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16 装甲兵のおじさん

とりあえず書いといた回。

読み飛ばしても構わないと思います。

僕は、朝早くから、人通りの少ない裏路地で

キョウヤと一緒に特訓していた。

木刀を使った剣術の稽古だ。


なぜ、人通りが少ないところを選んだのかというと

僕が、テレビで顔出されて指名手配されてるから。

っていうのと、二人で木刀を使ったガチの戦いをしてたら

なんか、通報されそうだから。


そして、特訓しているのは負けたからだ。

僕は、大道寺の剣に負けた、なら、剣に対して強くならないと。

キョウヤは剣道で段も持ってるらしいし、こいつとやるのが一番いいと思った。


それと、昨日の夢をちゃっちゃと忘れたいからだ

というのと、車の中は空気が重いから外に出たいのだ。


ガンガンと、木刀がぶつかり合う。

さっきからキョウヤは防戦一方だけど。

上手く僕の攻撃を弾いて、スタミナを奪ってくる。

一撃も入れられてない


キョウヤが突然叫ぶ。

僕の木刀はビャッて感じで手から弾き飛ばされた。

「はい、リョウト、お前の負けだ」

クソ、一瞬のスキを突かれた。

というか、こいつ強いじゃんか。

墓場のとき一人でもどうにかなったんじゃないの?


僕はキョウヤに特訓に付き合ってくれてありがとう

と言った。

「なんか、俺人肉食ったこと吹っ切れた」

突然そんなこと言ってきた。

もしかして、消極的な動きはそのことで悩んでたせいか?


とりあえず、休憩した。

通りのベンチに座って、僕の悪いところを教えてもらった。

ただがむしゃらに攻撃してることだ。

そして、よくわからないことを言われた。

「なんか、お前雰囲気変わったよな、変に」


そして、車に戻ろうとして。

できるだけ人の通らないところを通って。

僕らは、彼に気づいた。

そう、あの研究所に行った時。

出会った(僕が倒してヘルメットをはいだ)装甲兵のおじさん

彼が僕らに向かってよろよろと歩いて来ていた。


僕とキョウヤは武器を構える。

僕は普段から使ってる鉄パイプ。

キョウヤはさっき使ってた木刀。


しかし、おじさんはただ倒れた。

「おじさ-ん!」

キョウヤは叫びおじさんのところへ走っていく。


んで、おじさんは力尽きていたけど死んではなかった。

それどころか苦しそうにキョウヤの手を取り。

話しかけてきた。


「た・・・たのむ、君」

うつろな目をしながらも、強い言葉を発する。

「私たちのことは気にするな、どうせもう駄目だ」

おじさんは、何を言っている?


キョウヤは強く手を握り返す。

僕は置いてけぼりだ。

「おじさん、俺、何となくわかった大丈夫、俺頑張るから」

なんだか、キョウヤとおじさんの絆はずっと一緒にいた僕との物より強い気がする。

「装甲兵は、みんな洗脳されている、頭を強く打ったおかげで

私だけ奇跡的に正気になれたんだ」

おじさんは、それだけ言い残して意識を失った。


車への帰り道、キョウヤは言った。

「つまり、装甲兵はみんな普通の人で、洗脳されてあんなことしてるんだろ?」

僕はうなずく、その認識で合っていると思う。

「でも、だからどうしたって話だよね」


そうだ、普通の人が戦っているから、なんだっていうんだ?

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