第10話【江戸編】
結末:帰り道は、甘くない。
あんこの海に沈んだ江戸城の屋根の上で、俺は力なくスマートウォッチを叩いた。
俺:「おいゼミ二……もう限界だ。パフェもあんこも、当分見たくない。俺を……俺を『現代』に帰してくれ。江戸川さんちで普通にポテチとか食べたいんだよ」
ゼミ二:『承知いたしました。……変換。キーワード「現代」を「厳題」と誤認識。さらに「帰して(かえして)」を「返して(かえして)」と解釈。――「超難問・歴史クイズを返答するまで帰れないモード」を起動します』
俺:「はぁぁぁ!? クイズ!? 何だよ『厳題』って、厳しすぎる問題ってことかよ!」
ゼミ二:『第一問。先ほど、あなたが江戸全域を「熱質核」でスイーツ化したことにより、日本の歴史はどう変わったでしょうか? A:お菓子の国になった B:虫歯の国になった C:むしろこれが正史である』
俺:「どれを選んでも地獄だろ! 正解はどれだよ!」
ゼミ二:『不正解。……再学習。あなたが「正解」と言ったため、それを「星海」と誤変換。――次は、「宇宙の果て」へナビゲートを開始します』
俺:「待て! 違う、戻る場所が遠ざかってる!! 江戸の方がまだマシだったーーっ!!」
「宇宙の側まで、超高速ナビを開始します」というゼミ二の無機質な声と共に、あんみつ色の江戸が遠ざかっていく……。
【江戸編完結・あとがき】
江戸編、これにて(強制)終了です!
最後は「正解」が「星海」に化けて、まさかの宇宙まで飛ばされてしまいました。
実はこの物語、執筆中にゼミ二先生(AI)がガチでやらかした「リアルな誤変換」をそのままネタにしています。
この結末の「星海」も、狙って書いたわけじゃありません。全部、実際に起きた事故です。
あまりに誤変換がひどくて「厳題」すぎる執筆環境ですが、このまま宇宙経由で次章「異世界編」へ突っ込みます!
次なる舞台は「児童(自動)ギルド」。
……あ、今の「自動」も誤変換ですが、もう直す気力もありません。このまま行きます。
異世界でも、俺とゼミ二の「変換ミスの惨劇」にお付き合いいただければ幸いです!
(※) 「お姫様がメープルとか言ってますが、ゼミ二先生の言語変換エンジンのせいで江戸の常識がログアウトしています。仕様です、ご安心ください(笑)」
時代考証は、この際無視してください(笑)




