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結構いたわ!


 どーも私です。

 

 いや〜、子供というのは元気が一番! お友達と無邪気に外でワイワイ遊ぶ光景は微笑ましくなりますよね?

 

 小さい体で駆け回り、全力で体を動かす!

 それは大人になっても、大切な思い出として心に残る事でしょう。


 大人はそんな子供を見守り、『将来はアイドルかしら?』『いやいや、きっと学者さんよ』

 なんて、未来ある子供の将来に思いを馳せるのでしょうね。

 

 そう……決して……

 

「お望みならばコイツらの指を全部切り落として献上させて頂きます! だから! どうかダンジョンだけは見逃して下さい!」


 生贄を求める神がごとく恐れられる存在じゃねぇんだよ……。


 若造兄さんは、白目を剥いているパワハラ親父を後ろ足でゲシゲシ蹴りながら必死で私達に頭を下げる。


 若造兄さんよ、何なんだよオメーはよぉ。

 お前本気で私達にそんな力があるとか思ってんのか? 大丈夫か頭?

 逆に聞くけど、ダンジョン壊すとか何したら可能なんだよ……。手のひらサイズの核爆弾でも所有してんのか私らは。


 幼女ちゃんとドン引きした顔で若造のサラサラヘアーを真上から見てたら、気絶していたパワハラ親父が目を覚ます。

 そして若造に怒りの目を向けて来た。

 

「はっ! き、キサマぁ! ダンジョンの職員だな!」


 そのガナリ声に、若造の目がスッ……と細まり、冷たい表情を浮かべる。

 そして、パワハラ親父の胸ぐらを掴み上げた。

 

「……おい、誰が息をしていいと言いました。キサマのせいで我がダンジョンは未曾有の危機に瀕しています」


 瀕してないよ。


「な、何をワケの分からないことを!」


 ホントね……。


「俺はな、ダンジョンの幹部に知り合いがいるんだ! 貴様のような若造などクビにすることだって出来るんだぞ! 分かったら謝罪しろクソガキが!」


 パワハラ親父の三下のような台詞に、若造は手を離すと、顔面に蹴りを入れて酷く冷たい顔をみせる。


「なるほど、その幹部とは誰ですか?」

「ガッ! 〜〜痛ッ」


「ウルペース人工ダンジョンの幹部は私を含めた五人……そしてそれぞれの下に十人の部下がいます。ここまでを幹部と見なしてもいいでしょう」

「……あ」


「それより下の部署は細分化していますし、人数も膨大になるので把握しきれませんが……お前の言っている『幹部』とやらは誰ですか?」

「……」


 あ〜あ、相手を脅すために『テメーの上司とお友達』作戦が崩壊しちゃってる。だってソイツ幹部だもん……。

 んで、お前の知り合いに幹部なんていないんだろ?


 いや、正確には誰か聞かれるまでは、いた『つもり』なんだよね? そう自分に言い聞かせた……問い詰められて初めて『いない』ことに気づいたんだ。

 

 だって問い詰められなかったら考えなくてもいいからね。

 ……理解できない?

 口からデマカセが常の人間は、それが当たり前なんだよ。パワハラ親父はそう言うタイプなんだね。


「幹部の知り合いだと詐称したな? キサマは死ぬより辛い目にあわせてやる」

「ち、違ッ!」


「人工ダンジョンというのは膨大な資金力とコネを持つ巨大な『勢力』です。末端とはいえ、幹部なら有象無象の会社くらい消せる権力は持っているのですよ……お前はソレを軽く見た」


 若造のネックレスと右手が光る。


「お前、子供がいるそうですね……安心してください。お前の娘には、お前がゴミのような犯罪者だと知らしてめてあげましょう。……スクールで自慢できますね」

「や、やめてくッ!」


 パンッという音と共にパワハラ親父は沈黙した……。


「……お前は親の器ではありません」


 パワハラ親父を投げ捨て凍るような視線で見渡せば、怯えたようにパワハラ親父の部下達が青い顔をして俯いた。

 こっわ……魔道具の能力かもしれんけど、普通に戦えるやん。なんて無慈悲で冷酷そうな顔だよ。

 眉ひとつ動かさないで人とか殺しそう……。


「どうか! どうか怒りをお鎮め下さい!」


 そして幼女に対しては怒れる神を相手にするが如き……。いや、ホントに何なんお前!

