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暗殺者

エレオは踵を返し、まっすぐ塔に向かって駆け出した。


だが、約四歩進んだところで、耳を後ろから引っ張られた。


「いってえ!」


彼はよろめき、自分の足につまずきかけながら振り返った。目にはうっすら涙を浮かべて。そこには、まったく動じた様子もなく、二本の指でエレオの右耳をつまんでいるトニーが立っていた。まるで、地面で拾ったゴミでも持っているかのように。


「待て、バニーボーイ」


「耳離してよ!」


トニーは、軽く指を振って手を離した。エレオは両耳を庇うように押さえ、深く傷つけられたとでも言いたげな、裏切られた表情で骸骨を睨みつけた。


「何なの!? 何のためにそんなことしたの!?」


トニーは袖口を直した。「何もおかしなことはない、我が愛しきバニーボーイ」頭蓋骨をわずかに傾げ、その笑みは、雲の流れを眺める男のように、気楽で急がないものだった。「非常に、非常に、非常に~危険な任務に出発する前に、一杯だけ飲んでおきたかっただけだ」


エレオが彼を見つめる。「一杯」


「一杯だ」トニーが、機嫌よく認める。


「うさぎの子供と」


「うさぎの子供とな」トニーは同意し、すでに塔とは反対の方向へ歩き出していた。


エレオが両腕を投げ出す。「でも急がなきゃ!」その場でぴょんぴょん跳ねる。耳も一緒に跳ねる。「市長の演説、永遠には続かないんだよ! 今行かなきゃ、チャンス逃しちゃう!」


トニーは足を止めなかった。速度も上げなかった。振り返りもしなかった。


「演説は二時間続く」彼は、あっさりと言った。「確認済みだ」


エレオが口を開いた。


閉じた。


もう一度開いた。


「……どうやって確認したの?」


トニーが肩越しに振り返る。眼窩の片方が、面白がるように光った。


「俺には俺のやり方があるのでな、バニーボーイ。さあ、来い。この街は美しいし、お前はまだ半分も見ていない」


エレオが、あまりにも大袈裟に唸ったので、近くの鳩が驚いて飛び立った。だが、しばらく腕をだらりと垂らし、耳をぺたりと伏せて立ち尽くした後、彼は骸骨の後を小走りで追いかけた。


「わかったよ」彼は呟いた。「でも、まだちょっとお腹すいてるからってだけだからね」


トニーが微笑む。「だろうとも」


二人は歩いた。街が、まるで一番いいページに開かれた本のように、彼らの周りで広がっていく。


ウマピンの大通りは、荷車六台が並んで通れるほどの広さがあり、石畳は何年もの人通りで擦り減り、淡い金色に磨かれていた。石が午後の光を受け止め、温かく蜂蜜色に跳ね返す。その道を歩くことは、まるで、琥珀色にゆっくりと満たされた何かの中を移動するような感覚だった。


両側には、色とりどりの天幕をかけた商人の屋台が並んでいる。布地商人は、反物を巻いて並べていた。その色は、見ているだけで目が痛くなるほど鮮やかだった――深い藍色、焦げたオレンジ、浅い海の色をした絹。その隣では、女性が香水と油の入ったガラス瓶を売っていて、それらが日光を受けて、石畳の上に小さな虹をいくつも散らしていた。屋台から漂ってくる匂いは甘く、めまいがするようで、その下には、エレオには名前のつけられない何かが混ざっていた。


彼は足を止め、犬のように空気を嗅いだ。


「この匂い、何?」


「ジャスミン油だ」トニーが言う。「あと杉。何も触るなよ」


エレオは、すでに瓶を一つ手に取っていた。


女性が、辛抱強く微笑む。トニーは歩調を崩さずに、それを元の場所に戻した。


さらに進むと、鍛冶屋が作業台を通りに引き出し、集まった見物客の前で新しい刃を披露していた。ハンマーが振り下ろされるたびに、金属が澄んだ音を響かせ、大通り全体の喧騒を切り裂いていく。午後の空気の中で、火花が飛び散っては消えていった。見ている人々は、魅了されたように身を乗り出し、エレオも同じように身を乗り出した。耳が前に向かってぴんと立つ。


