ボッチの中学の過去
あれは中学に入学して次の日だった。
入学式の日に教科書はまとめて配られる。そして、かなり重いから大体ロッカーにいれて保管しているのだが、なぜか僕のだけなくなっていた。
「あれ・・・?なんで僕のだけないの?」
ないものはしょうがないから、先生に正直に言うしかないから、職員室に行って担任に正直に話す。
「あのー・・・僕の教科書だけないです」
「昨日配っただろ?なんでなくしたんだ?」
男の担任がきつい口調で聞いてくる。僕も正直に答えることにする。
「ロッカーに置いていて、今日来たら無くなっていました」
「そんなはずないだろ。お前の管理ミスじゃないのか?」
「ち、違いますよ!僕は本当に知りませんよ!」
「ただ、教科書はなくしたら買うしかないな。今日、教科書の出版社のリスト作っといてやるから放課後取りに来て、今日中に買ってこい。今日はオリエンテーションしかないだろうからな」
「・・・ありがとうございます」
結局犯人はわからないまま、僕はその日の放課後教科書を全部自腹で買った。お母さんが遺してくれたお金で。
次の日僕は朝の6時に起きる。
「えーと・・・洗濯機はここを押してから、洗剤入れて設定してから蓋を閉めるんだよね」
選択が終われば次にするのは朝食の準備。
「痛っ!!うー・・・包丁で指からちょっと血が出ちゃった・・・。絆創膏はあそこにあったはずだよね」
僕は救急箱の所にいき、絆創膏を貼りまた料理の続きをし始める。
「よいしょ・・・うー・・・このジャガイモ固いよ・・・」
僕は必死にジャガイモの味噌汁を作ろうとする。母さんが一番の大好物だから仏壇に供えたいから。お姉ちゃんもこの味噌汁は気にいっていたから・・・。
「泣くのは我慢だよ!まだ作れていなから頑張らなくちゃ!」
30分かけてなんとか味噌汁を作ることに成功させた。
「よし!やっと出来た!」
僕は3つのお椀に味噌汁をいれて2つは仏壇の前に持っていく。
「母さん、お姉ちゃん今日のはおいしいかな?僕がんばったよ・・・」
手を合わせてから、テーブルに食事を用意して食べ始める。ちなみに今日は味噌汁、卵焼き、ご飯だけどどれも結構おいしく出来たよ。
「・・・それじゃあ学校に行かないと。じゃあ行ってくるね」
僕は誰もいない家に向かって言い、鍵を閉めて家を出る。ご近所からは挨拶をしても目を逸らされるし、同級生の親からは睨まれる。
「僕は自分を守っただけなのに・・・何がダメなのかな」
毎日おんなじことを考えて、答えが出ない日々。だけど人からの視線はだいぶ慣れてきた。
そんなことを考えていると、中学に到着したから勉強の日々を送ると思っていたけど違ったんだ。
教壇に担任が威圧感を放ちながら、聞いてきた。
「今日の朝報告があった。田中の数学の教科書がボロボロになっていると。俺もみんなを疑いたくはないんだが、やった奴は正直に手を上げろ。先生は怒らないからな」
そんなことしても、誰も上げないと思うけど・・・。
「先生・・・私犯人知ってます」
手を上げたのは川田夏という女の子だった。
「ほう・・・誰だ?」
「桐山祐樹がやっているのを見かけました」
「そうなのか・・・。桐山!」
かなりの怒声で俺の名前を呼ぶ。
「お前がやったのか?」
「僕はやってないです!!」
「だけどな、こうして目撃者がいるっていう所でお前しかいないんだよ!!」
担任は強く教卓を蹴る。まるで、取り調べを受けている時のような口調で言われる。
「っ!?ぼ、僕は本当にやってないです!」
「だけど、人殺しだろ?そんな奴ならやってもおかしくないだろ?」
クラスの男子生徒が僕の事を犯人にしようとしてそんなことを言う。その言葉でクラスのみんなはその意見に同調をする。
「桐山!あとで職員室に来い」
「ぼ、僕は・・・」
僕の言葉など全く聞かずに教室から出ていく。どうして、僕のいう事を信じてくれないの・・・。僕は本当にやってないのに・・・。
「さぁて、担任も居なくなったことだし、桐山よくも俺の教科書をやってくれたな!オラァ!!」
「グハッ・・・」
田中は立ち上がり、僕の目の前まで来ると鳩尾を殴ってきた。
「ハァー・・・ゥプッ・・・」
「にしても、担任もバカだな。俺の言葉を信じて、こいつの言葉なんかまったく信じてないんだからな!!」
「グァッ!ゲフッ!ウッ!」
たくさん殴られたり蹴られる。誰も助けようとはせずに、むしろ僕の体を押さえつけて動かないようにしている。
「誰か・・・」
僕の言葉に誰も答えてくれない。これが僕の罪なの・・・?
僕はそんな日々をずっと過ごしていた。幼馴染にも裏切られて、担任、クラスメイト、学校に通う生徒すべてが敵だった。
「近づかないで!!汚いわよ!!あんたは一生一人で生きながらえなさい!!」
「僕の人生の汚点になるから近づかないでくれるかな」
「直哉君・・・紗那ちゃん・・・」
この言葉には正直堪えた。今まで仲良く遊んでいたのに一瞬でそんなことを言われるようになったのだから。
「汚らわしい」
「死ねば?」
「お前が一人でも何も問題ないだろ?」
そんな言葉を毎日のように投げつけられていた。そして10月。
いつものように殴られ、罵倒され、居ないような感じで扱われていた。そして、昼休みなった。
「おい!お前何か買ってこいよ」
クラスのリーダー格の男の子が僕に命令してくる。
「だ、だめだよ・・・。学校抜け出しちゃ・・・」
「あぁ?テメェ・・・舐めてんのか!?そこのコンビニで買ってこい!!もちろんお前の金でな!!」
「そ、それは・・・」
男の子は僕の顔に顔を近づけて睨み脅迫してくる。
「知ってるんだぜ。お前結構な金持ちなんだろ?母親の保険と遺産がかなりあったらしいじゃねぇか。だったら、コンビニで物を買うぐらい余裕だろ?な!!」
「うっ・・・がっ・・・」
たくさん僕は殴られる。だけどお金だけは・・・。
「財布にあるじゃねぇか。これ貰うぜ」
財布からお金を取られる時に僕の何かが吹っ切れた。今までの枷みたいな思いがあったのが。
「それを返せ・・・」
「あぁ?返すわけねぇだろ!」
僕は拳で右頬を殴られる。だけど、倒れずそいつに向かって歩いていく。
「それは母さんが命を懸けて遺してくれたものだ。それを返しな」
「お前はバカなのか?返すわけねぇだろ!!」
そうやってまた僕を殴る。だけど立ち止まらない。
「それは俺のものだ。返さないのなら分かっているよな?」
俺は笑みを浮かべてそいつの目の前まで行き、顔を近づけて言う。
「死にたいの?」
「ひっ・・・!」
俺はこの時にクラス全員が恐怖で染まっていることを感じながら、財布にお金を戻して教室から出ていった。
お久しぶりです。えぇ免許のマニュアル苦戦中の作者です。
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