表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女の力は安眠のために。〜ブラック企業帰りの私は、現代知識で冷徹公爵を寝かしつけます〜  作者: サバ味噌饅頭
第14章:聖女、公爵夫人になっても寝かせてもらえません!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

99/102

後日談 その後の「安眠聖女」

それからさらに月日が流れた。 今、フェルゼン公爵邸には、かつてないほど「騒がしい、けれど幸福な」事件が起きている。

「おぎゃあ、おぎゃあ……っ!」


産声が上がった瞬間、公爵邸は戦場と化した。 最強の隠密カイルは、赤ん坊の夜泣きを感知するや否や、音速で「最高級の揺りかご」を揺らし始め、天才魔導師ゼノスは「乳幼児用・熟睡周波放射器」を手に部屋に飛び込む。そしてアルベルト公爵は、不器用ながらも我が子を抱き上げ、慣れない手つきで安眠のツボをマッサージしようと奮闘している。前世で、深夜まで続く会議の喧騒に耳を塞いでいた紬にとって、今のこの騒々しさは、どんな静寂よりも心地よく、生命の輝きに満ちた旋律だった。


「……もう、みんな。私の出番がないじゃない」


ベッドの上で、紬は苦笑しながらその光景を眺めていた。 彼女がかつて夢見た「穏やかな有給休暇」は、今や愛する家族という「賑やかな幸福」に形を変えていた。

紬が生み出した「安眠の魔法」は、血脈を超え、時代を超えて、人々の心に深く根付いていく。 人々が夜を恐れず、安心して目を閉じることができる世界。 その中心には、いつも枕を抱いて微笑む一人の聖女の伝説があった。かつて彼女を「無能」と切り捨てた組織も、今や彼女がもたらした「休息」という名の文化なしには一日たりとも立ち行かなくなっている。


「……さあ、みんな。いい加減にして寝なさい。……明日も、いい朝が来るんだから」


安眠の聖女の優しい声が、公爵邸を、そして幸せな未来を包み込むように響き渡った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