end of word
これは滅びではなく再生の為の犠牲。
言葉を軽んじた者達への報いであり、楔。
“死ね”
そんなひどい言葉を平気で言うからいけない。
無暗に投げつけたその言葉を恥じ、きっちりケジメをつけるべきだ。
そしてその言葉のせいで、本当に誰かが死ぬ事を悔いるべきだ。
傷つける事もあるだろう。人間なら当然だ。
でも罪の意識がない人間ほど救えないものはない。
この終わりは、必要な終わりだと、僕は思う。
コスモは惜しいかなと思った。コスモは分かっていただろうから。
でも、コスモに関してはそれ以前の問題で、あまりに全てに適応していなかった。だから、駄目だ。
ケイはいいかもしれないと思った。でも、駄目だった。
皆が死んだ事に対しての怒りばかりで、自分達の言葉の事にちゃんと向き合おうしなかった。だから駄目。
こんなに身近にあるのに、言葉に寄り添おうとする人というのは、あまりにも少なかった。
「終わるしかないね」
自殺の止まらないこの世界で、真実を知る僕は、再生の時を夢見た。
die die die(完)