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成長ホルモンがない  作者: 小出 まいや
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まずは下垂体前葉期の低下症ってなんなんの?という話

下垂体前葉機能低下症。

そもそもこの病気が何なのかというご説明をしたいと思います。

人間の脳のカタチを思い浮かべてください。

前頭葉だの側頭葉だのいった単語はご存知かと思います。

私が問題を抱えているのは下垂体。

場所は脳の下の方で、眼球の近くにあります。小さいです。

その下垂体は前葉と後葉にわかれています(前後があるみたいなもん)からは生きていくために必要なホルモンが分泌されています。

「前葉機能低下症」の言葉通り、そこから出るホルモンが少ない状態になっています。

出ているホルモンは主に

・成長ホルモン

・甲状腺刺激ホルモン

・副腎皮質刺激ホルモン

・黄体形成ホルモン

・プロラクチン

というものです(まだあると思うけど)

私はこの上記3つが少な目という結果が出ました。

生命維持に関与している「副腎皮質ホルモン」は低めですが再検査で問題ないと診断されましたが

成長ホルモンの値が極端に低く、ほぼ「ない」状態に近いとのこと(重度に不足してる)。

このままだと将来的に色々と問題が発生するので、早急に成長ホルモンの投与が必要という事になりました。

というか、その時点ですでに色々と問題発生してたんですどね(それについては後述します)。


成長ホルモンは成長期にだけ出てるんじゃないかって思いませんか?

実は私も思ってました。

でも実際は違います。年齢によって濃度が違うだけで生涯必要なホルモンなのです。

では、成長期を終えた大人が成長ホルモンが分泌されないとどうなるのか?

主な症状は以下の通りです。

自分の実体験含みます。

・疲れやすい、そして休んでも疲れが抜けない。

・集中力が突然切れる。そして続かないことがある。

・気力の低下。

・気分のアップダウンが激しくなる。

 怒りっぽくなったかと思うと悲しい気分になったりとメンタル不安定になりがち。

・筋力が低下するので体力が落ちる

・とても太りやすくなる。あまり食べていないのにメタボ状態になります。

 成長ホルモンが出ないと基礎代謝が落ちるため。

 (自分はこれで48キロから73キロまで体重が増加しました)

・極端な寒がり。代謝が落ちているから熱が出ませんから。

 夏でもホッカイロが必要。冷房が苦手。

 冬は寒くて体ががちがちにかたまって動きがぎこちなくなります。

 もちろんホッカイロ必須。お腹と背中と股関節あたりに貼らないと体が動かない。

・皮膚が乾燥しがちで、かさかさになってかゆい。

・骨量が低下する、だけでなく骨折しても非常に治りにくいです。

 

私は骨折からこの難病に辿り着きました。

左手首を骨折したのですが、完全にくっつくまでな・ん・と2年近くかかったんです。

ありえない長期間ですよね。

だから、医師からは治す気あるの? レベルの言葉をぶつけられてとても傷つきました。

治す気があっても治らなかったんです。

成長ホルモンがないから骨が再生しない。当たり前のことでした。

(というか、骨の再生って治す気とか関係あるのか??

  と今思い返すと腹立たしくも悲しくもなります)

でも、骨折したおかけでこの難病に気付けたから良かった出来事だったとも言えます。


つらつらと症状を書きましたけど、誤診されやすい症状だというのがご理解頂けたと思います。

誤診されやすい例えだと、単なるメタボ。更年期障害。うつ病などです。

ちなみにこれらで治療を受けても全く、一切何も改善しません。

だって成長ホルモンが出てないから根本的な解決になっていないんです。

だから…ですよ。

治療を10年、いや3年受けても全く改善しなかったり

薬を1ヶ月飲んでも効果なければ別の病気を疑うのはありかと思います。

だって、私は成長ホルモンが出ていないという診断が出て

成長ホルモンを投与開始したらたった1日で劇的に体調が改善しましたから。

薬を投与して30分経過したら、冷えきった身体の中にマッチが灯ったような感覚があって全身がふわっと暖かく感じました。

身体全体が「これを待ってたんです~~~!」と嬉々として動き出している(代謝が開始された)のを感じました。


自分に不足していたのはこれだったんだ…と、20年間苦しんで、遠回りしてやっとたどり着いた正しい病名と正しい治療に心から安堵しました。

今や私が絶対に手放すことが出来なくなった薬、成長ホルモン剤。

これがないと日常生活がままなりません。

ようやく、人として私らしさを取り戻せたようにさえ思います。

とはいえ20年間蓄積してきた体調不良や体内の不調はそう簡単に治りません。

いろんな角度から改善を試み中です。


私には頼れる家族がいないので

1人でこの病気と向き合い、闘っていかねばなりません。

愚痴をこぼしたくなることもありますが、その相手がいないと精神的に色々良くない。

だから、ここで弱音を漏らすこともあると思いますがご容赦ください。

出来るだけ病気に対してポジティブに捉えていこうと努力します。

自分のこれからのためにも。


世の中には奇妙な病気もあるんだなぁ…

と思って見守っていただければ嬉しいです。


なお、これらは私の実体験によるものです。

同じ病気でも症状の出方は千差万別だと思うので。

(とはいえ症例が少なすぎる病気で

 色々文献とか書籍を探しましたが実際のところよくわからない)

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