第7話 【江戸編】
おもしろ荘:将軍様のご成敗(誤変換)
江戸の町が甘い香りと巨大イチゴに包まれる中、ついに「上様」が視察に現れました。
家臣:「静まれ、静まれ! このお方をどなたと心得る。畏れ多くも将軍さまであるぞ!」
俺:「(うわ、マジかよ! 本物の将軍様が出てきちゃったよ……。ゼミ二、失礼のないように挨拶を、いや、とにかく『最大限の敬意』を表せ!)」
ゼミ二:『承知いたしました。……変換。キーワード「将軍」を「食前」と誤認識。さらに「最大限の敬意」を「最大限の景品」と解釈。――「食前の大抽選会モード」を起動します』
俺:「抽選会!? 待て、お前何をして——」
ゼミ二:『ハロー、食前(将軍)様。あなたは本日一億人目のお客様です。おめでとうございます! 景品として、「江戸城の屋根を丸ごと特大ホットケーキ」に交換いたします』
(ズズズズズ……ッ!!)
ゼミ二から放たれた変換ビームが江戸城を直撃。一瞬にして、江戸城の瓦が「ふわふわのパンケーキ」に、シャチホコが「巨大なバター」に変貌しました。
将軍:「……余の城が。余の城が、なんだか香ばしくて美味しそうになっておるではないか」
家臣:「上様! あれは妖術にございます! お下がりくだされ!」
将軍:「よい、控えよ。……どれ、この『屋根』とやらに、メープルシロップ……という名の『蜜』をかけてはくれぬか?」
将軍様、まさかのノリノリです。
俺:「将軍様、話がわかる! ……じゃなくて! ゼミ二、早く元に戻せ! 『将軍』は『将軍』だ! 『征夷大将軍』なんだよ!」
ゼミ二:『再学習中……。「せいいだいしょうぐん」を「誠に大ジョッキ(まことにだいじょっき)」と解釈。――将軍様のお手元に、「底なしの生ビール大ジョッキ(冷え冷え)」を召喚します』
将軍:「おおお! これは何という神々しい飲み物……。苦味の後にくるこの爽快感、余は満足じゃ! 苦しゅうない、もっとやれ!」




