市長ハンク
チン!
エレベーターの扉が開いた。
エレオ、トニー、ケンジが凍りついた。
アセンダントの一隊が、丸ごと……くつろいでいた。木箱に寄りかかっている者、カードをしている者、身振り手振りたっぷりに何かの話をしている最中の者。頭上で点滅する赤い警報を、何人かがちらりと見た――トーストを焼くたびに鳴る火災報知器を見るような目で。軽く、緊急性もなく、頭の中ですでにミュートボタンに手を伸ばしながら。
扉が開いた瞬間、全員の頭が、同時に振り向いた。
長く、気まずい沈黙。
ケンジの目が、ぴくりと動いた。
アセンダントの一人が、ゆっくりとブラスターに手を伸ばす。
エレオがにっと笑い、元気よく手を振った。「よう、みんな!」
トニーが、いつも通り上品に頷く。「銃撃戦にはいい日和だな」
ケンジは、視線を逸らさずに閉じるボタンを叩いた。
何も起こらなかった。
もう一度、押す。それからまた。忍耐という自分の哲学すべてが、たった一つの反応しない機械によって試されている男の、言葉にならない特有の怒りとともに。
アセンダントたちが、ブラスターを抜いた。
ケンジの手が、ぶれるほどの速さで――まるでボタンに借金でもあるかのように連打する。
扉が閉まったのと、背後でレーザーの嵐が炸裂したのは、ほぼ同時だった。
ピュン! ピュン! ピュン!
一発が、トニーの頭蓋骨の艶を削り取るほど際どく掠めた。
トニーはため息をつき、その焦げ跡を、まるで仕立て屋を個人的に侮辱されたかのように払った。
「見事な職人技の無駄遣いだな。俺に対して、という意味だ。レーザーは悪くなかった」
ケンジが息を吐き、首を一度回した。「よし。次は屋上に向かうべきだよな。……屋上、だよな?」
トニーが親指を立てる。「そうだ」
「よし」ケンジは壁に背中を預け、恐竜との一件以来初めて、肩の力を抜いた。
沈黙。
エレオが、足で床を叩き始めた。
ケンジとトニーが、まったく示し合わせていないのに、完璧に同期して彼の方へ首を向けた。
トニーは、一拍考えたのち、それに加わった。
今や三人全員が、何の意味もない、まったく間抜けなリズムをエレベーターの床に刻んでいた。誰が始めたのか、なぜまだ続けているのか、誰にも分からないまま。
ケンジが顔を覆う。
トニーが顔を覆う。
エレオだけが、目を閉じて、そのノリに完全に浸っていた。
チン!
---
エレベーターの扉が屋上に向かって開き、まず風が三人を出迎えた。澄んだ、高高度の風――普通の建物が終わる場所より上にしか存在しない類の風だった。
エレオ、ケンジ、トニーが外に出る。
そして、それを見た。
彼らの顎が、綺麗に、時間差でずれながら落ちていった。まるで、それぞれが独立して「これは倒れる価値がある」と決めたドミノのように。
着陸台に係留され、そびえ立っていたのは――ハンクの旗艦だった。鋼鉄と白の巨大な怪物が、存在するための許可など一度も必要としたことのない、落ち着いた、まったく動じない自信とともに浮かんでいる。船体もマストも、まるで生まれたばかりのように磨き上げられ、天候にも、時間にも、常識にも一切触れられていないように輝いていた。船首では、ユニコロンの船首像が、馬鹿げたほどの誇りとともに首を反らせ、金色の角が光を受けて、もう一つの、小さな太陽のようにきらめいている。その彫られた目には、不安になるほどの生命感が宿っていた――彫刻家が、個人的に少し入れ込みすぎたのではないかと思わせる類の細部だった。メインセイルには、ハンクの紋章が、一マイル先からでも読み取れるほど大胆に描かれていた。念のため――一マイル以内にいる誰かが、この空が技術的に誰のものかを忘れないように。
