ケスビス村・戦闘・2
中心からこちらを見ている(おそらく)男が腕を横に振った。
ちなみになぜおそらくがついたかと言うとその男は全身を黒い布のようなもので覆っているため素顔が全く見えず、体格から予想したからである。(身長が185くらいある)
しかしそんな解説している暇はない。先の男の腕振りを合図としたかのように一気に獣がこちらに跳びかかってきた。
「くっ!「ダンス・フレア」!!」
小さいといえど火球。獣の体毛に着弾し燃え上がる。
「ゴ!ゴガァァァ!!!!」
空中でバランスを崩し、獣たちが落ちていく。
「おおおおおおっ!!!」
ギイィィィン!!!
こちらの白烏の攻撃を、男(黒男としよう)はどこからか取り出した刀で防いだ。
「くっ!!!」
黒男のほうが体格がよく、力負けしてしまう。
(こいつ・・・)
「・・・・・」
黒男はそのままこちらに追撃しようと向かってくる。
「く・・・」
黒男の斬撃を横に跳んで躱す。
「ゴガァ!!」
と後ろから獣(熊)が迫ってくる
「ふ!!!」
下あごに一撃喰らわせ気絶させる(こういうことがこの世界だと案外できる)
「そりゃぁ!!」
そしてその獣(熊)を黒男に投げ飛ばす。
「!」
さすがにこれには驚いたのか黒男の動きが一瞬止まる。
その隙に熊の影から飛び出し不意を突け・・・
「ない」
黒男の声
そして腹に衝撃が来た。
「ぐぁ!!!」
そのまま受け身も取れずに飛ばされてしまう。
「く・・体勢を・・・」
「グギャウッ!!!」
「オオカミ!!?」
まずい!やられ・・・・
「フン!!!」
オオカミ、吹っ飛びました。
「ゴ・・・ゴルか・・助かった・・」
「おう。・・・・で敵の親玉見つけたみたいだな」
「おう・・ほかの奴らは?」
「大体敵は倒して取りこぼしがいねーか回ってる。で俺はこっちに加勢に来た」
「お・・おう、サンキューな」
「で、あの黒いのが親玉か。」
「ああ、体格が良くて力が結構強いぞ」
「確かにな。なかなかいい体をしている」
「で、どういう感じで攻める?」
「・・・とりあえず俺はあいつのやり方を見てないのでな、最初はそこら辺の獣を倒しながら敵の手の内を観察させてもらおう」
「わかった。」
ゴルの方が俺よりパワーがあるので、ゴルに黒男は任せよう。だが、ゴルが相手の手の内を見極めるまでは俺が黒男の相手をしなくてはならない。
「うしっ!」
韋駄天の力により移動が速くなっている。
「「鎌鼬!!」」
「!!」
黒男は刀で防ぐのをやめ、後ろに跳んで攻撃をかわす。
「く・・」
鎌鼬は「空間」を斬るため、ガードや防御はほぼ無効、あのまま刀で受け止めていてくれれば、刀ごと相手に致命傷を与えられていたかもしれない。
「・・・・」
「!」
黒男の刀から黒い瘴気が出始めた。
(なんだ・・?何かの力を刀に付与したのか・・?」
「死ね・・・」
黒男はそういうと、一気に距離を詰めてきた。
「く・・・!」
(とりあえず躱して様子を見る)
右によけ躱す。
「・・・・」
そのまま黒男は刀を横に薙いでくる。
「おらぁ!!」
ごすっ!!!!
黒男の体が左に跳んだ。
「うおっ!ゴル・・・!もうかたずけたのか・・」
「ああ、しかしこいつの注意をお前が引いておいてくれたおかげで確実にパンチを入れれたぞ」
周りを見ると獣たちの死骸は真っ黒になっていた。
「俺の力は「ドラゴン」種だからな。火の扱いは得意だ!」
そうな。
「ぐ・・」
黒男はやっとのことで立ち上がる。
「・・・・回収は無理か・・・いや・・・燃えたか・・・・・・・想定外のものまで・・・」
と言うと消えてしまった。
「ったく・・なんだったんだ?今のは・・?」
と、ゴル。
「ま、まぁ、いいんじゃないのか?敵も追い払えたし」
「ああ・・・だがなんであいつらは俺たちの村を襲ってきたのかがわからん」
たしかに・・・。なんであいつらは襲ってきたんだ?




