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結成-探偵は女子高生と共にやって来る。-第壱話・読み切り篇  作者: 飛鳥 進
第壱話-結成

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結成-3

 翌朝、長四郎は自室のベッドでスヤスヤと眠りについていた。


 そんな長四郎に忍び寄る人影。


 長四郎は女を抱きしめるように布団を抱きしめると同時に、「起きろ!!」という言葉と共にベッドから落とされる。


「うわっ!!!」


 長四郎は何が起きたのか理解できず、辺りをキョロキョロと見回す。


 すると、目の前にスラリと伸びる綺麗なおみ足があった。


「うわぁ~お」


「何が、うわぁ~おじゃい」


 長四郎は頭にチョップを叩き込まれる。


「痛てっ!!」


「さ、学校に行くわよ」燐は長四郎の手を取り立ち上がらせる。


「何、言ってんだか。小娘」


「あんた、昨日、行くって言ったじゃない」


「言ったっけ?」


「言った」


「ああ、そ。あ、そ」


 長四郎は布団をベッドの上に直し、そして、ベッドに身体を寝かす。


「何、寝てんだ!!」


 もう一度、ベッドから叩き落とす。


「痛たたたた。あのなぁ~今日何曜日か知ってる?」


「土曜日」


「え? ウソ?」


 それが真実であるかを教えるために、燐はスマホのカレンダーを見せる。


「あ、本当だ」


 長四郎は面倒くさそうに立ち上がる。


「これで部外者のあんたでもすんなり校内へ入れるでしょ?」


「へいへい」


 そう返事をしながら長四郎は服を脱ぎ始める。


「ちょ、ちょっと!!」燐は目を覆い隠す。


「それは、こっちの台詞だ。出てけ」


 燐は言われるがまま部屋を出た。


 着替えた長四郎を連れて燐は私立芸春高等学校へと向かった。


「ここが私の通う学校」


 燐はそう説明しながら、裏口から校内へ入る。


 正門には警備員が常駐しており、外部の人間である長四郎の身分を尋ねられる危険性があるので、裏口から入ることにした。


「港区の学校にしては広いじゃん」


 長四郎は思ったことをそのまま口にした。


「そぉ?」


 普段から通う燐からしたら、その実感があまり感じられなかった。


「で、殺人事件現場は?」


「もうすぐ」


 校舎を抜けて体育館の横を通り、体育館の裏に立っている武道館へとたどり着いた。


「ここ」燐は指を指して、長四郎に教える。


 しかし、長四郎は建物に目を向けることはなく地面を見ていた。


「ねぇ、聞いてる?」


「聞いてない」


 燐も長四郎の視線の先を見る。


 長四郎がマジマジと見ていたのは、地面に付いた血痕であった。


「これがどうしたの?」


「いや、久々の血痕だなと思って」


 燐はガクッと肩を落とす。何か事件解決の糸口が見えたのかと思ったので肩透かしをくらいガッカリする。


「そんで、ここで撃たれて死んだの?」


「んな訳ないじゃん。屋上から飛び降りたのよ」


「あらら」


 長四郎は武道館を見上げる。


 武道館は三階建ての建物で、柔道の道場、剣道の道場、シャワー室、更衣室が完備された建物であった。


「屋上行くよ」


 燐は非常階段へと歩き出し、長四郎もそれに付いて行く。


 カンカン


 冷たい音を立てながら、階段を上がる二人。


 屋上へはすんなり入れた。


 南京錠がかけられていたのだが、燐のピッキングで鍵を解除したからだ。


「あ~あ、先生に怒られても知ぃ~らね」


「はいはい。ここ、ここから落ちたの」


 燐は縁に立ち長四郎に実況する。


「分かってるよ」


 そんな屋上でやり取りする二人を見る光り輝く頭をしたおじさんが一人居た。

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