これはただの船ではなかった。
飛行する宣言文だった。
だがその近く、屋上のアセンダント全員が完全武装し、ブラスターを構えていた。その中央には――ハンク。腕を組み、まだ終わっていない議論にすでに勝った男特有の得意げな顔をして、待っていた。
エレオの目が飛び出す。「なんでこんなに速くここまで来られたの!?」
ハンクがにやりと笑う。「いやなに、うさぎ坊主。ただ跳んだだけだ」
ケンジの目が、ぴくりと動いた。「あの高さを!?」
「ああ、その通り」
長い沈黙。風の音と、ケンジが「人間に何ができるのか」という理解を再計算する、かすかで遠い音だけが満ちていた。
ハンクが拳を鳴らした。「さて。お前ら三人、ここまで来て男らしく戦う気はあるか?」
エレオが唾を飲む。「もし来なかったら?」
「なら、俺の方から行く」
ケンジがため息をつき、肩を回す。「チッ。わかった。さっさと終わらせよう」
そして、ほとんど自分にだけ聞こえるくらいの小声で。「静かな水は、すでに受けると決めた戦いに、急いで向かう必要はない」
「……何?」エレオが尋ねる。
「何でもない」
トニーが体を伸ばし、関節が心地よく、慌てず連続して鳴った。「言っておくが、俺はもう少し派手な登場を期待していたんだがな。劇的な音楽とか。突然の裏切りとか。もっと、こう、華のあるものを」
エレオが熱心に頷く。「そうだね! たとえば、ハンクが実は――」
ハンクが、まるで撃ち出された砲弾のように前方へ突っ込んできた。
「うわ、まずい、速い!」エレオが叫ぶ。
ケンジがその動きを認識するより先に、分厚い拳が腹に埋め込まれていた。
ドンッ!
衝撃が彼を綺麗に折り曲げた。体が、糸の切れた人形のように後方へ転がり、屋上の縁へと滑っていく。
「あ――やば――!」彼はブーツを石に擦りつけながら、なんとか踏ん張った。あと数秒で、開けた空間だった。
「インクロープ!」
黒いインクの太い綱が、彼の足首に絡みついた。エレオは両足を踏ん張り、反対側の端を、指の関節が白くなるほどの力で握りしめる。
「捕まえたぞ、ケンジ!」
ケンジは、縁の数センチ手前で止まった。胸が大きく上下していた。
「ふう! 危なかった!」エレオがにっと笑う。
その時、彼の耳がぴくりと動いた。
ハンクは、すでに彼に向かって迫っていた。
「うわ、まずい」
ドンッ!
トニーが、ハンクの進路上に瞬間移動し、骸骨の足が一発、その顎に命中した。だが、その一撃は、ハンクをわずかに一歩よろめかせただけだった。
トニーは、大仰なほど優雅に着地し、袖を払った。「まあまあ、ハンク市長。取り乱すのはよそう」
ハンクが顎をさすり、笑みを深める。
アセンダントたちがブラスターを構えた。「市長、発砲許可を!」
「いや」ハンクが首を鳴らす。「こいつは、俺がやる」
トニーが自分の胸骨を指差した。「俺を? 個人的に?」
頷き。
「光栄に思うべきか、恐怖すべきか」
「恐怖しろ」
トニーがため息をつく。「なるほど。当然だな」
---
風が屋上を吹き荒れる。
ハンクの筋肉が巻き上がり、その周囲の空気がかすかにパチパチと音を立てる中、彼は構えに落ちた。
トニーは肩を回し、骨がきちんと整列する小気味よい音を立てながら、自身の姿勢も、流れるような、ほとんど気だるいものへと落ち着けた――長い時間をかけて、静止こそがひとつの脅威になり得ると学んだ男の、緩やかな備え。
「よし、大男さんよ」彼はにやりと笑う。「踊ろうか」
ハンクが消えた。
トニーの眼窩が、半瞬遅れて大きく見開かれる――すでに、巨大な手が彼の手首を掴んでいた。
「捕まえたぞ」
ズドオオン!
