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VRの紺碧の海、紅のガレオン~女艦長スカーレットの冒険記~(改訂版)  作者: s_stein & sutasan


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新たな仲間のアドバイス

 サルヴァトーレ・ガリバルディさんの仲間申請を許可した後、何かあれば向こうから連絡があるだろうと思い、リスボンとセウタとの間をクイックモードで交易を続けていた。すると、3往復目でリスボンを出港した直後に、彼からチャットを接続してきた。


 これって、電話番号を教えたらすぐにかかってくるみたいな感じがして、ドキドキする。迷わず「はい」を押した。


『早速、仲間申請の許可をありがとうございます』


 急に、彼がセウタで手を差し伸べる姿が脳裏に浮かんだ。それはまるで、握手を求めているかのように見えた。


『いえ。始めて日も浅く、わからないことだらけですので、よろしくお願いします』


 何、かしこまってるんだろう、私。顔が熱くなっていくのがわかる。


『こちらこそ。今のスカーレットさんのスキルを拝見すると、頑張っていらっしゃるようですね』


 仲間になると、相手のスキル、所持金、船の種類と編成と船員数、積み荷の内容、装備、現在位置、行き先が全て画面上で参照することが出来る。彼は私の今の情報を見て言っているのだ。


『アイテムでレベルアップしたようなものです』


『それはラッキーですね。日が浅くてここまでアップする人は、ほとんどいません』


 なんか、鼻が高い。いや、アイテムのおかげなので、自分の力ではなく運を褒めないと。


『今、コンスタンチノープルに向かっているようですが、地中海を回っているのですか?』


『はい。高価な品物が多いので、ここをしばらく回っています』


『まだそちらに行ったことがありません』


『もしこちらにいらっしゃる場合は、そのレベルでは、なるべく北アフリカの港の方に近づかないでください。強い海賊がいて、すぐにゲームオーバーになりますから』


 さっそく、アドバイスをもらった。覚えておこう。ついでに、レベルアップのコツを聞いてみる。


『ガレオンが欲しいので、早く所持金を増やし、レベルも上げたいのですが』


『それなら、今から申し上げる2つを実行してください。まず、今キャラベル・レドンダですが、それを全部フル装備のキャラックに替えてください。4本マスト、6つの積み荷の部屋があるタイプです』


『一気にですか?』


『徐々にでいいですよ。ただし、フル装備の中古があれば、迷わず買ってください。フル装備の増強に2ヶ月かかりますから。しかも、注文は1隻しかできません』


『1隻に2ヶ月!?』


『はい。ですので、時間を節約するなら中古を買ってください』


 確かに。私のレベルではポルトとリスボンの往復2日間が1分以下。この計算では、1隻の増強に30分近くかかることになる。キャラック1隻に6つの積み荷の部屋が出来るということは、8隻用意すれば48の部屋。これは、このゲームのMAXだ。私も爆買いご一行様の仲間入りが出来る。


『それからもう一つ。出港所で出資をしてください。金貨1万枚出資する度に1つずつの交易品の販売上限が上がり、5万枚ごとに新しい交易品が出現します。スキルも上がります』


『販売上限が上がるってどういうことですか?』


『20個買うと欠品になっていたものが、40個買うと欠品になるという具合です。この数は一定ではありませんが、とにかく、買える数が増えると思ってください』


 いろいろ役に立つ情報を教えてくれるので大いに助かる。チュートリアルで教わる内容かも知れないけれど、こういうのってザーッと読んで頭に入るものではなく、知りたいときに知る方が覚えるものだ。


『お詳しいですね』


『いえ。やっていくと覚えますよ』


『ところで、先に聞いておけば良かったですが、今聞いていいですか?』


『何でしょう?』


『フルネームでは長いので、何とお呼びすれば良いでしょうか?』


『サルヴァトーレで構いません』


『サルヴァトーレさん、改めまして、ありがとうございました』


 この後、船はセウタに到着したが、交易所に入らず、停泊したままチャットの方を続けた。


 彼から、地中海の港について、どこで何を売れば高く売れるか、それはどこで買えば良いかをいくつか教わった。とても全部は覚えきれなかったけど、リスボン周辺は覚えた。


『いろいろありがとうございました』


『いいえ。いつでも聞いてください』


 その後、挨拶を交わしてチャットは終わったが、いやー、顔が()()ってくる。緊張したー。


 さて、やらなければいけないことが多いが、頑張るぞぉ。

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