↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
結成-探偵は女子高生と共にやって来る。-第壱話・読み切り篇  作者: 飛鳥 進
第壱話-結成

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
8/9

結成-8

 長四郎は生徒会室のドアをノックする。


 中から「はい」という返事が聞こえたので「邪魔するでぇ~」と言いながら部屋に入る。


「あの、どちら様でしょうか?」


 生徒会書記の桃木(ももき)が身分を尋ねる。


 そう聞かれた長四郎は、そこは「邪魔するなら帰ってぇ~」だろ。と思うが、自己紹介しないと不審者なので「こういう者です」と名刺を差し出した。


「探偵?」


「え?」


 生徒会長の青木(あおき)、生徒副会長の赤木(あかき)が桃木の近くに寄って名刺を確認する。


「探偵さんが何の用ですか?」赤木が聞く。


「探偵が出向いてくると言えば、あれしかないでしょ?」


 横についてきた燐がツッコミを入れる。


「あれって?」桃木が首を傾げる。


「事件よ。事件」


「事件?」


 今度は生徒会メンバー全員が、首を傾げる。


「ラモちゃん。その説明じゃ分からんぜ。ここの学校で自殺した子いるでしょ? あれの件」


「でも、なんで探偵が?」


 青木が質問すると長四郎はニヤリと笑い「別班だからかなぁ~」と冗談交じりに言う。


 青木,赤木.桃木は怪しい人物を見るかのように長四郎を見ながらひそひそ話をする。


「ちょっ、あんたが変な事言うから」


「え~ 流行りに載っかったのに?」


「先生、読んで来て良いですか?」青木が言うと「先生居ないと困るの?」と燐が言う。


「いや、でも不審者が・・・・・・」


「分かる。分かるよ。君たちの気持ち。だから、俺たちの質問に答えてくれたらさっさと退散するから」


「何ですか?」


「君たち、あの事件について何か知っているんじゃない?」


「なんで、そう思うんです?」青木が逆質問する。


「うん? ただの勘? ほら、生徒会長だから生徒のことを教師より知っているんじゃないかなぁ~と」


「知る訳ないでしょ? この人、アホなんじゃない」


 桃木が長四郎を貶す。


「はい。アホです」長四郎は即答する。


「おい」

 燐はツッコミのテイチョップを長四郎の後頭部にお見舞いする。


「ごめんねぇ~」


 燐は長四郎の首根っこ掴みながら、部屋を出る。


「ねぇ! どういうつもり?」


「どういうつもりって。話を聞こうとしただけじゃないか」


 長四郎は口を窄めて反論する。


「生徒会が知る訳ないじゃない」


「いや、知っているな」


「なんで、そう思うの?」


「先生だよ」


「先生?」


「校長にお伺いに行ったのに、会っていたのは生徒会メンバーだよ?」


「だから?」


「事件のことを知っているんだよ。あいつら。それも白を切らなきゃいけないほどのな」


「どういう事?」


「ラモちゃん。さっきから質問ばっかりだな」


「だって、分からないから」


「俺が質問したのに、あの子逆質問してきたでしょ?」


「それが?」


「知らない。の一言で返せば良いところを俺の真意を尋ねるのが解せない」


「そんなことで?」


「そんなことが事件解決の糸口になるんやで、女子高校生」


 長四郎は燐の額をこつんと叩いて、一川警部が待つ体育館へと向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。