 怖いのはお前だよ! なんかサイコパスの匂いすんだよお前!


「ダンジョンを滅ぼさないで下さい!」

「……いや出来ねぇッスから」


「そこを何とか!」

「いや滅ぼす決定の事じゃねぇよ。物理的にだよ……」


 若造は頭を下げたまま、チラリとこっちをうかがう。

 その表情は追い詰められたような顔だ。


「見逃して、貰えるのですか?」

「いや、本当にね。ダンジョン滅ぼすとか不可能だから……ただの子供だから……」


 なんか疲れるわこの兄ちゃん……。


「そう言うことに……して貰えるのですね……。分かりました」


 分かってねぇなぁ!!

 お前の中で勢力の評価どーなってんだよ!

 もぉいいよお前! 一生勘違いしとけよ!

 

 生身でダンジョンぶっ壊すとか、キモノお嬢や祈りの巫女さんレベルのヤツらだろ!

 

 結構いたわ! 勢力だわ!


 その後、若造兄さんは私達にペコペコ頭を下げながらパワハラ親父とその部下達を連れて去っていった。

 アイツらどーなんだろ……。

 死ぬより辛い目に遭わせるとか言ってたけど。取り敢えず牢屋とかにぶち込まれんのかな?


「……」


 牢屋に帰ったら入ってねぇだろうな……。

 入ってなかった……よかった!


 

――――――――――――――――――――――



「うぃー。新しいゲーム始めま〜す」


 はい、ところ変わって『私の領域』です。


「う〜ん、今回は一人プレイのゲームでも探してみようかな?」


 最近はホラ……携帯ゲーム化して、外で幼女ちゃんとマルチプレイすることが多かったからね。久しぶりに一人プレイのゲームでも探そうかなって。


「ま、別に外で一人プレイやっても良いんだけど……」


 せっかくなら外でやる時はマルチで。そして私の領域内ではシングルプレイゲーム! って分けるとゲームも選びやすいね。


「まぁ幼女ちゃんも誘わなければ別にって感じだけどね。それに私がゲームしてるの横で見るのも苦痛じゃないっぽいし……」


 さて、そうと決まれば、検索でシングルプレイを絞り込み検索……。言うて絞り込みってほど絞り込めないんだけどね。


「お、絞り込み検索したら、シングルプレイゲームの特集出て来たわ」


 ほうほうほぉ〜う。

 へぇ会社別に紹介されてんのね。


 お、この絵柄かわいいな……。

 よし、何の能力が出来るかはやってみないと分からんけど、試しにちょっとやってみるか!


 今回は〜〜〜コレッ!!


【らくがきスケッチブック‼︎ 〜奪われたカラーパレット〜】


 ジャンルは……アクションアドベンチャーらしいよ!



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― 新着の感想 ―
> 結構いたわ! 勢力だわ! ここ好き(๑╹ω╹๑ ) ゲーム回待ってました! 画力が問われちゃう系の能力なのかな?
絵が上手いと強いパターンと画伯()のほうが強いパターンあるけど流石にタイトルだけじゃ想像つかないなー 豚貴族は上手でお嬢は画伯なイメージ
『勢力』にカウントされてるって、やっぱりスゲー事だったんやな〜と再認識w そりゃあ、キモノお嬢や祈りの巫女さんと同等って位置付けだから、若造兄さんの対応は幼女コンビの力を勘違いしているとは言え間違っ…
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