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制限マシマシ、努力辛め


 どーも私です。

 さてさてさてさてぇ……能力開発のお時間だ。


「と言っても、構想自体はできてるんだよね」


 幼女ちゃんが速く移動できるための乗り物。まぁ幼女ちゃんからの要望でもあるからね。

 

 まぁその為のライド筐体(きょうたい)だったワケだがぁ……。


「問題は出力だよね……」


 私は『私の領域』で腕を組んで胡座(あぐら)をかく。

 

 う〜む、例えば何も考えず『乗り物』を出して幼女ちゃんが乗ると仮定しよう。

 運転は彼女自身に任せるとして……そうなると能力の出力としてはどうだ?


  ………………駄目そうですね!!


 感覚ではゲームリソースが足りんと感じるわ。


 おそらく、私の気の持ちようだなこりゃ……。

 当たり前だ。私の能力だぞ、こんなん『私の能力』としては逸脱し過ぎている。


「まぁでも……この能力に限って言えば、多少は緩和されていると見ていい」


 幼女ちゃんと一緒にプレイしたことにより、『白髪幼女』をこのゲームの一部とみなしているからだ。部品扱いみたいで言い方悪りぃけどゴメンね!


「ならば出力を上げる為の【制限】次第だね」


 制限をガッツリ効かせてやれば……まぁ使える能力になるやろ。

 まず前提として、この制限入れ込んでおくか……【ライドン ワールドツアー】との相性も良くていい制限になる。


 ● この能力は幼女ちゃんとの二人乗り。


 【ライドン ワールドツアー】は協力プレイのゲームだからね。能力にするにあたり、二人というのが『ゲームに関係がある』とみなすことができる。


 私のゲーム能力は、私が『ゲームに関係がある』と思えば効率が良くなる。幼女ちゃんをゲームの一部と見なすと言ったのはこう言う意味だよ。

 【ライドン ワールドツアー】をプレイして、私はこう判断した。


 『二人用のゲーム』だと……。

 まぁそのまんまなんだけどさ、コレが大事。


 幼女ちゃん以外と乗ろうと思ったら難しいね。もちろん幼女ちゃん一人では使用はできない。


 あとは……う〜む、どんな制限をつけるか。


 ――――――――――――――――――――――


「……う〜ん、取り敢えず試しでこんな感じかなぁ……あとは実際試してみて能力や制限の微調整を図ろう」


 そんじゃ現実に戻って能力を使ってみよう!

 待ってろよぉ幼女ちゃん! お前の足を用意してやったぜ! ただし対価は君と私の頑張りだからよろしく……。


「ただいま!」

「……目ぇ閉じて、いきなり帰還報告はおそれいる……」


 んふ、私の領域に行ってたもんで外から見るとそんな感じやろね。


 幼女ちゃんは布団の上でパイプ端末から若造マップを浮かび上がらせている。そして反対の手で、私の能力である斥候ヌイグルミを持って、立体マップを浮かび上がらせて見比べていた。


「そっちはどんな感じぃなんか分かった?」

「……むぃ」


 幼女ちゃんは二つのマップを消してから、両手を挙げて布団に倒れ込む……。お手上げってワケね。


「……若造のマップ……というか人工ダンジョンで使われているマップかな? ……すげぇみづらい……」

「ほぉん?」


「……ここは地下のダンジョンのはず、だから本来なら立体的な構造になってるはず」

「けどマップはどーみても紙みてぇな二次元マップやね」


「……しかも、よく分からない線がいっぱい。なにを現しているのか分からない」


 そう言うと幼女ちゃんは、若造マップを再度出して私に見せてくる。そしてグリグリと拡大していく。

 拡大していく先は、赤い陣地と青い陣地の境目の線。


「……たぶんこれが今いる所。そして二つの土地を区切る境界が、わたしたちのいる『緩衝地帯』とやらなんだと思う」

「ほ〜……うわ、境目でこの広さってことは結構広いぞダンジョン!」


 緩衝地帯ってことは多分、この人工ダンジョンが不可侵にしている境界だ。

 マップを引いてみるから土地を区切る線みたいになってるけど、拡大してみればわかる。この線の中って私達が牢屋を抜け出して探索している部分でしかない。

 私達は境界線から抜け出してすらなかったんだ……。


「このほっそい線の中、何キロあんだよ……」


 そりゃ幼女ちゃんが足を用意しろと言うワケだ。徒歩じゃやってらんねぇよ。


「……そして、この黄色の線がふだん、わたしたちが行動している通路……通称スタッフルーム。オバケ姉ちゃんのマップと一致した」

「あ〜なるほど、確かに一致してんね。それ以外のグチャグチャに絡まってる配線みたいなのは?」


「……それが分からん」


 マップには通路である黄色の線以外にも、様々な色の線がスパゲッティーみたいに絡まっている。そりゃお手上げにもなるわ……。


「まぁ考えても分からんか……黄色い線が通路って分かっただけでも良かったよ」

「……それもオバケ姉ちゃんのマップの劣化だけど」


 私のは立体マップだからね。

 でも、若造マップが複雑だったり見ずらかったりするのって、セキュリティの問題じゃね? ほら、重要な施設ってワザと複雑にしてたりするじゃん。


「……オバケ姉ちゃんのマップ、黄色い通路と照らし合わせて、ソッチで見れるようにしてよ……」

「無茶言うなや! そんな互換性ガバガバじゃねぇよ!」


 どんだけゲームリソース食い潰したら実現すんだよ、その能力……。よく分からんマップの情報を無理矢理、立体マップに落とし込むとかよぉ。


「……それで、そっちはどうなの?」


 幼女ちゃんが布団に寝転びながら私に視線をやってくる。お、聞いちゃう? 出来たよキミを運べる能力。

 

 でもね、すこぉ〜し大変だから覚悟してね。

 私も覚悟する……。



「幼女ちゃん……DIY(図工)の時間だよ……」

 





 

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― 新着の感想 ―
幼女ちゃんと2人乗りなのか 幼女ちゃんと主人公が二手に別れて探索 その時に幼女ちゃんは1人だと探索範囲が狭いから専用の乗り物が欲しいってことかと思ってました
Do it ourself、DIOである。 徐々に仕上げよう。
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