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第51話 夜に灯る精霊

 


 翌朝、俺はいつもより早く目を覚ました。


 いや、眠れなかったという方が正しいかもしれない。


 昨日、店を出ていったミラの背中が、ずっと頭に残っていた。

 小さくて、痩せていて、それでも子供を探すために折れていない背中。


 人を探せる道具は作れない。

 決してそれは嘘じゃない。

 けれど、助けられる手段があるのに、助けないというのは違う。


 顔を洗って一階へ降りると、居間にはもうエマがいた。


 窓辺に立ち、まだ薄い朝の光を見ている。

 手元のマグカップからは、湯気が細く立っていた。



「眠れなかったのか」


「あなたもでしょう」


「まあな」



 エマは窓の外を見たまま、小さく息を吐いた。



「昨日の人の背中が、目に残っているの」


「俺もだ」



 母親というものを、俺はよく知らない。


 両親の記憶がない。

 母親が子供を見る時の顔も、子供を叱る時の声も、頭を撫でる手の温度も知らない。


 それなのに、子供を探すために頭を下げ続けてきた女の背中だけは、妙に忘れられなかった。



「エマ」


「ええ」


「セレナに、アルのことを話す」



 エマは驚かなかった。



「そうすると思っていたわ」


「それと、もう一つ」


「何?」


「精霊使いとしての力を隠すのもやめだ」



 エマが、ゆっくりとこちらを向いた。



「つまり、表で使うということ?」


「ああ。必要なら、誰かに見られても構わない」


「・・・本気なのね」


「本気だ」



 目立ちたくない。


 それは、今でもそうだ。

 妙な権力者に目を付けられるかもしれない。

 精霊工房の商品を狙う者も出るだろうし、アルの力を利用しようとする連中も、いずれ必ず現れる。


 だが。


 そんなものは、子供が消えていく現実の前では、あまりに小さい。


 俺が少し目立つことと、子供たちがどこかへ売られていくこと。

 秤にかけるまでもなかった。



「何となく目立ちたくない、なんて理由で、子供を助ける手を緩めるのは違う」



 言葉にすると、思っていたよりもはっきりした。



「俺は、助けられる可能性があるなら使う。アルも、精霊使いっていう肩書きも」


「・・・アキラ」


「ここから先、俺はたぶん目立つ」


「ええ」


「精霊使いアキラ、なんて噂が立つかもしれない」


「立つでしょうね」


「否定しないのか」


「事実でしょ?」


「まあ、そうなんだが」



 苦笑すると、エマもほんの少しだけ表情を緩めた。

 けれど、すぐにその目は静かになる。



「私は、いいと思う」


「本当に?」


「あなたが力を隠す理由も分かるわ。けれど、昨日の母親の背中を見たあとで、それでも隠し続けろとは言えない」



 エマはカップを両手で包んだまま、視線を落とした。



「子供を攫って売るような相手なら、遠慮する理由はないわ」



 静かな声だった。

 けれど、その静けさの奥に、はっきりと熱があった。



(アル)


『はい』


(今後は、精霊として外に出る機会が増える)


『了解。対外偽装情報を更新します』


(偽装というか、もう半分は看板になる)


『分類を修正。対外的存在定義を、秘匿対象から限定公開対象へ変更します』


(言い方が硬い)


『精霊使いアキラの補助精霊として振る舞います』


(それはそれで恥ずかしいな)


『命名したのはアキラです』


(はいはい、俺が悪かったよ)



