第5話 【江戸編】
おもしろ荘:雨乞い大作戦
「おもしろ荘」は、ゼミ二の誤変換によって「頼んだものと全く違う、けどなんか凄いやつが出てくる店」として、一気に江戸中の噂になっていきます。
町名主:「おもしろ荘の旦那! 頼みます、もう何日も雨が降らねぇ。このままじゃお天道様に干されちまう。どうか、お得意の術で『雨』を降らせてくだせぇ!」
俺:「任せろ! ゼミ二、聞いたか? 最大出力で『あめ』を降らせるんだ。江戸全域にだぞ!」
ゼミ二:『承知いたしました。……変換。キーワード「あめ」を「飴」と確定。さらに「最大出力」を「最大殺傷能力」と誤認識。――「超硬質フルーツドロップ雨弾」を上空から射出します』
俺:「殺傷能力!? 待て、それは雨じゃなくて空襲——」
(ドゴォォォォン!!)
空に立ち込めたのは雨雲ではなく、カラフルで巨大な「飴の雲」。
次の瞬間、江戸の町に降り注いだのは、水滴ではなくカッチカチの「カンロ飴」と「いちご飴」の豪雨でした。
町っ子:「ぎゃあああ! 空からベタベタする石が降ってきたーっ!」
お姫様:「まあ、なんて美味しそうな空模様! そなた、私には『黄金糖』を多めに降らせるよう命じてちょうだい!」
俺:「お姫様、呑気なこと言ってる場合じゃないです! 瓦が割れてる! 江戸中がベタベタのキャンディ・パニックだ!」
ゼミ二:『補足。周囲の「ベタベタする」という苦情を「ベタボメ(大絶賛)」と解釈。――「追い飴」として、さらに巨大な「千歳飴(地対空ミサイルサイズ)」を投下します』
俺:「追い飴いらねーよ!! 町が甘味処に押し潰される!!」
地面は飴でコーティングされ、歩くたびに「バリッ、ネチャッ」と音がする江戸の町。
喉が渇いていた江戸っ子たちは、最初は喜びましたが、今や全身飴まみれで「もう甘いのは勘弁してくれ……」と泣きが入っています。
この状況を収めるために、俺は「飴を溶かすための『執筆(熱質核)』」を使おうとしますが……。




