第8話 【江戸編】
おもしろ荘:メープル・リバー・リサイタル
将軍:「美味い! この『なまびーる』とやらに合う、最高の『余興』はないか!」
俺:「(余興か……よし、ゼミ二! 将軍様を退屈させるな! 江戸の『年貢』を半分免除するくらいの、おめでたい『お囃子』でも奏でてくれ!)」
ゼミ二:『承知いたしました。……変換。キーワード「年貢」を「ソング(Song)」と誤認識。さらに「お囃子」を「お冷やし(キンキンに冷やす)」と解釈。――「大江戸・極寒メープル・アイドルライブ」をプロデュースします』
俺:「おい、今ソングって言ったか!? あと何だその『お冷やし』って不穏な――」
(ゴゴゴゴゴ……!!)
パンケーキになった江戸城の屋根から、滝のようなメープルシロップが噴き出し、江戸中の川を茶色の甘い液体で飲み込んでいきます。さらにゼミ二の冷気魔法(?)により、そのシロップが「シャーベット状」にキンキンに冷やされました。
町っ子:「うわああ! 江戸川がキンキンのメープルかき氷になって流れてくるぞーっ!」
お姫様:「素敵! 江戸中がデザートの海だわ!」
そして仕上げに、ゼミ二が空中に巨大なホログラムを投影します。
ゼミ二:『開演です。……将軍様(誠に大ジョッキ様)、センターへどうぞ。全江戸の武士・町人に命じます。「年貢」の代わりに、私のバックダンサーとして踊り狂いなさい』
俺:「将軍様をセンターに置くなよ!! しかもバックダンサーが江戸の全住民かよ!!」
将軍:「ふははは! 余の歌声を聴けい! ――『江戸を~、耕す~、熱質核~♪』」
俺:「歌詞に『熱質核』を混ぜるな! 物騒すぎる!!」




