↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/47

23 やっと病院編終わり!!!!!!

この作品コロコロタイトルが変わりますが「月をなくした街」

という部分だけは絶対に変えません。

ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり


僕の目の前で血しぶきを上げて、女が倒れていく。


それとともに、僕の中に映像が流れ込んでくる。


ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりと


頭をこじ開けて。


映像と一緒に音が流れ込んでくる。

誰かの視点で鏡を見る、この女がうつってる


これは・・・・・・・この女の記憶だ。

追体験、ずっと僕はしてきた。


「よしよし、かわいいねえ」

音が流れてくる。   

赤ン坊を抱きかかえてる

けど

その子は、なんだか元気がない。


映像が切り替わる。

大道寺につかみかかる映像。

「どうしてですか!?」口論してるようだった。

「だから……親の体が問題なんだよ」

「でも今の子供たちは!」

「親の汚染がまだ進行してないころの子供だから」


そこでぷっつり映像は終わった。


今のは……なぜ大道寺が出た?

それにあの会話は、いったい?

いや、今ここで考えてもあまり意味はなさそうだし

考察はやめよう。

あーでもなー?なんだ今の?やっぱ気になる。


「リョウト、殺しちゃったのか?」

思考の渦に入る僕に来栖から声がかけられた。

重苦しい顔。

「今のも、別に殺す必要なかっただろ……?」

来栖は、どくどく血を流す女を一瞥して、それにつられた僕も女を見て

来栖はまた僕に向き直す。

「なあ、リョウト」


女の無残な殺された方が、僕を笑わせそうになる。

必死でこらえて来栖に向き直す。

「なあ!」

ああ、来栖、なんだよ、助けたじゃないか

死んでたかもしれないんだぞお前。

そう思ったら、つい口撃してた。


「うるさい!甘いんだよ、向こうから殺しに来てんだよ!

正当防衛じゃないか!じゃあ聞くけど?来栖が今にも殺されそうって時

アンタが助けられた結果相手が死ぬのが嫌?だったら、

助けるなってこと!?」


僕の言うことは正論だと思う。

でも、ウソが混じってる。

多分、僕の殺しは正当防衛だけじゃ……


違う違う違う!絶対にそんなんじゃない。僕は!


来栖は、だまらなかった。

「でも、やっぱり殺すのはないだろ!」

ああ、そうだ、キョウヤとなんだか彼女の正義が違うと感じるのは

彼女はあまりにも甘すぎる、ということなんだ。


__その甘さは、優しさのせいかもしれないけどこの世界では弱点にしかならない__


来栖が、僕をじっと見つめる。

「なあ、お前はどうしてそう簡単に人を殺せるんだよ」

綺麗な顔だった。


見つめあっていたら。

どんどん欲望が膨れ上がる。

「僕は……」

何かを言おうとして言葉に詰まる。


なんというか、人殺しを楽しむ気持ちがある。

そういう僕を忌み嫌う気持ちがある。

忌み嫌う僕を疎ましむ僕がいる。

だから、二つの思いがある。


なんだこれ、なんだよこれ、僕は誰なんだ?

__僕は僕だ____


来栖が僕をみている。

頭の中に色々なことが浮かぶ。


彼女を滅茶苦茶にしてやりたい。

指を一本ずつ折って泣かせてやりたい

ナイフでめった刺しにしたい。

温め中の電子レンジに頭突っ込ませたい。

死体をゴミ袋に詰めてやりたい。


いやだ、なんだこれ、何だこの気持ちは

こんなの僕の気持ちでいいわけない。

___いや、僕の気持ちだ____


来栖が、僕を見ている。

そりゃそうだった、いつの間にか。

僕は壁に何度も何度も頭を打ち付けていた。

「おい、大丈夫か!?」


頭の中でさっきから響いてる僕の声をどうにかして消したかった。

___おい、僕、お前はそういうクズなんだ_____

____殺せ_______

____罪を犯せ______

舌噛み切って死にたくなった。

ああ、こんな奴ここにいていいはずがない。

僕は来栖を突き飛ばした、来栖は驚いていた。


その後どんな顔したかは見ないで、僕はこの場から逃げ出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。