を離した一瞬の隙をつき、クシアの左手を背後から握った。

超絶身体をコピーしたクシアは右手で腹にある大剣の持ち手を握り潰す。

ジャガは絶望する。

「私の剣を!や、やめろ!!!」

ポノコはクシアの腹に刺さった刃を引き抜いて砕いた。

クシアは出血多量で倒れ込む。


「片無絵、体張りすぎ。」

クシアは息をするのがやっとだった。

「ま、待ってくれレディ!!私はあの剣が無いと能力が発揮できない!!もう私にはどうすることもできない!!逃がしてくれ!!」

「この景色をご覧なさい、あんたに殺された人たちよ。あなたこの人たちが同じことを言っても見逃した?」

「・・・・」

怯えた顔をしていたジャガだが、唐突に爽やかな顔つきになった。

「なるほど、私の負けです。」

「やけにあっさりね。」

「ここまで完敗なら、認めるしか無いでしょう…」

「…他の奴らは?八王子の破壊といい、あんた一人では無いでしょ?」

「私は、ねがい星の戦士たち(トゥインクルソルジャーズ)の一員だ。」

「ねがい星の戦士たち?」

「私達は純粋な願いのために命を捧げた存在だ。」

「そいつらは今どこへ?」

「これ以上は話せませんね、彼らは"仲間"ですから。」

「そう。」

ポノコはジャガの頭を地面に叩きつけて粉砕し、ジャガの肉体は灰となり風化した。


回復が進んだクシアを抱き抱える。

「あんたの覚悟のおかげで助かった、その、ありがとね。」

「どびばじで・・ぐふっ、ごふっ。ぐほっ。」

「ごごごめんなさい!!やっぱ黙ってて、回復に専念して!!」

ポノコはそっとクシアを寝かせた。

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