「うわあ」彼は小さく言った。「僕も欲しい」


「お前は拳で戦うだろう」トニーが言う。


「それでも欲しい」


「駄目だ」


エレオは唇を尖らせたが、それでも歩き続けた。


大通りは緩やかに曲がり、噴水の近くで四人組の楽師が演奏している広場へと開けていった。一人はリュート、一人は太鼓、一人はホルン、そして四人目は、ただ手拍子をしながら、周囲の建物に反響するほど深く、朗々とした声で歌っていた。石畳の上で、恋人たちが踊っている。子供たちが噴水の周りで追いかけっこをしている。近くのベンチに座った老人が目を閉じ、顔を太陽に向けたまま、完全に動かず、特に何にでもなく微笑んでいた。


エレオは、意識せずに足を緩めた。


しばらく、踊る人々を見つめる。彼らの足が、石畳の上を軽やかに、速く動いていく。


「なあ、トニー」


「ん」


「この街、ほんとにいい感じだね」


トニーは周囲を見渡した。その表情に、何か微妙な変化があった。笑みとも呼べない、それでいて他の何かとも言い切れない、小さな変化だった。


「それなりの魅力はあるな」彼は言った。


「前に来たことあるの?」


「一度か二度。長年のうちにな」


エレオが彼を見上げた。「何年くらい?」


トニーの笑みは、変わらず気楽なままだった。「お前が思うより、ずっと長いぞ、バニーボーイ」


エレオが目を細める。


「トニーって、百三十歳だもんね」


「そうだ」


「めちゃくちゃ年寄りじゃん」


「鋭い観察だな」


「骸骨って、変な感じする? 寒かったりする?」


トニーは、それを真剣に考えるような素振りを見せた。


「普段と、大差ないな」


「走ると骨、カタカタ鳴ったりする?」


「時々な」


「それ、なんかちょっとかっこいいね」


「もう受け入れている」トニーが言った。


エレオはそれを頭の隅にしまい込み、追いつくために小走りになった。


広場から離れるにつれ、通りは狭くなっていった。古びた建物の間を縫うように進む。上の階が互いにわずかに傾き、住人同士が窓越しに握手できそうなほど近づいている。窓と窓の間には洗濯紐が張られ、シャツやズボンが穏やかに揺れている。窓辺には鉢植えが置かれ、淡い石壁の中で鮮やかな緑を放っていた。どこか上の方で、猫が最高の無関心とともに、バルコニーの柵からこちらを見下ろしていた。


傾いた建物の一階の一つに、パン屋があった。扉は開け放たれ、そこから漂ってくる匂いは圧倒的だった。パン、バター、シナモンらしき何か。エレオの足が、勝手にぴたりと止まった。


鼻がひくひくと動く。


腹が、何か下品なことを言った。


トニーは二歩ほど先で足を止め、振り返った。「駄目だ」


「まだ何も言ってないのに!」


「顔が言ってるぞ。それに耳も。尻尾もな」


エレオは、パン屋を見た。トニーを見た。もう一度、パン屋を見た。


「見るだけだから」彼は言った。


「見るは、触るに繋がる。触るは、食べるに繋がる。お前と知り合ってまだ十分だが、これがどう終わるか、もう完全に見える」


エレオが口を開いた。


閉じた。


「……確かに」彼は小さく認めた。


トニーは、ほとんど微笑んだ。「行くぞ。バーはすぐそこだ」


その店は《アイボリー・アンカー》という名で、二本の細い通りの角に、まるで最初からずっとそこにあり、これからもずっとそこにあり続けるかのように建っていた。看板は、剥がれかけた金の文字で塗られ、木がほとんど黒ずむほど古びた扉の上に掲げられている。窓箱からは小さな白い花が溢れ、分厚いガラス窓越しに、温かい琥珀色の光が漏れていた。


