シャッ鬼戦・4
「おーーーーーい・・・(;^^)」
「い・・いや!私のせいではありませんよ!あいつが・・たまたま頭を動かしたのがダメなんです!!」
「見苦しいぞ、あんなもんちょっとくらい調整しろや」
「く・・ううう」
「く・・はははは!!!」
「!」
「角が・・折れた!ふふ・・ははは!!これで!これで使える・・」
「鬼道!!!!」
「くっ!!」
シャッ鬼の体をどす黒い瘴気が包んでいく。
「は・・はぁ!!やってやった!久しぶりだ!この感覚!」
「んなっ」
豪鬼どころの変化ではなかった。身長は170くらいまで伸び、髪は長くなっていた。折れた角はもとには戻っていなかったが、先ほどまでとは全く違う、威圧的た雰囲気を漂わせている。
「角が折れた時が鬼道の発生・・。そして名縛りが解ける。くく、やっと、やっと本気で戦える・・」
その威圧感はもはやゲームのものでなくリアルなものだった。
(この世界は・・ゲームの時とは全く同じというわけではないのか・・・?)
「ふふ・・なにを考えているのかは知らんが・・・行くぞ。」
「!!」
消えた。いや!
「上か!!」
天井を踏み台にするようにして一気にシャッ鬼が接近してくる。
「くそっ!!」
横に跳びかろうじて回避する。
ドフッ!!
変な音がした。
「な・・に・・」
ありえないことが起きていた。シャッ鬼の手がついた場所が砂になっていた。
「かわすなよ・・今ので殺そうと思ったのによぉ・・」
まさか・・
「お前の力は触れたものを砂に変えるとか・・」
「くく・・そ・・。俺の名は砂鬼、名縛りが解けた俺の本当の名前だ・・」
(名縛り・・か・・)
名縛り、強力な力を持った魔物(特に妖怪系)が使う、特殊な技である。自分の配下の名前を変えてしまうことで、能力や記憶を書き換えることができる。(今回は能力だけの様だ)
「さーて・・。まぁ・・そっちの女からやるかなぁ!!!」
砂鬼が跳びだす。
「速い!!!」
「く!四方陣!!」
ミコトの前に四方陣が現れ、ミコトを守る。
「しゃらくせぇぇぇぇぇ!!!!」
ドゴッ!!っと四方陣にパンチを打ち付ける。
「なんて・・力・・」
「まずい!!」
こんな短時間であそこまでするとは・・。
「おおっ!!」
砂鬼に後ろから切りかかる。
「はぁ!むだぁ!!」
砂鬼が右手を振りかぶり、刀に向ける。
(こいつ!まさか!)
そう思った瞬間、俺の刀と砂鬼のパンチが接触する。
グゴッ!!
「「!!」」
砂鬼が驚いた顔をする。おそらく俺もなっている。
「なぜ・・その刀は・・砂にならない・・・?」
「!、まさか・・」
この刀は神刀「白烏」ゲーム時代この刀は攻撃力低下、使用禁止などそういう妨害スキルには絶対の耐性を持っていた。もし今の「刀が砂になる」というのが俺自身の「攻撃力低下」になるのだとしたら、それを無効化する「白烏」の力が働いたのかもしれない。
そして
「・・・・うぐっ!!!」
白烏の効果により俺の刀は通ったため、やつの右手はなくなった。
「どうやら・・・俺たちの勝ちの様だな」
「くっ!!」
そうだ俺は相手の攻撃を移動速度の加護が入っている速さで躱し、反撃するだけなのだから。
「どうやら・・終わりのようだ・・」
静かに砂鬼が口を開いた。
「後は・・頼んだ・・」
ズドッ!!!
砂鬼の体に短剣が刺さった。
「なっ!!」
「自害・・・でしょうか・・・」
「な・・」
「行きますよ・・」
「あ・・ああ・・」
しかしこれが次の戦いに響くことになる。砂鬼の自害することで発動する力に。




