念話
お腹もある程度満たされて、今は夕方だ
ガウちゃんは疲れもあったのか今はすやすや寝てしまっている
リン「疲れちゃったのかな、とりあえずは少しの間は大丈夫だから、休ませてあげましょ」
エイト「今のうちに念話のことを教えてもらえる?」
リン「ええ、大丈夫よ、念話ってのは実はメールみたいな物なの、つまるところ念じた言葉を転送してるみたいな感じよ。人間はそれを当たり前のように使っているのだけれど、実はそれには大きな問題があるの。」
エイト「問題?」
リン「ええ、それも二つあるわ、一つは声帯の能力が弱まることで、魔法という概念が使えなくなっていくこと、もう一つはこの能力は寿命を削るの。といっても、一回の会話で大体0.01秒程度だけどね、それでも積み重ねれば立派に削れてくわ、教員や会議の多い人間は結構早死にしてる。みんな、この事実には気づいてないのだけれどね」
なんてこった、そんな事実があったなんて…
まてよ?魔法が存在するのか?
エイト「魔法が存在するなんて、一言も聞いた事ないんだけれど…」
リン「あぁ…無理もないわね、このことは一部の王族しか知らないのよ、だって考えても見なさいな、こんなに魔物がいるというのに人間が襲われないのはなぜだと思う?答えは単純で魔物は魔法を使う人間を恐れているからなのよ。」
そんなことは知らなかった、というか、王都から出る必要のなかった僕は知る必要がなかったのだろう
エイト「これからどうするんだ?ずっとこのままというわけにはいかないだろう」
リン「ええ、そうね。ここからさらに森の奥に協力してくれそうなアテがあります、ただ、森には魔物が生息しています。エイト、あなたの協力が不可欠なのです」
エイト「僕の協力?なんの?」
リン「以前、念話を使って…その…エッチなことを考えると顔にハートマークが出ると…」
やけに言いづらそうだ、確かに年頃の娘はエッチなことを言いづらいものだ
エイト「お恥ずかしながらそうです、それが今回の件と何か関係が?」
リン「あなたには念話の能力が適していないのです、つまり、もっと適した能力があります」
なんてこった、念話って適性があるのか
呆気に取られた顔だったと思うがリンが続けた
リン「能力はおそらくステータス強化系かと思います、力が上がるとかそういう系ですね。そしてその…ステータスの向上にはエイトさんのエッチな気持ちが必要になると言いますか…」
エイト「?もったいぶらずに教えてもらえないでしょうか」
リン「だから、エイトさんがエッチな事をする、もしくは考えて興奮する事で能力が上がるんです!!」
なんて事を王女様に言わせてしまったのだろう
だがその能力、どうしてわかったんだ?
エイト「そんなことをレディに言わせてしまってすみません、ですが、その能力ってどうしてわかったんですか?」
リン「日本語の本…あの本の最初の方は建国のことが書かれていました、つまり、あの本の最初の持ち主は初代国王様…ということになります、初代様は自身の能力を記録として日本語で残しておられました、なので、日本語を読み解ける私にはエイトさんは初代国王様と同じ力を持つ男性と…結論づけています」
なるほど、そういうことですか…
気がつくと、あたりは夜になっていた
今夜はこの小屋で泊まり、明日朝に出発することになった、これは大変なことになりそうだ