ハンクは彼をボロ人形のように振り回し、構造物全体が揺れるほどの勢いで屋上に叩きつけた。
アセンダントたちが歓声を上げる。
エレオとケンジが、同時に顔をしかめた。「うわあ……」
ハンクは、それで終わらなかった。彼はトニーの片足を掴んで持ち上げ、空へと投げ飛ばし、それを追って跳び上がり、頭蓋骨をかすめかねない拳を叩き込んだ。トニーはそれをぎりぎりのタイミングで受け流したが、衝撃波が、彼の骨という骨すべてを直接震わせた。
「くそ、お前の拳、落下する星みたいだな」
「そしてお前は、勘違いした爪楊枝みたいだ」
彼は屋上に激しく叩きつけられた。その下に、浅いクレーターが咲いた。
ケンジが、低く口笛を吹いた。「すげえ」
エレオは腕を組み、気にした様子もなく言う。「まあ、あれくらい平気でしょ」
トニーが起き上がり、襟についた屋上の瓦礫を払った。「痛い」それから、ちょうど調子が出てきた男の落ち着いた満足感とともに、首を回す。「まだ始まったばかりだぞ」
彼はぶれるほどの速さで前に出て、ハンクの次の一撃を紙一重でかわし、肋骨に肘を打ち込み、続けて素早く正確な手刀の連打を叩き込んだ――一発一発が、必要な場所にきっちりと命中する。動きは最小限、結果は最大限。誰かに尋ねられれば「ヴェンソン流」とでも呼んだだろうが、誰も尋ねはしなかった。一発で十分なら、なぜ十発も打つのか? もっとも、相手が慎重な連続の「一発」を何度も必要とする場合は、話が別だが。
そして、初めて――ハンクが、よろめいた。
アセンダントたちが息を呑む。
エレオが拳を突き上げる。「よし、トニー! そのガイコツハンドで決めてやれ!」
ケンジは腕を組んだまま、小さく頷くのを自分に許した。「鬱陶しいが、技はある」
---
ハンクが口元を拭い、笑みを深めた。
そして、再び消えた。
「うわ、まず――」トニーの眼窩が、ちらついた。
ハンクは彼の背後に再び現れ、両腕を彼の胸郭に一気に巻きつけ、骨が抗議の軋みを上げるまで締め上げた。
「お前がどれだけ柔軟か、見てみようか」
彼はトニーを頭上に持ち上げ、そのまま屋上へとスープレックスで叩きつけた。
ズドオオオン!
石が、蜘蛛の巣状にひび割れて広がった。トニーはその中心で痙攣しながら横たわり、片方の親指を弱々しく立てた。
「まだ生きてる。ギリギリだが!」
ハンクが再び手を伸ばす。笑みが鋭くなっていく――今度の振りかぶりは、もっと遅く、もっと慎重だった。速攻ではなく、止めの一撃としての動作だった。
エレオの耳が、まっすぐに立った。
「待て――」
考える時間はなかったので、考えなかった。彼は屋上にあった一番重い物――旗艦を係留するための、自分の腕ほどの太さの巻いたロープ――を掴み、足首に一巻きし、ハンクの拳とトニーの頭蓋骨の間の隙間に、体ごと飛び込んだ。
「インクシールド!」
黒く硬化したインクの壁が、衝突の半瞬前に空中で形成された。
バキッ!
拳はそこに直撃した。それでも力は十分すぎるほどで、エレオは屋上を滑るように後方へ吹き飛ばされ、盾は彼の後を追うようにガラスのように砕け散った。
彼は転がりながら地面に叩きつけられ、喘ぎながら起き上がり、それでもにやりと笑った。
「……よし。今の、歯にまで響いた」
ハンクが振り返り、片眉を上げた。本気で驚いていた。「またお前か」
「また僕だよ!」エレオが跳ね起き、両腕からしびれを振り払う。「なあ、トニー――大丈夫?」
トニーは、まだ仰向けに倒れたまま、弱々しく親指を立てた。「見た目ほどは悪くない」
「見た目、めちゃくちゃ悪いけど」
「ありがとう」
ハンクが首を鳴らし、二人を、今度はもっと本物の興味に近いものを湛えて観察した。「勝手に割り込んでくるとはな、うさぎ」
「まあ、その」エレオが拳を鳴らし、足を踏ん張る。「僕の友達に、失礼なことしようとしてたでしょ。それは規則違反」
「何の規則だ」
「僕の規則! 今作った!」
縁のところから、まだ肋骨をかばいながらケンジが叫ぶ。「規則ってのはそういうもんじゃないぞ、エレオ!」
「今はそうなの!」
ハンクが笑った――短く、驚いたような、本物の笑いだった。「よし、じゃあうさぎ。規則があろうがなかろうがだ」彼の注意が、完全にエレオ一人に集中する。「お前が何を持ってるか、見せてもらおうか」
エレオがにやりと笑う。インクが、すでに両拳の周りに厚く渦を巻いていた。
「聞いたこと、絶対後悔するよ」
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二人が向かい合った。アセンダント全員が、一斉に息を止めた。
ケンジは縁に体を預け、肋骨の痛みを堪えながら、流れに入るべきかどうかを見極める男の、鋭く静かな集中力でそれを見つめていた。
トニーが地面から唸り、片肘をついて体を起こす。「死ぬなよ、坊主」
「約束はできない!」
そして――
ズガアン!
