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第17話:地下の襲撃



警報音が地下室を震わせる。

赤いランプが回り、壁に不気味な影を刻んでいた。


「来たわね……」

エリスは素早く端末を操作し、映像を切り替える。

モニターには地下通路を進む管理局の部隊が映っていた。

重武装の兵士たちが整然と進軍し、無慈悲にこちらへ迫ってくる。


「数が……多すぎる……!」

俺の喉がひきつった。


「だからあなたの力が必要なの」

エリスは短く告げると、机の下から銃を取り出した。

黒い小型の銃身が、彼女の手で慣れたように構えられる。


「俺は……まだ……!」

恐怖で声が震える。

あの惨劇の感覚が、まだ手にこびりついている。

また同じことを繰り返すのか――?


その迷いを嘲笑うかのように、頭の奥で影が囁いた。


《繰り返せばいい。力はすでにお前の中にある》


「黙れぇっ!」


叫んだ瞬間、胸の奥から黒い脈動が広がった。

視界が歪み、空気がねじれる。

手足の先が熱く、そして冷たく痺れていく。


「……っ、また……!」


「制御しなさい!」

エリスの声が飛ぶ。

「飲み込まれるんじゃない――“使う”のよ!」


地下通路の鉄扉が爆音とともに吹き飛んだ。

閃光が走り、兵士たちがなだれ込む。


俺の視界に、彼らの姿が鮮明に映った。

敵。

狩るべき存在。


《さあ、殺せ》


黒い力が迸り、兵士のひとりが闇に呑まれた。

断末魔が地下に響き、血と鉄の匂いが広がる。


「……やめろ……止まれ……!」

必死に叫ぶが、力は止まらない。


エリスの銃声が重なる。

「集中しろ! お前が倒れるなら、ここで終わりよ!」


狂気と必死の叫びが交錯する中、俺は再び“化け物”として戦い始めていた――。





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