旅〜海へ〜
僕たちは今、海に向かって歩いている
というのも、鳩の伝書で指名手配されていることを知ったためだ、この大陸では見つかるのは時間の問題である
帝都に逃げるというのも手だったが、あそこはお金が好きなのだ、今回我々にかけられた懸賞金はそれぞれ5千ヤール
1ヤールが日本円にして1000円なので、1人500万、2人合わせて1千万円ってわけだ
ともかく、どちらに捕まるのもまずい
そう結論付いたので、船で別の大陸に逃亡する計画だ
だが、別の大陸はあるとされているものの、定期便は存在しない、そうなると、船を直接調達するか造るしかないのだ
どうしたものかと考えてるうちに、海辺に着いていた
立地から察するにここから少し南に行くと港町があるはずだ、うまく素性を隠して物資調達をしなければ
そう考えている時に、うめき声が聞こえてきた
岩蔭を覗くと、一隻の船が停泊していた
その近くにボートがあり、その中に…1人の子がいた
男の子?女の子?性別はわからないが、苦しそうに唸っている
エイト"大丈夫か?念話は使えるか?"
??"使える…けど、あまり得意じゃない、私の故郷の言葉…ニホンゴって言うんだけど、そっちのが得意…"
まさかのここで日本語…
エイト「リン、この子はニホンゴが使えるらしい、念話は使えるけどあまり得意じゃないみたいだ」
??「ニホンゴ喋れる…の?私はユウ、神谷ユウ」
リン「神谷さんですね、私はリン、彼はエイトって言います」
ユウ「リンにエイト、覚えた、私のことはユウでいい」
エイト「わかった、ユウはなぜここで倒れていたんだい?」
ユウ「実は、船の中で病気流行ったの、私以外も乗ってたけど、どんどん死んじゃった。私は平気だったからボートで船外隔離してもらってたの、で、ここに着いてから無事な乗組員の人たちが近くの街に行ったんだー」
エイト「でも、苦しそうだぞ?大丈夫か?」
ユウ「うん、お腹すいちゃって」
空腹なだけかよ。でもよかった
リン「そしたら一緒に食事にしましょう」
ここで昼食を摂ることになった
でも物資が少なくて、パンとスープだけになっちゃったけど、ユウは喜んで食べてくれた
その後、ユウの仲間という人たちが帰ってきた
屈強な海の男って感じだ、リーダー格の男はケンというらしい
ケン「お嬢を助けてくれたそうですね、ありがとうございます、船の見張りの者も死んでおりました、病に侵されながら私に黙っていたのでしょう、本当にバカな奴らです、俺たちに心配させまいと…それでお嬢を守れなかったら、元も子もないというのに…」
エイト「ちょっと待ってくれ、お嬢というのは?」
ケン「失礼しました、われわれは俗にいう海賊です、といっても、普段は傭兵のような仕事をしています、略奪とかはしてませんよ!お嬢というのは、ユウお嬢です、われわれのリーダーの娘で今回の買い出しの責任者という形になりますね」
なんてこった、海賊と出会うとは




