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結成-探偵は女子高生と共にやって来る。-第壱話・読み切り篇  作者: 飛鳥 進
第壱話-結成

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9/9

結成-9

「え~ 本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます」


 校長の町村(まちむら)が集会に集まった保護者に挨拶する。


「長さん、どうやった? なんか、掴めた?」


 一川警部は小声で、横で校長の長い長ぁ~いお話を聞く長四郎に成果を聞く。


「いいや、掴めませんでした」


「そ」


 一川警部は再び校長の話に耳を傾ける。


「今回の事件は、自殺であると警察から報告を受けております」


 保護者はざわめくこともなく平然とした態度であった。


「驚かないんですね・・・・・・」


「そうやねぇ~」一川警部は腕を組んで、眉をひそめる。


「あのぉ~ ちょっとよろしいでしょうか?」


 某ドラマの深田○子口調で長四郎が手を挙げる。


「はい。どうぞ」司会の先生が長四郎の発言を認める。


「あのぉ~ ある報道関係者から聞いたんですけど、他殺の可能性があるとか? どうなんですか? その辺?」


「校長」


 司会の先生は回答に困り、校長の回答を振る。


「え~ それは誤報だと思います。はい」


「誤報ですか? 被害者の生徒の写真見せてもらいましたけど、銃痕がありましたよ。あ、参加保護者の方に説明しますと、銃痕ってのは銃で撃たれた痕です」


 その一言で、保護者たちはようやくざわめきつき始める。


「そんなものがあるのにも関わらず、事故ってどうなんですか?」


「我々は警察からそのような報告は受けておりません」


「じゃあ、警察が疑わしいということでしょうか?」


「そこまでは・・・・・・・」


 校長が困り顔になる。


「ちょっと! どういう事なんですか!!」


 保護者の一人が立ち上がり、校長を問い詰める。


「そ、それは・・・・・・・」


「少し、休憩に入りたいと思います」


 司会の先生がアシストをし、難を逃れる校長の町村は壇上から去っていった。


「やるね。長さん」


「ええ、まぁ」


 長四郎はまんざらでもないといった顔をする。


 長四郎はまんざらでもないといった顔をし、体育館を後にした。


 一川警部も慌てて長四郎の後を追い外へ出る。


「長さん、もう良いと?」


「ええ。これ以上いたら、正体バレますよ」


「確かに」


「にしても、学校側は知っているでしょうね。事件性があるのを」


「それをどうやって証明しようかね?」

 一川警部は光り輝く頭をぺちぺちと叩く。


「どうしましょうかねぇ~」


 長四郎は困ったと言わんばかりの顔をする。


「あの」と声を掛けられたので振り向くと、一人の中年男性が立っていた。


「なんでしょう?」


「先程、保護者会で仰っていたのは事実何でしょうか?」


「失礼ですが、貴方は?」


「あ、申し遅れました。私、この学校のPTA会長をしております青木と申します」


 青木、生徒会長の保護者かと長四郎は思いながら、「青木さん、どうも。私、羅猛と申します。あ、先程の質問にお答えしますね。事実ですよ」と答える。


「もしよろしければ、羅猛さんに情報を教えた報道機関をお教えください」


「何故ですか?」


「私もその情報を知りたくてですね・・・・・・・」


「申し訳ないですね。お教えできないんですよ。記者とそういう約束になってまして。面目ない」


 長四郎はそう言って、その場から立ち去った。


 離れる長四郎たちを先程までとは打って変わって物凄い顔で睨み付ける青木だった。

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