番外編 リョウトの仲間 自己紹介
この出来事はそこまで大したことじゃないから
そんなに詳しく説明することはない。
だって、ただのお互いの自己紹介だし。
えっと、そう。
春雪を助けたあたりのちょうどいい時期の話だ。
全く知らない人と旅をするのが気まずいから。
トキヤの車内で
キョウヤが互いに自己紹介しようと言い出した。
よくわからない人と旅するのはたしかに怖い。
人肉がどうこうの時期だったから、恐怖や心の苦しみを紛らわす
逃避もあったかも、あの自己紹介は。
僕から紹介した。
「神浦 リョウト 好みは」
とまで言って、キョウヤに全力で止められた。
なんだよ!言っちゃだめなのか?
と聞くと、おまえのは十八禁でアウトなクラスの好みしか言わないだろうし
そうしようとした時点で
このまま、よくわからない状況で
おまえの性格はここにいる全員に知れ渡ったからもういい。
そう言われたんだ。
そして、次にキョウヤが紹介した。
「名前は、キョウヤ 俺は、この町がおかしくなっているのをどうにか
解決したくて、頑張ってます」
普通、というかヒーローっぽい自己紹介。
ん、おかしくなってるのを解決?
もっとキョウヤはドライな奴じゃなかったけ?
なにかあったんだろうか。
次に、桜木さん
「私は桜木カイ、美女だけど可愛い寄りの美しさだろう?
ああ、それと、趣味で都市伝説とかを調べてたら巻き込まれてた
以後よろしく」
ナルシストを発動させまくっている。
偉そう。
なんというか、自己評価絶対高いと思う。
春雪は若干引いてたと思う。
その次、来栖
「来栖理沙です、敬語で話してますけどそれはこれが自己紹介だからです
親の影響で格闘技をやっていました、以後よろしく」
二連以後よろしく。
君たち、以後よろしく好きだな。
そうそう、自己紹介は僕と早く出会った人順にやってもらっている。
それに特に意味はない。
次に誰が紹介するか?というのを決めずに済んで楽だからというだけ。
で、春雪
「春雪です助けてくれてどうもっス、私まだよく状況説明されてないんスけど
とりあえずアンタらを信じるっス、」
自己紹介、と言ってるのに春雪はお礼の言葉を言って終わった。
まあ、行動や口調で自分の性格を表現したと考えよう。
……できてるか?
その次、トキヤ
「僕は、トキヤ、失った記憶の探究者さ、昔の大事だったはずの記憶が僕から
すっぽり抜け落ちているんだ、だからそれがどんなものか知りたい」
特に言うことなし。
いや、そーなんだくらいは言うけどさ。
普通の紹介過ぎて。
ハイ、最後 ライム
「フヒッ!DQNネームのライムです……
来栖の力になりたくてついてきたけど、大ごとになってるっぽくて
マジ笑い。私がんば!」
よくわからないやつということはわかった。
そんなこんなで、自己紹介は終わった。
ね、そんな大したことじゃないでしょ。