 少しだけ息が抜けた。


 重い話ばかりしていると、頭の中が固まっていく。

 アルの無機質な返答は、ときどき妙な方向から空気をほぐしてくる。



「アルは何て?」



 エマが尋ねる。



「任せろってさ」


『精霊使いアキラの使役精霊、アルです。今後ともよろしく』



 そう言って、アルは小さな妖精のような姿でカーテンシーを披露した。



「まあ!」


「やめろ。そんな設定いちいち言わなくていい」


「ふふ」


 その小さな笑いが、朝の薄い光に少しだけ溶けた。





△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼





 その日の精霊工房は、外から見ればいつも通りに開いた。


 店先では、美容品を求める客が並ぶ。

 棚にはシャンプーや化粧水の瓶が整然と並び、従業員たちは慣れた手つきで客を案内している。


 工房側では、ドグランが朝から何かを叩いていた。



「ワッカ! この部品、寸法が百分の一ミリほど違うぞ!」



 怒鳴られているのは新人のワッカというドワーフだ。

 新人、と言っても職人歴は三十年ほどらしいが。



「ったく、ドグランはパッと見ただけで分かるのかよ」


「当たり前じゃ。ワシを誰だと思っとる」


「酒好きの偏屈鍛冶師」


「間違っとらんのが腹立つわい」



 いつものようなやり取り。

 いつものような音。


 だが、俺にはその奥に別のものが見えていた。


 事務所の机の端には、昨日の聞き取りをまとめた紙が置かれている。

 セレナは帳簿を処理し、従業員へ指示を出し、商品の残数を確認しながら、時折その紙へ視線を落としていた。


 チャド、六歳。

 四日前より北の古い井戸場で行方不明。


 そこに書かれた文字だけが、妙に重く見えた。



『初期監視網の夜間記録を報告します』


(頼む)


『炊き出し場、井戸場、孤児院周辺、貧民街外縁、倉庫街への裏路地に、不自然な行動の男性を複数確認。ただし、失踪児童チャドとの直接関連は未確定です』


(決定打はなしか)


『今の観測端末数では、広域かつ高密度の追跡には不足しています』


(分かってる。追加群待ちだな)


『肯定。ルフォレスフューテで製造していた追加群は、本日夜、回収範囲に到達予定です』


(夜か)


『はい』



 昨日の時点では、まだ霧の中だった。

 点は見えた。

 そして、点が繋がり線も見え始めた。


 だが、掴むには足りない。


 子供たちはどこへ消えたのか。

 誰が連れていったのか。

 

 それを一気に引き寄せるには、数が必要だった。



(アル。追加群の回収時、急ぎと目立たずに済ます方法の時間差は?)


『隠密を維持したまま、低出力での回収には推定で三倍から五倍の時間がかかります』


(そんなにか)


『肯定』


 なら、隠すために時間を捨てるわけにはいかない。


 やっぱ腹をくくるか。

 セレナには先に話す。


 昨日の時点で、彼女はもうただの従業員ではなくなっている。

 この事件に関わるなら、アルの存在を曖昧にしたままでは無理がある。


 それに、これから起きることを見れば、嫌でも気づく。


 ごまかして、遠回りしている時間はない。


 それに、どうせ目立つことになるなら、いっそド派手にやりますか!



