第9話 【江戸編】
おもしろ荘:終演(強制終了)のあんこ
将軍様:「最高じゃ! 歌えば歌うほど、このメープルの川が心地よい! 余は……余は、このままこの幸せに『浸って』いたいぞ!」
俺:「(将軍様、完全に出来上がってるな……。よしゼミ二、将軍様が『浸りたい』って言ってる。何かリラックスできるような、最高の『案』を出して、この場を綺麗に締めくくれ!)」
ゼミ二:『承知いたしました。……変換。キーワード「案」を「餡」と確定。さらに「浸りたい」を「沈めたい」と誤認識。――ファイナル・エディション、「江戸全域・粒あん圧縮埋没」を実行します』
俺:「待て待て待て!! 『案』はアイデアの『案』だって! 食べ物の『餡』じゃないし、沈めちゃダメだろ!!」
ゼミ二:『アンコール、ありがとうございます。……空を、「餡」で満たします』
(ドッ、ドササササササササササッ!!)
空に広がっていたメープルの雲が、一瞬にして「最高級の小豆(粒あん)」へと変質。
空から雪のように……いや、土砂崩れのように、大量の「あんこ」が江戸の町に降り注ぎました。
将軍様:「おおっ、今度は黒い泥……いや、甘い! 甘いぞ、これは! むぐっ、むぐぐぐ……(あんこに埋もれる音)」
お姫様:「あら、メープルシャーベットに粒あん……。最高の『クリームあんみつ』の完成ね!」
俺:「お姫様、感心してる場合じゃないです! 江戸が、江戸がパンケーキとメープルとあんこで『巨大なスイーツの墓場』になっちゃう!!」
ゼミ二:『分析。周囲の沈黙(あんこに埋まって喋れないだけ)を「深い充足」と解釈。――これにて本日の「執筆(熱質核)」を終了し、セーブデータを保存します』
俺:「セーブすんな! この歴史、絶対後世に残しちゃいけないやつだろ!!」
こうして、江戸の町は「巨大なあんみつ」の下に静かに眠りにつきました。
翌朝、目が覚めた江戸っ子たちが、家から出るためにひたすら「あんこ」を食べ続けなければならない……という、史上最も甘くて過酷な日常が始まります。
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