トニーは扉を押し開け、押さえたまま待った。エレオはそれに、なんとなく怪しいものを感じた。


中に入ると、そこは「何も声高に主張しない」と決めたような場所だった。天井は低く、暗い梁が交差している。凹凸のある石畳の床に丸テーブルが点在し、そのほとんどには、何年も続けているであろう会話の途中らしき人々が座っていた。奥の壁一面には長いカウンターが伸び、その表面はサテンのように滑らかに磨り減っていた。背後の棚は天井まで届き、あらゆる色の瓶が並び、薄暗い明かりの中で、閉じ込められた夕焼けの標本のようにきらめいていた。


短く刈った銀髪と、引退したレスラーのような腕を持つ大柄な女性が、カウンターの向こうから顔を上げた。


彼女は、トニーを見た。


何かが、その顔をよぎった。主に、面白がる気配だった。


「あら」彼女は言った。「久しぶりね」


トニーは、お気に入りの椅子に戻ってきた人間のような気楽さで、スツールに腰を下ろした。「マルタ。元気そうだな」


「あんたは死人みたいな顔ね」


「いつも通りってことだ」


彼女は鼻を鳴らし、頼まれもせずにグラスを二つ、カウンターに置いた。トニーはカウンターを一度、軽く叩いて応えた。


エレオはすでに隣のスツールによじ登り、くるくると体を回転させながら、まるで美術館を目録化する人間のような集中力で、あらゆるものを見渡していた。


「この店、古いね」エレオが宣言する。


「そうだよ」マルタが同意する。


「気に入った」


彼女は、開いた扉から迷い込んできた野良猫を見るような目で彼を見た――歓迎していないわけではないが、値踏みするような目だった。「何にする、坊や?」


トニーが、手袋をはめた指を一本立てた。「ブルー・マッシュルーム・ワインを」


マルタは頷き、上の棚の瓶に手を伸ばした。グラスは深い青色で、わずかに不透明。注がれたワインもまた、同じ驚くべき色をしていた――暗く、うねるように動き、水面の油のような、あるいは貝殻の内側のような、かすかな虹色の光沢を帯びている。


エレオは、それが注がれる様子を、大きく見開いた目で見つめていた。


「それ」彼はすぐさま言った。「今まで見た中で一番かっこいい。僕もそれ欲しい」


トニーは顔も上げなかった。「駄目だ」


エレオが彼に向き直る。「なんで!?」


「お前は十二歳だ」


「それが!?」


「だから」トニーは、グラスを持ち上げ、光にかざしてその色を検分しながら言った。「ブルー・マッシュルーム・ワインは、十二歳向けの飲み物ではない。世界3の深い洞窟にのみ生える珍しい菌類から作られ、最低でも四十年は熟成させる。そして、脳がまだ発達中の者には、極めて好ましくない効果をもたらす」


エレオが彼を見つめる。「どんな効果?」


「お前を、今以上にカオスな存在にする類の効果だ。俺はそれを、公共の安全に対する本物の脅威だと考えている」


「でも試してみたい!」


「駄目だ」


エレオは腕を組み、約四秒間拗ねた。それからマルタに向き直る。「他のもの、もらえる?」


彼女は、鮮やかなオレンジ色の、炭酸の弾ける飲み物をグラスに注いで滑らせてきた。柑橘と、かすかにスパイシーな何かの匂いがする。


エレオはそれを嗅ぎ、恐る恐る一口飲んだ。


耳が、まっすぐ立った。


「うわああ!」


「パッションフルーツとジンジャーだよ」マルタが言う。「ワインが飲めない人向けの、店のスペシャルさ」


「これ、すごい美味しい!」エレオが宣言し、すぐにストローで長く吸い込んだ。炭酸のせいで、少し嬉しそうな、少し目が泳ぐような表情になって出てきた。


トニーは、黙ってワインを口にした。


エレオは、それを目の端で観察していた。


トニーは、まったく自然な仕草でグラスを持ち上げ、口があるべき位置へと運んだ。解剖学的に言えば、そこに口はない。ただ、頭蓋骨の永久に固定された笑みと、わずかに開いた顎、白く整った歯があるだけだった。


