11話
宗田とのごたごたの後で私はグループが変わった。理由はパートナーの山村と別なグループでは良くないからとの事。
前にも述べたがパートナー生活を周りがあまり知らない為に男女の結婚生活とごっちゃにされてる部分があり、いつも2人寄り添ってなければならないと勘違いされてもいた。
事実ある姉妹から2人はこのまま一生添い遂げてもらいたい、と気色悪い事を言われた。
誰が男と添い遂げるか!気色悪い。
それでも宗田からの直接攻撃が無くなった事だけは安心できた。
その頃の私は子供達に大人気で集会に行くと小さい子供達に群がられていた。どうも自分には近寄らない子供達が私に群がる事が宗田には面白くなかったようだ。
それが私への個人攻撃として現れていたのだった。
さて我々のグループに新たに坪井と丸尾も編入されて山村の目の色が変わる。やたら丸尾の話題ばかりとなるのだ。
山村の丸尾への好意はミエミエだったのだ。
この頃丸尾は近くのスーパーでレジ係りをしていて山村は何度となく丸尾のレジに並ぶのだった。
坪井は、ファミレスの仕事に就いていた。
暫くすると坪井の同僚の男性が集会に来るようになっていた。長田一男といって春川が探求司会をするようになっていた。
時折、川上兄弟の個集、中川個集にも行く事があった。どうしてもこちらの生活が息苦しくなるから。
中川個集は千船個集と比べると1/3くらいの規模で個性豊かな人達の集まりだった。
その中川個集に1人病気の中学生の女の子がいて快方に向かわなかった。そのせいか全体の雰囲気が暗かった。
それでも私の息抜きにはピッタリで元気を取り戻して千船市に帰る時もあった。
そんな私を山村は面白くなく思っていたらしい。ある日こんな事を言われた。
「そうやってね、他所の個集ばかり行く人は相応しく無いって言われるよ」
山村は鏡に向かい髪をとかしながら言った。
この時理解した。前に宗田のグループにいた頃にストーブ係りを押しつけられながらも1人になれる貴重な時間が今の自分には無かった事を。
結婚している訳で無いのに男との生活でプライベートな時間が無い異常事態が続いていたのだった。
その年の夏の広集大会が近づく。それが結果大変化となる出来事に繋がる事には、まだ気づいてはいなかった。
続く。