『推奨します。将来的な牽制にもつながります』





 △▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼





 営業を終え、従業員たちが帰ったあと、俺はセレナを自宅へ呼んだ。


 当然エマも一緒だ。


 居間で、セレナと向かい合って座る。


 セレナは、俺とエマの顔を一度ずつ見た。



「ここへ呼ばれたということは、重要な話ですね」


「ああ」


「失踪事件の件ですか」


「それもある。ただ、その前に話しておくことがある」



 俺は少しだけ息を吸った。



「セレナ。今から見せるものは、精霊工房の中でも限られた人間しか知らない」


「承知しました」



 セレナは、驚かなかった。

 驚かないようにしている顔だった。



「口外はしません」


「助かる。が、それも今後は不要な気づかいだ。隠すのをやめるからな」



 セレナらしい反応だ。

 この人に話すと決めたのは、たぶん間違いじゃない。



「俺には、アルという精霊がついている」



 俺の肩の少し上に、淡い青銀の光が浮かんだ。


 小さな人影のようにも見える。

 けれど、人ではない。

 輪郭は淡く、光の粒が寄り集まって形を保っている。



「話すことも可能だ」


『初めまして、セレナ』



 セレナの目が、わずかに開いた。



「・・・本当に、話すのですね」


「話す。かなり頭もいい」


『補足します。情報処理、記録整理、環境解析において、アキラより安定、より高速な処理が可能です』


「おい」


「なるほど」


「納得するな」



 セレナはアルをじっと見つめた。


 怖がっている、というより、観察している。

 精霊を見る目というより、新しい帳簿管理システムを見つけた商人の目に近い。



「情報処理、記録整理、環境解析・・・」


「その反応、少し嫌な予感がするんだが」


「帳簿の検索や照合はできますか」


「今聞くことか?」


「重要です」


『可能です』


「アル」


『補足を停止します』



 エマが横で小さく笑った。


 セレナは一度だけ目を伏せ、それから真面目な顔に戻る。



「この精霊が、昨日から動いていたのですね」


「ああ。正確には、ずっと前から色々と助けてもらっている」


「昨日の監視を見つけたのも?」


「そうだ」



 セレナは、ゆっくりと息を吐いた。



「納得しました」


「何がだ」


「アキラさんの異常な判断速度と、情報整理の速さです。あなた一人の能力として見るには、少しおかしいと思っていました」


「おかしいって言うな」


「褒めています」


「本当か?」


「半分ほどは」


「残り半分は?」


「警戒です」



 正直でよろしい。

 だが、その警戒を含めて、セレナには話しておくべきだった。



「隠してきた理由はある。俺の力は、少し・・・いや、かなり特殊だ。変に目立てば、厄介なことになる」


「でしょうね」


「でも、今回ばかりは違う」


「違う、とは?」


「子供たちを助けることの前では、俺が少し目立つかどうかなんて、どうでもいい」



 セレナの表情が、少しだけ変わった。



「・・・本気ですね」


「ああ。ここから先、俺は精霊使いとして動く」


「精霊使いアキラ、ですか」


「言われると恥ずかしいな」


「噂になるでしょうね」


「構わない」



 自分で言って、少し実感が強くなった。


 けれど、もう決めた。

 目立つことより、助けることが先だ。



『報告。追加群が回収範囲に入りました』


「来たか」


「追加群、ですか」


「ああ。遠くに出していた精霊たちが戻ってくる」


「・・・精霊が、戻ってくる」


「見た方が早い」



 俺たちは母屋を出て、中庭へ向かった。





△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼





 夜の精霊工房は、昼間とはまるで違う顔をしていた。


 店の看板はもう下ろしてある。

 通りの人影も少ない。

 旧西大通りから一本入ったこのあたりは、夜になると特に静かだ。


 ただ、完全に人がいないわけではない。


 遠くで犬の吠える声がした。

 どこかの家の窓から、細い灯りが漏れている。

 港から戻る荷運びの男たちの声も、かすかに聞こえた。


 ここで何かが起きれば、誰かは見る。


 以前の俺なら、それを嫌がっただろう。


 今は、違う。



『追加群、視認可能範囲に到達』



 夜空の向こうから、無数の光が流れてきた。


 最初は、流れ星かと思った。


 けれど違う。

 それは落ちているのではなく、空を泳いでいた。


 小さな魚のような光。


 一つ一つは指先よりも小さな、淡い銀の影。

 それらが群れをなして、夜空を滑るようにこちらへ近づいてくる。


