日記帳①探偵社依頼記録書
<20XX年5月X日13時。後藤日向子さん>
「こちらのものなんですけど、持ち主に返してあげたりってできるんですかね?」
後藤さんから、子どもの日記帳のようなものが渡された。
「日記帳ですか?これはまたどうしてでしょうか?」
「先日、このあたりで拾ったものです。」
「きれいですね。落としたばかりなのでしょうか?周りに持ち主らしき人は?」
「いなかったです。」
「中身を見て、何があったのか、なぜ?と気になってしまって偶然通りかかったところに探偵社さんがあったので。」
「それで偶然来ていただけたのですね。ありがとうございます。」
「中身の方確認させていただきます。」
<日記>
5月1日
「たりない」
5月2日
「いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい」
5月3日
「あたまがいたい。今日は怖くない日」
5月4日
「またあたまのいたい日。」
5月5日
「今日からきらいなことはしなくてもいいんだってうれしいな。」
5月6日
「楽しいな。面白いな。いい感じ。捨てがたい。いい気分だ。離婚した。」
5月7日
「楽しいな。面白いな。いい感じ。捨てがたい。いい気分だ。離婚した。楽しいな。面白いな。いい感じ。捨てがたい。いい気分だ。離婚した。」
5月8日
「楽しいな。面白いな。いい感じ。捨てがたい。いい気分だ。離婚した。楽しいな。面白いな。いい感じ。捨てがたい。いい気分だ。離婚した。楽しいな。面白いな。いい感じ。捨てがたい。いい気分だ。離婚した。」
5月9日
「また、今日から頭が痛くなるのがはじまるみたい。僕はとても残念だね。」
5月10日
「あたまがむずがゆい。がんがんする。」
5月11日
「りこんってなんだろう。」
5月12日
「しろいおじさんは、■■■■■■■あ■■■■■■■■■■って。」
5月13日
「お父さんはいないんですか?お母さんは?」
5月14日
「俺は何してるんだ?」
5月15日
「ずんずんあたまがいたい」
切り取られたページが続いている。
切り取られたページが続いている。
5月26日
「頭は痛かったけど、ズンズンはしていない。おとがきこえてる。」
5月27日
「何かをたたくおとがきこえた。」
5月27日
「離婚してからの記憶きおくがない、きずいたらここだた。わからない、ただ音がなっている。」
5月29日
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」
切り取られてページがない
切り取られてページがない
切り取られてページがない
切り取られてページがない
最後のページ
「かんじがわからない。たのしいおもしろいいいかんじすてがたいいいきぶんだ」
◇◆◇◆◇◆
「なんですかこれ。」
「拾った私にもわからないんです。一部黒塗りされていますし。」
「だからこそ、調べてもらいたいんです。お願いできませんか?」
「わかりました。そこまで言うならば調べて差し上げます。」
「では、助手の樋口と少し調査してまいりますので。御用の際はこちらの番号に連絡をお願いします。」
「わかりました。では失礼します。」




