ボッチの噂
引っ越しの片づけも土日で終わり、俺は雪さんと一緒に住んでいる。今日からまた普通の一日が始まる。
「雪、おはよう」
「おはようございます。祐樹さん」
どうやら朝食を作ってくれたんだな。なんというか、こういう感じは恋人って感じがしていいな。
「朝食作るなら、俺も起こしてくれてもいいんだけど?」
こういうのは結構気にしちゃうタイプだし、なるべく聞いておきたい。
「大丈夫ですよ。祐樹さんのために作りたいだけですから。それに私が作れば祐樹さんの栄養面はばっちりですから」
今ので分かったけど、夕食まで作るつもりなんだろうな。まぁ雪さんが作りたいと思っている間は自由にやらせとこうか。雪さんのご飯は美味しいしな。
「ありがとう。ちょっと制服に着替えてくるから」
「わかりました、こっちももうできますから」
「分かった」
俺は自分の部屋で学校に行く準備をして、洗面所で顔を洗いリビングに行こうとした所で、インターホンがなる。
「祐樹さん、お願いしてもいいですか?今、手が離せないので」
「わかった」
俺は玄関に行きドアを開ける。
「やぁ。ご飯をたかりに来たぞ」
「・・・ゴチになります」
日向さんと詩乃さんだった。まぁーなんかそんな気はしてたけど・・・。
「いや、二人とも少しは遠慮というものを知りましょうよ!!」
「そのような言葉は遠い昔にそこら辺で捨ててきたぞ」
「捨ててくるなよ!?そこら辺なら拾ってこいよ!?」
「まぁーいいではないか。上がらしてもらうよ」
「・・・お腹すいた」
朝からこの二人と話すのは疲れそうだな。とりあえず、リビング行くか・・・。
「日向さん、詩乃さんおはようございます」
「おはよう、雪」
「・・・おはよう」
「朝食の準備は出来ていますから、みんなで食べましょうか」
天ぷら屋と同じ組み合わせで椅子に座る。
「「「「いただきます」」」」
全員で手を合わせ食べ始める。ちなみに今日の朝食は、豆腐の味噌汁・肉じゃが・白菜の漬物・卵焼きって感じだな。バランスとれているな。素直に感心だな。
「どうですか?祐樹さん」
「とっても美味しいぞ。これなら1日頑張れるな」
「本当ですか。よかったです」
雪さんが俺の言葉で喜ぶ。やっとこういうので彼女って実感してきたぞ。
「そういえば知っているか?」
「・・・何?」
急に知っているかって聞かれても知らんぞ。
「3年1組の霧島 咲夜という生徒なのだがかなりの喧嘩好きらしい。去年もかなり顔とかに喧嘩での怪我を作っていて私も呆れたものだったよ」
「そんな生徒がいるのですか?祐樹さんも絡まれないように気をつけてくださいね?」
雪さんにやんわり言われる。まぁ俺は絡まれる事に関しては自信はあるな。だけど、霧島っていう人は聞いたことないし、そういうヤンキーグループに所属している人でもなさそうな感じだし・・・。
「まぁ分かったけど、俺は結構過去のせいでヤンキーに絡まれるけど、霧島っていう人聞いたことないぞ?」
「・・・私もこの前に職員会議で言われてから調べたけど、どこかのグループにも所属していない。さらには目撃情報も少ない」
元警察官が言うならそうなんだろうな。
「日向さん。去年はどのくらいのペースで怪我していたんだ?」
「ふむ・・・だいたいだが、2、3週間に一度は怪我していたはずだ」
そうなるとおかしいな。いろいろとな・・・。
「それならかなりの喧嘩好きとして有名になるはずだぞ?3週間に1度と計算しても、1年で17回は怪我するほどの喧嘩をしているのに、目撃情報も少ない、グループ所属もしていない、普段絡まれる俺も知らないってなると、いろいろ変じゃないか?噂ぐらいなら少なからずヤンキー側から聞こえてくるはずなのに全く聞かないしな」
「ふむ・・・やはりか」
やはりってなんだよ。何か知っていた感じだな。
「喧嘩なら呆れたものだが、殴られた感じが変とは前から感じてはいた」
「どう変だったのですか?」
雪さんが少し興味がありそうに聞く。
「喧嘩なら正面や側面に痣が出来てもおかしくはないのだが、霧島は背中にも結構な痣があったのだよ」
「・・・一人で喧嘩好きなら背後は必ず気にするはず。そして背後は取られないように戦わないと簡単に負ける」
なるほどな・・・。なんかいろいろ変だな。
「って言っても気にしてもしょうがないな。まぁ絡まれないように気を付けるし、上級生だしあんまり関わらないだろうしな」
「そうですね。食事中ですし楽しい話題でいきませんか?」
「それもそうか。では、雪の下着の色でも当ててみないか?」
「・・・乗った」
「乗るなよ!?というかなんつうことを考えるんだよ!!」
これだから日向さんは・・・。
「私は黒に一票」
「・・・白」
「祐樹は何だと思うかい?」
「間を取ってグレーだな」
って流れで答えちゃったよ!!どうしてくれんだよ!!
「祐樹さん?」
あ。やばい。雪さんキレてるよ。怒りマークが俺には見えるぜ!!
「覗いたのですね。えぇしょうがないです。祐樹さんも年頃ですから、女性の下着に興味を持つのは仕方がないことです。ですが、覗くのはやはりいけないことだと思います」
まさかのまさかがけど、正解だったパターン?そうだったら、俺ヤバくない?当てずっぽうだったのにな。
「あのー雪さん・・・」
「なんでしょうか?」
うわーめっちゃ笑顔なのに目が笑ってないぞ。これはヤバいと思うから選択肢は1つ!
逃げるだ!!
「なんでもないです!というか俺、学校行ってきます!!」
「祐樹さん。待ってください」
そんな言葉なんか無視で逃走だ!!
「では、私と詩乃も行こうか」
「ふふ、日向さん?詩乃さん?お話はまだありますよ?」
「「・・・はい」」
どうやら二人が犠牲になってくれたようだな。俺は一命を取り留めたな。
「なんとか家から出れたな。それより雪さんはグレーか・・・」
思わず考えてしまいそうだったな。まぁバイトで謝っておくか。
「さて、学校に行くか」
俺は学校に向かい始めた。
ヒロインの1人の名前だけ出てきました。えぇ・・・妹じゃないです。姉です。妹出せなくてすみませんでしたー!!!
今週もう1話だす予定です。木曜日くらいかな?その分来週は所用でお休みします。
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