 セレナが息を呑んだ。


「・・・あれも、精霊なのですか」


「ああ。遠くから戻ってきた精霊たちだ」


「精霊が、群れで戻ってくる・・・」



 小さな魚の光は、精霊工房の上空へ集まり始めた。


 渦を巻き、重なり合う。

 尾を引くように流れ、形を変えていく。


 やがて、その群れは一つの巨大な輪郭を形作った。


 クジラだ。


 淡い銀色の光をまとった巨大なクジラが、夜空をゆっくりと泳いでいた。


 現実感がない。


 自分でやらせておいて何だが、科学技術だと分かっていても、目の前の光景は完全に幻想だった。


 夜空を泳ぐ銀のクジラ。


 その腹の下で、精霊工房の屋根が淡く照らされている。



「・・・きれいね」



 エマが、ぽつりと言った。



「ああ」



 素直に頷いた。


 こういう時、俺の中のアキラが顔を出す。


 理屈は分かる。

 ナノマシン群体の光学投影で、群れの密度と配置を制御しているだけだ。


 だけ・・・なのだが。


 それでも、これはすごいと思ってしまう。



『追加群との接続を確認。同期開始』



 クジラの輪郭が、ゆっくりとほどけていく。


 腹が光になり、尾が光になり、背びれが無数の粒へと分かれていく。

 ほどけた光は、今度は空中で翼を広げた。


 巨大な鳥だった。


 銀色の翼が、精霊工房の上空を覆う。

 鳥は一度だけ大きく羽ばたき、街の方角へ顔を向けた。



「一つ一つは小さい精霊だ。だけど、アルの指示で思い通りに動かせる」


「それを、街へ放つのですね」


「ああ。こいつらを街に放って、一気に情報を集める」



 セレナはしばらく黙っていた。


 それから、静かに言った。



「明日の朝には、噂になりますね」


「構わない」


「それに。精霊工房の名前に箔が付きます」


「まずいか?」


「商売としては、この上ない強みになります」


「じゃあ、問題ないな」


「ただし、面倒ごとも増えます」


「だろうな」


「それでも?」


「それでもだ」



 俺は夜空の巨大な鳥を見上げた。


 銀色の翼が、こちらの言葉を待っているように揺れている。


 少しだけ息を吸った。



「行け、精霊たち!」



 俺がそう告げると、巨大な鳥が羽ばたいた。


 次の瞬間、鳥の輪郭が弾けた。


 翼がほどける。

 尾羽がほどける。

 銀色の光が、無数の小さな鳥へと分かれていく。


 小鳥たちは一斉に飛び立った。


 流星のような光の尾を引きながら、旧西大通りを越え、第一市街を抜け、第二市街、第三新港湾、貧民街の外縁へと散っていく。


 夜空に、幾筋もの銀の線が走った。



『交感神経の活性化を検知。恥ずかしさを感じているものと推測されます』


(うっさいわ。ちょっとやり過ぎた)





 遠くの通りで、誰かが声を上げた。



「おい、見たか!」


「鳥か?」


「いや、今の・・・精霊じゃないのか?」



 旧西大通りの端で、夜番をしていた老人が空を見上げているのが見えた。



「・・・精霊様じゃ」



 その声は小さかった。


 けれど、こういう声ほど、翌朝には形を変えて広がっていく。


 セレナが、わずかに肩を落とした。



「明日の朝が少し怖いですね」


「悪い」


「謝る必要はありません。これは使えます。いえ・・・使います」


「使う気なのか」


「当然です。ですが、今は後回しです」



 その切り替えの早さは、本当に頼もしかった。



『観測密度、前回比二七四倍。局地都市全監視モードへ移行します』


(名前が物騒なんだよな)


『惑星開発における生態、気象、地質、文明活動の同時観測モードです』


(子供探しに使う規模じゃないだろ)


『用途は異なりますが、必要精度は満たします』


(ならいい。やれ)


『失踪児童探索条件を設定します』


(条件は?)


『小型熱源。拘束具反応。薬物揮発成分。密閉空間内呼吸反応。荷車移送痕跡。港湾倉庫系粉塵。以上を複合照合します』


(それでいい)


『実行します』



 脳内に、青い光の線がいくつも走った。


 北井戸場、炊き出し場、貧民街外縁、第一市街の裏路地、孤児院周辺、倉庫街へ続く細い道、第三新港湾へ続く道。


 ばらばらだった点が、細い線で結ばれていく。


 俺は思わず額に手を当てた。


 情報量が多い。


 アルが整理していなければ、まともに見ていられない。

 街の音、熱、振動、匂い、空気の流れ、人の移動、荷車の跡。


 それらが一気に重なり、意味を持ち始める。



「アキラ?」



 エマが俺を見た。



「大丈夫だ。見えてきた」


「何が?」


「流れだ」



 脳内の地図で、一本の線が太くなる。


 貧民街外縁。

 北の古い井戸場線が太くなる。



『候補地点、十二』


(多いな)


