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ベレッタの日記

今日は朝から軽く鍛錬をしていたら、陛下からお呼び出しがありました。汗をかいた身で行くのも申し訳ないので軽く着替えてから向かうと、全裸の男性が倒れていました。恐らく毎年恒例の異界渡りでしょう。今回いらしたのは少し筋肉質な男性でした。以前いらした異界の方は確か厨房だったはずですが、今回は玉座の目の前でした。私がウィンストン家として陛下の元で働くようになってもう3年が経ちますが、流石に玉座の目の前なのは初めてです。オチキスさんに聞いたところ、彼も初めて見たそうです。彼は私の記憶が間違ってなければ10年以上務めていらしますので、史上初なのかもしれません。彼はカバラレンと名乗りました。見知らぬ地に来たというのに落ち着いていらっしゃいます。心臓が随分強いようで。あ、皮肉です。さておき、私は彼の護衛に名乗り出ました。オチキスさんは農奴や次に開墾する土地の話し合いが立て込んで居ますし、御三家のルガーさんは今お隣の街まで視察に行ってらっしゃるので、消去法で私が引き受けました。陛下は私のことをまだ子供と思っていらっしゃいますが、もう成人しています。ここでいい所を見せておきたい気持ちも否定しません。

彼は喫煙者でした。だからなんなんのかって言われてしまえばそうなのですが、あくまでこれは私しか読まない日記なのですから何書いてもいいでしょう。以前こっそりアレグロが読んで誤字を指摘して来ました。ご丁寧に書き込んで赤色のペンで直してましたし。何勝手に読んでるんですか。まったく。読んだ上で誤字まで指摘してくるとは。はぁ。閑話休題。彼は喫煙者でした。だからなんなのって言われれば・・・あ、さっきこれ書きましたね。重複してしまいました。まぁ、何もなかった1日を無理矢理思い出を書くよりいいでしょう。既に普段の日記の長さより大分長くなってますし。あ、また閑話休題。彼を屋敷に呼び、食事を御馳走しました。男性をお招きするのは実は初めてで、あ、兄のご友人は度々いらしてましたが、彼らは別です。私が招待したわけじゃないですから。アレグロが用意した魚を焼きました。アレグロは淡白な味を好んでいます。だからといって魚の臭み取りを途中で飽きて辞めないでください。半分しか終わってなかったですからね。まったく。普段なら大まかな時間で料理しますが、客人に出す以上砂時計を使って焼きました。あとどうせこれも読むでしょうから書いておきますが、なんで砂時計の砂が白色から青色に変わっているんですか?別に構いませんけどいつから変えてました?もし結構高いものだったらお説教です。お屋敷のお金を使ったとしたらもっとお説教です。カバラさんは私の料理を美味しそうに食べてくれました。嬉しいですね。ダカーポも美味しいと言ってくれますが他人から言われると違いますね。だからといってアレグロ、美味しくないご飯を出したのは謝りますから顔をしかめないでください。まったく。食後も軽く散歩してよく行く茶屋に行きました。途中、近所の子供の喧嘩の仲裁をおばあさんに頼まれて少し席を外しました。ランデブーと言われたのは照れます。別に恋仲ではありません。そもそも私はカバラさんのことをあまり知りません。屋敷に戻るように絶対言ったのになんで街の外に行くんですか彼は。しかも怪我して帰ってきましたし。包帯が目に入った途端血の気が引きました。話を聞けば色々言いたいことはありますが、とにかく彼を1人にするとロクなことがありません。ミストリエスさんにも挨拶しないといけませんし。なんだか屋敷が少し騒がしいですね。兄たちが陛下の城に寝泊まりするようになってから少し寂しかったですが、ダカーポも彼のことを悪くは思ってる無さそうですし、彼が望むまでここで暮らして貰いましょう。わざわざ宿舎を借りるのも勿体ないですし。さて、これくらいにしておきましょうか。明日の予定は特にないですから、またカバラさんとお喋りでもしましょう。今日読む絵本はシュプリーム童話集にします。最近読んでいなかったですからね。さて、カバラさんに寝る前に挨拶だけすませて寝ましょう。どうせ喫煙所でしょうし。

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