エレオは、ワインが消えていくのを見つめた。


目を細める。


わずかに身を寄せる。


トニーがグラスを置いた。


エレオはさらに身を寄せ、片耳を前に傾けた。


トニーが頭を向ける。空っぽの眼窩が、完璧な落ち着きとともにエレオを見つめた。「何だ?」


「それ、どうやって飲んでるの?」


「慎重にな」


「違う、そうじゃなくて……」エレオが、トニーの顔の方を漠然と指す。「その、喉、ないでしょ。胃も。あと……何もないでしょ」


「その通りだ」


「じゃあ、どこに行くの?」


トニーは再びグラスを手に取った。「どこかへ」彼は簡潔に言い、もう一口飲んだ。


エレオは長い間、それをじっと見つめていた。それから自分の飲み物に向き直り、その答えに、心底納得していない顔をしていた。


トニーは二杯目のグラスを置き、しばらく黙って、カウンターの奥に並ぶ瓶の列を、静かに何かを計算するような目で見つめていた。


外では、分厚い窓越しに、まだ午後の賑わいが続く通りが見えた。走り抜けていく子供たちの一団。荷を積んだ荷車を肩で押す商人。腕を組んで歩く二人の女性が、顔を寄せ合って笑っている。


「トニー」エレオが言った。


「ん」


「あの塔の上に、何があるの? その、実際のところ。船以外に」


トニーはしばらく黙っていた。「男が一人だ」彼は言った。「あるいは、男だったものの、残り、と言うべきか。四年間、あの上に座り続けて、あの船を守っている。他に誰も、あの地位を保つほど強い者がいなかったから、その役目を引き受けた。そして、他に誰も、それを奪うほど強い者がいなかったから、そこに居座り続けている」


エレオは、それを飲み込んだ。


「強いの?」


「非常にな」


エレオの笑みが戻ってきた。「いいね」


トニーが横目で彼を見た。その視線には、いつもの面白がる表情よりも読み取りにくい何かが混じっていた。敬意か、それに近い何かが、表面に浮かび上がろうとしていた。


「なあ」トニーは、ワインの残りをグラスの中で回しながら言った。「今まで、俺がこの船の話を持ちかけた大抵の連中は、詳細を聞いた途端、反対方向に逃げていったものだがな」


「それ、間抜けだね」エレオが言う。


「賢明だと呼ぶ者もいるだろうな」


「僕は間抜けだと思う」


彼は最後の一口を長く飲み干し、グラスを、決然としたカチリという音とともに置いた。スツールから飛び降り、背骨が鳴るまで両腕を頭上に伸ばす。


「よし! 飲んだ! リフレッシュした! かっこいいオレンジの飲み物も飲んだ! もう船盗みに行っていい?」


トニーはコートの中に手を入れ、静かなカチリという音とともに、コインをカウンターに置いた。彼はマルタに頷く。彼女は、磨いていたグラスから顔も上げずに、片手を上げてそれに応えた。


彼は、一度も急いだことがなく、これからも急ぐつもりのない者の、落ち着いた優雅さでスツールから立ち上がった。


「もう一つだけ」彼は言った。


エレオは、すでに足を弾ませていた。「何!?」


トニーはジャケットを正した。袖口を調整する。襟を、きっちりと正しい位置に整える。


それから、何も明かさず、同時にすべてを明かしているような、あの大きく、永久に固定された笑みで、エレオを見下ろした。


「あそこに着いたら」彼は静かに言った。「俺のやり方に従え。従えなくなるまでは。そして、従えなくなったら――」頭蓋骨をわずかに傾げる。「――お前のやり方をやれ」


エレオは瞬きした。それから、笑みが、日の出のように顔いっぱいに広がっていく。


「僕のやり方」彼は繰り返した。


「お前のやり方だ」トニーが頷く。


エレオは扉の方を向いた。窓越しに、塔が見える。午後の空を背に、巨大で暗く、その頂点は雲のどこかに消えていた。


彼は拳を鳴らした。


「よし」彼は言った。「船、盗みに行こう」


トニーが扉を開けた。


街は、二人の周りで、温かく、金色に、これから何が起ころうとしているかなど何も知らないまま、動き続けていた。


二人は、光の中へと踏み出した。

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