『再照合します。候補地点、三』


(早いな)


『うち一地点に、複数の小型熱源を確認。地下空間です』


「地下?」



 声に出ていた。

 セレナがすぐに反応する。



「どこですか」


「第三新港湾北東部の外れ。青い屋根の木造の倉庫が三棟並んでる内の中央。登録上は乾物倉庫。夜間使用予定はなし」



 セレナの表情が変わった。



「その倉庫、表向きは潰れた商会の倉庫です」


「知っているのか」


「はい。帳簿上はほとんど動いていないはずなのに、周辺で荷の出入りの噂がありました。ですが、商会名義が何度か変わっていて、追いにくい場所です」


「そこだな」


『地下空間内に、小型熱源を複数確認』


(子供か)


『体格、呼吸数、体温分布から、子供である可能性が高いです。人数、六。うち一名は六歳前後』


「チャドか」


『断定はできません。ただし、ミラの証言と一致する特徴があります。薄茶色の髪。体格小。右靴紐相当部に布状繊維の結束あり』



 胸の奥が、ぎゅっと締まった。


 見つけた。


 まだ断定ではない。

 まだ救えていない。


 それでも、見つけた。



「セレナ」


「はい」


「子供がいる。六人。たぶん、そのうち一人がチャドだ」



 セレナは一瞬だけ目を閉じた。

 だが、すぐに開く。



「犯人は」


『同地点周辺に成人男性五名。うち二名は、北井戸場周辺の荷車痕跡と一致する泥成分を靴底に保持』


「犯人か」


『実行犯である可能性が高いです』


「逃がすな」


『対象の衣服、靴底、荷車車軸に観測端末を付着。追跡可能です』


(子供にも付けておいてくれ)


『了解』



 そこまで聞いたところで、アルの声が少しだけ硬くなった。



『地下空間内の大型熱源、移動を開始』


「移動?」


『肯定。映像を解析。搬出準備の可能性があります』


「今動いているのか」


『肯定』



 迷っている時間は消えた。



「セレナ。守備隊は動かせるか」


「正式な手順では間に合いません」


「非正式なら?」


「動かせる相手を選びます。ただし、現場到着はあなたたちの方が早い」


「なら先に行く」


「分かりました」



 セレナは即座に頷いた。



「子供たちを、お願いします」



 その声は静かだった。

 けれど、芯が通っていた。



「アキラ」



 エマが杖を手に取る。



「分かってる」


「急ぎましょう」



 エマの声も静かだった。

 けれど、杖を握る指には、はっきりと力が入っていた。



『対象倉庫までの最短経路を表示します』


(頼む)



 脳内に、青い線が走る。


 旧西大通りを抜けて、第一市街の裏路地。

 そこから第二城壁跡の抜け道へと繋がり、最後は第三新港湾外れの乾物倉庫。


 点だったものが、一本の道になった。



「行くぞ、エマ」


「ええ」



 もう、迷っている場合じゃない。



 助けられないなんて、もう二度とごめんだ。


◣◥◣◥◣◥◣◥◣◥

お知らせ

◣◥◣◥◣◥◣◥◣◥

本編をお読みいただきありがとうございます。

本作の詳しい世界観やキャラクター紹介をまとめた設定集を作成しました。

51話の挿絵、夜空に輝くクジラも見れます!

興味のある方は、以下のリンクからご覧ください。


幻想科学のプロローグ【設定資料館】

https://nishiki-jgg.github.io/gensou-kagaku-prologue/


※外部サイト(github)です。

※画像は生成AIを使用しております。不快感を覚える方は閲覧を避けてください。

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