フリュス・3
戦闘です。お願いします
「当たった」
「フン・・」
フリュス郊外。ローブを身にまとう二人組。
一人は小柄だが、その体に似合わないほど大きなスナイパーライフルを構えている。
もう一人はその後ろでたばこを吸っている。大柄で屈強な男。
この二人は現在、健と夜叉を試している。
この二人、実はフリュスの警邏隊の一員で、今、健たちが付喪神を使うに値する人材であるか、また、どれほどの実力を持っているのかを視ている。
「どうやら一人、こちらに近づいてきているようだな」
「うん。もう一人は体に当たったから、動けない」
「当てられるか?近づいてきている方に」
「可能・・・。?」
「どうした」
「気配が・・つかめない」
「何」
「気配がたくさんある。それも同じのが」
「・・手を打ってきたということか。」
「どうする?」
「まぁいい。姿を見せてこないとなるとおそらく「分身」とかではない。落ち着いて姿を見せたところを狙え。近づかれたら俺が倒す」
「ふぅ・・」
何とか建物の影に隠れながら少しずつ前進している。相手の攻撃がやんでいるところを見ると、「残響」がうまく機能しているようだ。
夜叉も自分の気配を「回収」することで居場所を分からなくしているといっていたので安心して行ける。
(さて・・ここからが問題なんだが・・)
「韋駄天」で移動速度を上げていくか・・?敵はかなりの銃の腕だから当てられられるか・・?
「夜叉は姿見せるなって言ってたからな・・」
姿を見せない・・
「クソ・・しゃ~ない」
無理!!
俺は隠れていた建物の影を飛び出す。
「韋駄天!!」「神眼!!」
移動速度、反応速度上昇
チカッと、俺の数百メートル先の塔の上が小さく光る。
「おおっ!!」
俺は前に飛び出し、走る。
(今ので相手の詳しい居場所が分かった。移動される前にたたく!)
「かわされた」
「何?」
屈強な男は初めて驚きを持った。
「なるほど・・。神官のお気に入りだとか何とか聞いていたが・・案外それも嘘ではなかったのか」
「どうする?今のでこっちの居場所ばれたと思うけど」
「問題ない。俺が今から降りてそいつを試す。援護はイラン。もう一人のほうの動きを見ておけ」
「わかった」
そういうと男は階段を下りて行った。
「・・楽しそう」
小柄な・・おそらく少女の付喪神はつぶやいた。
「ふぅ・・ついた・・。逃げられちまったか?」
「心配するな。逃げてはいない」
塔の中から誰か出てきた。
体が大きく、かなり屈強な肉体をしているが、男の目は静かに、落ち着いていた。
(そこらへんのヤンキーとは違うな・・)
「まぁ、少し自己紹介をさせてもらおう。俺はグド。この町の自警団として働いている」
「・・自警団の人が何でおれを襲う?」
「確かめるためだ。「付喪神」を扱うに値するかどうか」
「・・・」
「かつてこの町は悪人が扱う付喪神に壊滅させられかけた過去がある。そう簡単に付喪神を使わせるわけにはいかんのだよ」
「俺はキョウの神官に命じられたんだが」
「だとしてもだ。」
「・・・今から戦うってのか」
「ああ。俺の経験から言えば大体なぐり合えばそいつのことなんてわかる」
「そこは経験から言ったらダメな気もするが・・」
「まぁ簡単に言えば俺を倒せってことだ。・・・じゃあ、行くぜ?」
「・・・・おう」
「「ボム・タートル!!」」
(獣人か!)
グドの両腕がビキビキと音をたて、大きくなっていく。
鱗のようなものが生え、明らかに硬質化していることがわかる。
「ふっ!!」
俺は韋駄天の加速により、人外のスピードでグドに突撃する。
ガギィィィ!!!
甲羅(亀だから、多分)と刀の刃がぶつかる音がする。
(くそっ!!かってぇ!!)
「俺の甲羅にぶつかっても折れないとは・・。その刀、相当な業物だとお見受けする」
「そのとうりだよ!!」
「ふん。面白い」
グドとの戦いが始まった。




