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ダンゴムシの記憶を持つ男の物語  作者: @000ーooo


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9.ダンジョンでの訓練2

 その後もノルトマンのダンジョンでの訓練は続いた。今日も第1階層の続きである。まだ、ホーンラビットの早さに慣れないため、その速さに慣れるまでは、第1階層だそうだ。


 ノルトマンの場合、過保護のような教育である。とにかくノルトマンに怪我でもあれば家庭教師の責任になる。仕方がない。母のエヴィはノルトマンを溺愛しており、何かあれば家庭教師が断罪される。しかし、辺境伯家としての立場もあり、ノルトマンが全然戦えないとなると将来伯爵家が立ち行かなくなる。難しい舵取りである。


 ホーンラビットの早さを奪った後、ノルトマンがとどめを刺す。このやり方でもノルトマンに経験値が入る。するとノルトマンも少しは成長する。このやり方を1か月ほど続けてやっとノルトマンはホーンラビットと対峙することになった。


 今日は初めて無傷のホーンラビットと対峙することになった。草原を行く。前方にホーンラビットを発見してアンドレアスが手招きする。


 ノルトマンは前に出て進む。すると1匹のホーンラビットが角を向けて飛びかかかって来る。角を避けながら、剣を振るう。角はよけられたが、剣はホーンラビットに当たらなかった。ホーンラビットの角が怖くて大きく避け過ぎたようである。


 ホーンラビットは着地すると向きを変えて再びノルトマンに飛びかかってきた。それを今度は慎重にホーンラビットの位置を確認しながら、剣を振るう。今度はホーンラビットに剣が当たったようである。ホーンラビットは霧になって消えていった。


 するとノルトマンは体に経験値が入ってくるのが分かった。体に暖かいものが流れたような気がした。

「ノルトマン様、うまくできましたね。この調子で次も行きますよ」

アンドレアスの声がする。


 その後、またホーンラビットが現れたが、今度は先ほどより早く体が動く。先ほどまではホーンラビットの速さに対応できなかったノルトマンであったが、今度はホーンラビットの動きがよくわかる。慎重にホーンラビットの動きを捉えて剣を振る。するとホーンラビットが霧になる。


 このような訓練を続けて行くうちにもうホーンラビットは余裕で倒せるようになった。そこで今日は終わり。次は第2階層に行くことになった。


 今日は第2階層初日。第2階層の魔獣はゴブリンとのこと。ゴブリンは複数で現れるので、複数人で対応するか、同時に複数倒すように魔法と剣術を併用して倒す必要があるそうである。その剣術も剣だけでなく槍も用いた方がいいそうである。先ずゴブリンの接近を許さない。これが大事だそうだ。


 まずは家庭教師の見本を見ることになった。前方から3匹のゴブリンがやって来た。まず、マチルダが氷魔法で右の1匹を倒した。それと同時にアンドレアスが接近して左の1匹を剣で切り倒した。そしてそのまま駆け抜けた。そして最後の1匹に2人で対峙した。最後の1匹もアンドレアスが剣で倒した。


 これをいきなりノルトマンにやれと言われても無理である。まず剣士と魔法士の連携、そんな事はノルトマンには無理である。そこで、最初にノルトマンがゴブリンに魔法攻撃をして、その後アンドレアスが剣で倒すことになった。


 ただしアンドレアスはゴブリンを動けなくするだけで、最後にゴブリンを倒すのはノルトマンの役になった。そうしないとノルトマンにあまり多くの経験値が入らない。ノルトマンにより多くの経験値が入るように過保護なくらい優しいやり方である。


 前方からゴブリンが3匹やって来た。ノルトマンは「ゴブリンを穿て、氷の矢3本」と唱えた。すると、氷の矢が3本、ゴブリンに向って飛んでいった。氷の矢はゴブリンに当たって砕けた。あまり効いていないようである。しかし、その後も連続してノルトマンは氷の矢を打ち続けた。


 先ほどの打ち合わせでは、ここでアンドレアスがゴブリンの1匹を剣で倒すはずだったが、ノルトマンが魔法を打ち続けるのでタイミングを逸した。そのままノルトマンの魔法攻撃を見てしまった。


 するとそのうちの1本がゴブリンの目に突き刺さったようである。ゴブリンが悲鳴を上げて膝をついた。そこを今度はノルトマンは詠唱を変えて炎の矢を打ち始めた。これはゴブリンに効いたようである。ゴブリンの体が焼けただれていく。


 3匹とも膝をついたところで、我に返ったアンドレアスがゴブリンに近寄って、ゴブリンを動けなくした。その後ノルトマンがゴブリン3体のとどめを刺した。


 ノルトマンの魔法攻撃は威力は弱いが、魔力量が多いために連続してずっと魔法攻撃を続けることが出来る。そのため、ゴブリンぐらいなら魔法攻撃だけでその動き売を止められるようである。


 このゴブリン3匹を倒したことで経験値が増えたようでノルトマンの魔法攻撃も少しだけ威力が増した。その後はノルトマンだけで、魔法攻撃をして相手が弱った所を槍でとどめを刺す方式に切り替えた。もうゴブリンぐらいは余裕である。第2階層は卒業である。

 ここまでお読みいただいてありがとうございます。

 続けてこの後7:20、7:30、7:40にこの作品「ダンゴムシの記憶を持つ男の物語」の10話から12話を公開したいと思います。

 今後とも私の小説

(連載中)「転生者とバグでない異世界人の物語」

(連載中)「牛乳とチーズは違う味がする(顔だけ男の気ままな旅)」

(完結)「マリーの思い家族の思いそして祠がつなぐもの」

(完結)「泡沫の恋の行方と花時計の思い」

(完結)「帝国皇女の憂鬱(前世の夫の生まれ変わりを捕まえろ)」

(短編・完結)「妖精に成れなかったダンゴムシの物語」

(短編・完結)「真冬の祭りそして祠がつなぐもの」

(短編・完結)「雨の日は嫌い、雨の日はやっぱり嫌、でも雨の日もちょっぴり好きかも」

(短編・完結)「北の関を死守せよ、野望は泡沫の夢と消えて」

をよろしくお願いします。

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