遠くのエレベーターが、勢いよく開いた。
全員の頭が振り向く。
そこには、オロルンが立っていた。完全に無傷。傷一つない。彼は、アセンダント部隊とのエレベーター内対決から戻ってきたというより、朝の軽いジョギングから帰ってきたかのように、肩をほぐしながら歩いてきた。
ハンクが片眉を上げる。「面白いな。肋骨、治ったのか」
オロルンがにやりと笑い、指二本の間に、小さな空の瓶をつまんで見せた。「ああ! これのおかげだ」
沈黙。
エレオが瞬きする。「あの……それ、何?」
「ポーションだ!」彼は振り返りもせずに、それを肩越しに投げ捨てた。どこか後ろで、小気味よいチリンという音とともに割れる。「一発で完治だ。十点満点。また飲みたいね」
ケンジが目を細める。「お前……それ、持ってたのか?」
「いや」オロルンがにやりと笑い、ドレッドヘアを揺らしながら首を回す。「エレベーターに乗る直前、白衣着た奴から奪ったんだよ。何かの役に立つかもって思ってな。で――見ろよ、役に立った」
エレオが両拳を握りしめる。「じゃあなんでこんなに遅かったんだよ!?」
「いやそれがさ――」オロルンが後頭部を掻く。決まりが悪そうな、自分でもこの話が自分の評価を上げないと分かっている様子だった。「俺のエレベーター、動かなくてよ。だからロープのシャフトをよじ登って、自分で扉をこじ開けた」
全員が、彼を見つめた。
ケンジの目が、ぴくりと動く。「お前……ロープを登ったのか。ここまでずっと。エレベーターを直す代わりに」
「そう!」オロルンが得意げに言う。「いい運動にもなったしな。有酸素運動に十点」
トニーが、ようやく完全に体を起こし、疲れた様子で親指を立てた。「まあ、タイミングは悪くない。手が増えるのはありがたい」
ケンジは腕を組み、あまり知りたくない答えの計算をする男の、落ち着いた、しかし特有の集中力でオロルンを観察していた。
――これが、オロルンか。
スコーピオンの紋章が、胸に小さく、黄色く縫い付けられていた。ケンジの立つ位置からは、それがあまりにも大きな音を立てているように見えた。
顎の奥で、何かが強張った――古く、馴染みのある、歓迎できない何か――だが彼は何も言わず、それを、後で対処するはずの棘のように、心の奥にしまい込んだ。
ハンクが拳を鳴らし、視線を四人全員に巡らせながら、笑みを再び、本物の牙を持つものへと鋭くしていった。
「関係ない。お前ら全員、まとめて叩き潰してやる」
オロルンが両腕を頭上に伸ばし、首を鳴らした。同じ、鋭い笑みが顔に戻ってくる――ずっと昔、観光客とナイフだらけのビーチで学んだ、「恐怖を笑いに変えることが、戦いの半分だ」という、あの笑みが。
「よし、それじゃあ市長のでかいお兄さんよ」彼は肩を一度、気楽に、危険なほど緩く回した。「下の警備の兄ちゃんたちより、強く殴れるか見せてもらおうか。今んとこ――嵐にしちゃ、ちょっと物足りねえからな」




