フリュス・7
「さて・・まぁお前らの実力も確認できたことだし、行くか」
回復して起き上がったグドは早々とそういった。
「あ?行くってどこにだよ」
「この国を治めている王のところにだ」
「へぇ!?」
キュ・・急に行くといわれましても・・
「なに!?かっことかこれで大丈夫なの!?」
「まぁ、許されるんじゃないか?」
なんだその軽い感じ!
「こいつがオッケーだからな」
とグドは自分の付喪神を指さす。
「ああ・・」
そう言えばグドの付喪神ってマントを羽織ってるだけなんだよな。
え?その下?まぁ想像にお任せするが。
「まぁ、殺されないなら何でもいいわ。行こうぜ」
「・・ああ」
何か一瞬とんでもない価値観の違いを感じた気がするんだが・・。
さて、この「フリュス」の真ん中の大通りをまっすぐ行くとそれは見えてきた。
「ごっはっ!予想はしてたけどでかい城だあなぁ!」
「まぁ城と俺たちの本部が合体しているからな」
とグド。
「ふぅん。じゃあ、王さんと話が終わったら行ってみるかな。」
「勝手にしろ」
そう言うとグドは城の門にいる兵士に近づき、事情を説明する。
「よし、中に入るぞ」
「おう!」
俺は自分の身長の数倍ある門をくぐり、城に入った。
城の中はとてつもなく広い。
天井は高く、細かい鉱石か何かが埋め込まれているのかキラキラと光っている。
床は絨毯が敷かれており、やたらと足元がもふもふする。
もふもふ、もふもふ、もふもふ・・・・
「おい、いつまで遊んでるんだ。着いたぞ。」
そう言われ前を向くと、やたらと豪華な装飾の施されたでかい扉の前にいたことに気づく。
「失礼のないようにしろよ」
「わーてるって」
そう言うとグドは
「王、入ります」
と言い、扉を開ける。
ギギッと音がしてドアが開く。
「おおおお」
俺は一国の王に会うというのが初めてと言うのが初めてだということをいまさらながらに気づき、やたら緊張し始めてしまう。
(やべぇえ!!いまさら!いまさらだけど緊張してきたぁ!!)
ギギィと言う音がやみ、完全にドアが開いたと気付いた時、俺の緊張はマックスになった。
(おおお王ってどんな人なんだぁぁぁぁ!!!)
そしてついに中から声が聞こえた。
「おらぁ!!弱パンチ!!弱パンチ!」
「くっ!隙がねェ!」
「おらぁ!!」
「ぐがぁ!!やられたぁ・・。くそぉ!もう一回!もう一回だ!」
「よかろう・・。くく、我に勝てるか「やっぱりお前かぁぁぁ!!!!!」シュゴッ!(俺、白烏を投げる)
「あべしっ!!!」
そこにいたにはよく見知った顔、「神官」がいた。
「ゴッホッ!刺さったぁ!ガチで刺さったんだけどぉ!」
「だまれぇ!俺のさっきまでの「やっ、やったぁ!はじめて王様に会えるぞぉ!・・・緊張してきちゃったな」の一連の流れを返せ!」
「いあ、何がいけんの!?フリュスの王と格ゲーして何がいけんのん!?」
「そうだったぁぁ!ここ曲がりなりにも王さんの部屋だったぁぁ!!」
「いや曲がりなりにもって・・ここバリバリで王の部屋ですけど」
そう言ったのはさっきから神官と格ゲーを遊んでた若い男。
身長は165くらいだろうか。腰まで届く長い髪を結んでいるのがまぁチャームポイントなのだろうか。ちなみに男だ。




